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臨床の現場より

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カテゴリ:診療
 日々涼しくなって参りました。この時期、耳鼻科の外来では風邪の患者さんが増えます。一口に風邪といっても、「上気道炎」の総称なのですが、夏場は細菌性のものが多く、のどをみると膿がついていたりします。こういう風邪には抗生物質が効きます。一方、冬場の風邪はウイルス性のものが多く、これをやっつける薬はほとんどありません。
 一般に、ウイルスに対する風邪薬というものは熱や咳といった症状を抑えるだけで、治るまでの時間を短くする効果はありません。数年前に登場した抗インフルエンザ薬のタミフルという薬や、ヘルペスに対するゾビラックスという限られた薬だけが特定のウイルスに効果があり、通常はウイルスに対抗するには人の身体の免疫を高めるのが一番の方法です。おたふく風邪や麻疹、風疹などに一度かかれば二度かからないというのは、身体の中でそのウイルスに対抗する物質(抗体)を作れるようになるためです。これを人為的に行うのが予防接種です。ウイルスの種類により、抗体が長持ちするもの、すぐになくなるものがあります。
 この時期、冬場のインフルエンザ流行に備えて、head&neckの病院でも職員は希望者全員にインフルエンザの予防接種を行います。なんといっても病院と言うのは病気にかかった人が集まってくるわけで、通常に生活している人たちに比べてはるかに罹患する確率はたかくなります。特に耳鼻科や内科といったところは流行期には毎日といっていいほどインフルエンザの患者さんがおみえになるので予防接種しないと流行の先端をきってうつされてしまうのです。

 head&neckが子供の頃は、たしかインフルエンザの予防接種は学校で全員に施行していたと記憶していますが、保健法が変わって、数年前から希望者のみ実施ということになりました。学生の頃はインフルエンザに罹患した記憶があまり無いので、研修医のときもその習慣のまま冬場に突入したらあっという間にうつされてひどい目にあったので、それ以来毎年欠かさず予防接種することにしています。
 ワクチンというのは弱毒生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドと3種類ありますが、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。ワクチンを接種するといずれにせよ人為的にその病気にかかった状態になるわけで、人によっては軽い症状がでます。head&neckも毎年インフルエンザワクチンを接種すると翌日は少し体温が上がり節々が痛くなり、仕事を休むほどではないものの、「ああ、いま身体の中で抗体がつくられているんだな」と感じるのでした。

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最終更新日  2008.11.01 12:47:33
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