長く医師をやっていると、やたらに厳しい状況が立て続けに来る時期があります。自分が当直や当番のときに限って何事かが起きるのです。head&neckはここしばらく当番のときは比較的平和でしたが、先月から波が来てしまったようで、術後出血が1週間で3例あったり、当番の日に限って末期の患者さんが亡くなったりしてやたら呼ばれます。
これは看護師やCEさんにも言えるようで、現場では「いま良く引いてるから」とか、「いまやたらあたっているから」という表現をします。ランダムに当番を割り振っているのになぜか緊急事態や急変にめぐり合う時があるのです。head&neckも大学病院に居るときには「出血王」と呼ばれたことがありました。自分が手術した症例ではないのに、病院にいると必ずといっていいほど鼻血や術後出血、腫瘍出血などが重なり、「えー、先生今日当直ですか??また何かありそう・・」なんて敬遠されたり。不思議なことに、このサイクルが妙に合致する相手がいるようで、このところhead6neckが呼ばれるときは必ずおんなじ看護師さんとおんなじ麻酔科の先生が居たりします。顔を見合わせて「この組み合わせは良くないよねー」と苦笑することもしばしばです。他の医師に聞いてみると、皆同じような経験があるみたいですが、その頻度は多い少ないがあります。冷静に自分自身を見ると比較的多いような気がします。
縁起を担いでおはらいに言ったり、ひげをそったり、服を変えてみたり。いろんなことをしているうちに波は過ぎ去りますが、次の波はいつ来るのか・・やや憂鬱なhead&neckなのでした。
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