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カテゴリ:医療行政
 大晦日です。head&neckは本日も待機番ですが、本日は病棟業務は午前で終わりゆっくりと昼食がとれそうです。
 今年は医療にとって様々なひずみが明らかとなった一年でした。現場の疲弊、制度の矛盾、行政の怠慢が、国民の健康を守る医療を根本から揺るがして、一向に改善の余地が見えない状態のまま年の瀬を迎えています。
 誰一人として自信を持ってこれをやれば必ずよくなるという意見を出せないのが現状ですが、それにしても何か考えなければ早暁にこの国の医療は荒野と化しそうな予感がします。
 現場の世間知らずの医師の観点から、きわめて無責任ではありますが、少しでも医療者が現場にとどまれるような提案をして見ましょう。

1.アクセス制限
 何度もこのブログで述べたように、日本のようなフリーアクセスの医療はすでに限界です。病院に来れば必ず診て貰えるという一般の意識を変える必要があります。何らかの形で軽症患者にはアクセス制限をかけるべきです。現場の自主的な動きに任せていては埒があきません。保険点数での誘導など愚の骨頂です。一案として「病院の外来は全て予約制。救急は原則自費、緊急性を医師が認めれば保険適応」くらいの措置が必要です。

2.応召義務撤廃
 医師法にある、「医師は患者を診ることを拒んではならない」という文言を「正当な理由があれば患者を拒否できる。ただし拒否権を濫用してはならない」と変更していただきたい。理不尽なクレーム、暴言、暴力、専門外疾患に対応したときのトラブル回避のためにはこうするしかありません。

3.国策による医師、看護師等への技術料評価
 いくら保険点数をいじっても利ざやは製薬会社、病院に流れ込み、現場で頑張る人間のもとにまわってくる報酬は最後です。以前にも述べましたが、自分の技術料は自分で決めたい。手術であれば難易度によってランク付けし、簡単であれば通常どおり、難しい手術であれば少し割り増ししても良いと思っています。以前に出した案をもう一度述べておきます。
 現行の医師技術料は一律で、医師の技量による差はない。これを改める。
手術、GIF CF等の内視鏡検査、心臓カテーテル検査等、医師の技術により差がでるものは、 術者の裁量により規定点数の50%~200%の範囲で点数を決めることができる。ただしこの権利を有するのは各学会が定めた専門医に限る。保険で賄うのは規定点数の7割(現行の値段)
外来初診料、再診料についても、現行の規定点数の50%~200%の幅で裁量を持たせる。裁量権は各医師に帰する。手術料、外来基本料のうち、ある一定の割合をドクターフィーとして各医師に還元する。ただし、一律に高率の点数を付ける医師については手術、外来についての監査が必要。(これは第三者機関を設置)1年間の請求点数のうち、6割は規定点数でなければならないものとする。6割を超えるものに付いては、やはり監査が必要。不適当と思われる場合には罰則を設ける。(特殊な疾患ばかり来る施設があるという意見に対しては、疾患に対しての点数上の優遇でもって対応し、施設として特例を認めることはしないのが望ましい)

4.医師、看護師、医療職の増員と予算注入
 圧倒的に現場は人手不足です。増員に加え、病院勤務に嫌気が差さないような方策が必要です。私もせめて人間らしい暮らしがしたい。超過勤務をせずとも生活に困らない給料が欲しいです。

5.医師への労働基準法の適応
 医師の平均寿命は一般の人より10年短いってご存知ですか?長生きできないとは思ってますが、命を削って医療をさせる制度なんて明らかにおかしいです。

 ほかにもいろいろありますが、まあこんなところでしょうか。
 ・・・実現は難しいだろうなと思うのでした。

それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願いします。


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最終更新日  2008.12.31 12:34:48
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