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カテゴリ:日々のこと
新年になり、今日は仕事初めでした。月曜日はhead&neckは初診の日なので、朝から外来です。休み明けというのはたくさんの仕事が溜まっており、気がつけばこの時間になっています。
年賀状を出すのは日本の習慣ですが、現在head&neckは仕事上の知り合いには自分の住所を職場にしています。以前は自宅の住所を記入していたのですが、転勤のたびに自宅、職場ともに住所を変更することになり、郵便局のサービスは1年で期限切れとなりますが、病院の住所にしておくといつまでも転送してくれるので、重宝しています。もちろん学生時代の友人や親族は自宅に年賀状をくれますが、いまでは職場の自分のメールボックスに届く年賀状のほうが多くなりました。 数え切れないほどの患者さんを診ても、年賀状をくれる方は少ないのですが、それでも律儀に毎年欠かさずにいただける方もいます。多くは癌の手術をして一応は治療終了となり外来で経過をみている患者さんですが、遠方に転居された方もいます。 今年も、信州地方に転居された患者さんからの年賀状が届きました。7年前にhead&neckが喉頭がんでやむなく喉頭摘出の手術をした方です。70歳で手術をしたので、現在は77歳になられたはずです。 この患者さんは習字の先生で、毎年毛筆で芸術的な宛名と文章で年賀状を送ってきてくれます。今年の文章はこう書かれていました。 「先生に手術をしていただいて7年が経過しました。当初は自分の声が出ないことに戸惑いを覚え、苦労の連続と思っていましたが、現在では食道発声も上手になり、電話に出ることが出来ます。生きているからこその苦労、生きているからこその悩みを今では愛おしく感じる今日この頃です。せっかく頂いた命尽きるまで精一杯前進致します。」 短い文章ですが、新年早々にこちらこそ仕事を続ける力をもらったのでした。 ←20位台に入りました。嬉しいです。一日一回のぽちを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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