ロングオペ
本日は朝から手術でした。 甲状腺がんの再発、リンパ節は頚動脈を噛み、喉頭の中に浸潤再発した症例で、かなりシビアな手術です。 head&neckはブログネームの通り頭頚部外科医ですから、首から上の癌を扱います。こういう症例は場合により10時間以上の手術となります。朝からぶっ続けです。 よく、医療関係者以外の方からは、「トイレはどうするの」とか、「のどはかわかないの」という質問を耳にします。 正直、手術中にそういう生理的欲求が気になったことはほとんどありません。聞かれて気づいたのですが、10時間以上かかる手術でも、お手洗いや水分補給に降りた覚えはないのです。もちろん、朝、手術に入る前には用を済ます習慣はありますし、終了後はどっと疲れがでて空腹感はmax,のどはカラカラです。 きっと、手術中は代謝がある程度とまっているのかななんて思ったりします。手術中に採血して、腎血流量を測ったり、血中のカテコラミンを測ったりするとどんな値がでるのか少し興味がありますね。十数年かかってこういう身体を作り上げてきたのかもしれません。でも、自分自身の健康にはよくないだろうなあ。 長生きはしないかもしれないと思ったりするのでした。