在りし日の御神木 「南蛮えのき」
ありし日の御神木 南蛮えのき 八坂神社の御神木の榎(えのき)は樹齢300有余年、樹高薬20メートル・目通りの幹回り3.7メートルで、四周に大きく枝葉を茂らせ、天高く聳え、天草の乱後のふるさとの歴史を見守り続けてきた銘木であった。 ことに、悲史を秘めた町山口川に架かる名橋「祗園橋」と古社のたたずまいが三位一体となって本渡市中心街のシンボルと仰がれ「祗園さまの南蛮えのき」として内外より親しまれてきた。 しかるに、長き風雪にたえてきた銘木も、近年老朽化が急進して倒壊の恐れが高まり樹木専門医の調査の結果、悲しい診断が下されたのであった。 かくて、氏子代表数次にわたり相寄り慎重に協議検討した結果、種々の顕彰事業の実施と神事祭典を重ね、遂に、本年(平成9年)7月25日、市民多数の見守る中に伐採のやむなきに至ったのである。 ここに惜別の思いを捧げて、ありし日の雄姿を刻み、後世に永く伝えるものである。 平成九年十月吉日 八坂神社 宮司 大野康孝 八坂神社奉賛会会長 井上一男(以上現地案内板より)祗園様(八坂神社)と南蛮えのきと祗園橋の三点セットを実際にみることができなくなったのは大変残念ですね。でもこのように、いつまでも忘れられず、語り継がれているのは素敵なことですね。祗園橋(ぎおんばし)