バイリンガル教育の実情
子供をバイリンガルにするのって結構難しい。 普通国際結婚の場合子供は当たり前のように二ヶ国語を話す、と思われているが、私の知る限りそうゆうケースは多くははい。 まず第一に、外国人である親の方が「家族にはその国の言葉、子供には自分の母国語」と使い分ける必要があるからだ。これが結構めんどくさい。特に、その国の言葉に不自由しないほどペラペラだったりすると、よけいそうだ。私も「子供にはなるべく日本語で」と思うのだが、周りがほどんど韓国語なため、子供をあやすような言葉はどうしても韓国語が混じる。それに周りにもわかるように話すようにとなると、やはり家族の共通語である韓国語になる。舅、姑の前では日本語を使いづらいと言う人もいる。 第二に子供が保育園や学校に行ってる場合。子供が嫌がるケースもある。社会では韓国語なので、保育園に行くようになると、韓国語は通じるのだがもう一つの言葉はまったく通じない。これを知ったその子はそうとうショックを受けるようだ。多分自分の半分が否定されたような感じなんだろう。 私の知ってるフィリピン人は英語も教えてたみたいだが、その子が保育園に行きだしたら「お母さん韓国語で話して、英語はいやだ。」と言ってきたそうだ。 また、お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人で韓国に住む子のケースで、その子は六ヶ月で韓国に来た。両親は韓国語がほとんど話せない。家のなかでは日本語を使っていたが、保育園に通いだしたところ、日本語がどもりだしたそうだ。おそらく突然社会に出て、日本語が通じないのを知ってショックを受けたんだろう。 彼には小学生の兄さんが二人いるが、子供達の間では韓国語、お母さんには日本語、お父さんと話をする時はお母さんが通訳すると言った具合だ。長男は多少英語もわかるし、日本語も少し読め、話もしっかりしているが、次男の日本語は韓国語の影響か少し変だったり、意味不明だったりする。長男は日本の保育園に通っていたが、次男は韓国で保育園に通いだしたそうだ。次男がうちに来て日本から送ってきた万華鏡を見て「これ、もらいたい!」と言っていた。通じるのは通じるのだが、韓国語に「ほしい」の直訳に相当する表現がないためか。(でもひょっとして、方言なのかもしれないけど) そして父親が韓国人、母親が日本人の場合。小学校に通いだすと歴史を習う。過去に日本人は韓国に対して侵略を行ってきたため、日本に対して反日感情を持ってしまう。そして日本語を話すのを嫌がるをいうケースもある。 先例の米日カップルの子供達は、長男アメリカ国籍のみ、次男米日二重国籍なのだが、実際長男は次男に対して「お前は日本人だ」と言っていじめるそうだ。 やはり外国語を話せるようにするには、周りにその外国語が溢れてないといけない。二ヶ国語両方それなりに話せるような子はしょっちゅう日本にいって、長く滞在してる。それに親の方も熱心で研究してるし、絵本やビデオなど教材もたくさん持っている。ただ話すだけで外国語を教えるというのは難しい。 現在私の場合だが、親戚の手前遠慮して韓国語で話しかけてたら「日本語教えなよ」と言われた。確かに韓国人が見てもお母さんが日本人なのに子供が日本語話せないともったいないよね。 それに姑には「韓国語、日本語、英語を話せるようにして、航空会社に就職させ、親である私は安く飛行機に乗るんだ」と言ってある。これで一応姑の前でも子供に日本語が使いやすくなった。