あんどーなつ 第11話
今回は、親方の梅吉(國村隼)の兄弟子,白井(西岡徳馬)が出てくる。兄弟子は、今は京都の和菓子屋の親方をやっているのだが、病気で舌が鈍ってしまい、梅吉に京都に戻ってくるように頼む。これからドタバタがはじまるのだが...白井が、月見で食べる饅頭を作る練習をしている竹蔵(尾美としのり)と奈津(貫地谷しほり)に助言を与える場面は、なぜか思わずほろりと来てしまった。もちろん、このことは、見違えるほど手つきがよくなった奈津が親方に「さらしで練習しました」と言ったので、親方も白井が助言した事を感じ取るのだが。能力の高い人は、なかなか自分の域に達しない人を信用できない。自分の能力に対する自負がそうさせるのだろう。そこまで行かなくても、部下や後輩を信用できない人は多いのではないだろうか。私が後輩を信じる事を学んだのは、若手社員が準備する(させられる?)会社の行事の準備に参加しようとして、「Owlさんはもういいですから、あとは僕たちがやります」と言われたときだった。あのときは、自分が中堅になったことを感じると同時に、若手ではなくなった事実に愕然としたもんだ。