カテゴリ:自転車&アイテム
このところ徒歩散歩ネタばかりで自転車から遠ざかってしまっているOyajiですが、自転車散歩(ポタ)もそろそろ復活しないとなあ・・・・などと、すっかり重くなった身体にため息が出るこの頃です。
さて、タンジェント組みの話からちょっと経ってしまいましたが、話が中途半端に終わっていたので続きを。 下のホイールはOyajiの弐号機が散歩用に履いている前輪で、「イタリアン組み」という組み方をしています。更に言うと、スポークの数と交差のさせ方で36穴の8本組み(4クロス)と呼ばれる組み方をしています。 真ん中がハブ。左右のフランジ(スポークの穴が開いている部分)にそれぞれ18個の穴が開いていて、両側あわせて36個。リムの方も36個の穴が開いていればその36個の穴の全部にスポークが入ることになります。 判りやすいように上の写真に色をつけてみました。 写真は切れてしまっていますが、リムに届く前に1番と8番が交差します。ですから「8本組み」と呼ばれています。8番のスポークを見ると、7番(上に伸びています)、5番、3番、そして1番と交差します。つまり1本のスポークが他の4本のスポークと交差するので「4クロス」とも呼ばれます。 この他に「6本組」というのもあり、その場合は1番と6番を最後に交差させます。1本のスポークは3回交差するので「3クロス」とも呼ばれます。 8本組みは6本組みよりスポークが長くなるのでホイールの重量はより重くなります。その反面、丈夫に組めるというメリットもあります。 で、このような組み方の場合、自転車のチェーンを介してハブに伝えられたトルクは進行方向側に伸びる、1.3.5.7番(黄色い丸で囲んだスポーク)によってリムに伝えられます。これは前回も書きましたね。 ※もちろん、これは回転トルクのかかる後輪の場合の話ですけど この「引っ張るスポーク」がハブの「フランジの外から」出る(黄色い丸で囲んだところ)様に組むのがイタリアン組みです。 例えば1番のスポークはフランジを挟んで2番と交差したあと、4番、6番の上(外)を通って8番の下(内)を抜けてリムへ達します。 8番のスポークは7番、5番、3番の下(内)を通って1番の上(外)からリムへ達します。 こういう組み方(フランジの外側から出るスポークがリムを引っ張る組み方)を「イタリアン組み」と呼んでいます。 ホイールの反対側も同じように組みます。ですのでイタリアン組みの場合はホイールの進行方向が決まっていることになります。ひっくり返して使うことは基本的にやらないので、両切りコグのピストには向きません。(弐号機は片側に固定ギアのみ) Oyajiのホイール組みは、高校生の頃お世話になった近所の自転車屋(もう20年以上前に廃業)のおじさんの仕事を見ながら覚えたものです。ラジアル組みの軽量ホイールに比べて若干の野暮ったさを感じる部分もありますが、自身の若かりし頃を懐かしく思い出したりもしながら、のんびりとこのホイールを回すのが好きなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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