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テーマ:介護・看護・喪失(5304)
カテゴリ:ケアマネ
研修も、長い1ヶ月の実習休みを終え
後期に突入。 しかし、早い組は、もう全部終了して資格取得できているという・・・ (ちなみに、私は6組) 今日は、各自実習で選んでアセスメント+ケアプランをした事例の報告会。 我が班6人もそれぞれの事例を発表した。 その中から、1つの事例を選んで全体の前で報告するのだが うちが選んだのは、訪問看護士さんが持ってきた事例。 これは、福祉系からはなかなか入らない事例だと言うことと、 かかわり方によって、介護度がアップすると思ったし、介護保険の谷間に落ちていた人を救い上げた事例だと思ったからだ。 その人は、胃がんの手術後、睡眠薬がないと生活できない薬物依存になり、その結果「何もしたくない」と寝たきりで典型的廃用症候群。5センチものじょくそう(床ずれ)が出来ていたというケース。 それが驚くことに、主治医についていたにもかかわらず 睡眠薬が患者のゆうがままに処方されていて それでも足らず、別の医院にても処方。 たまたま別の医師が往診したので ひどい状況を発見し、介護保険利用に至ったという。 もし、コレがこのまま放置されていたら この方は、このまま寝たきりで悪化、、、死亡・・・と、なっただろう。 現在は、訪問看護は中心となり、点滴と薬なしでも生活できるような指導体制。 じょくそうの手当てと、1歩づつではあるが 前進しているようす。 体力がついて、ご本人の意力にも変化をもたらしたら 気力も生まれ、今は寝たきりで要介護5であっても 軽くなって要介護1くらいまでには回復するのではないかと大きな期待が持てる事例だった。 また、そんな薬が2箇所で処方されているのに気づかなかった医療体制にも問題があると思うし、こういう方がまだまだ潜んでいて、この事例の氷山の一角だと思った。 こういう方のためにも、在宅医療や介護の重要性を痛感。 私は、うちの父を事例モデルに発表した。 今に至るまで10年の介護葛藤。 「介護者が楽にならないと、介護生活は続かない」 「同じ介護をするなら楽しく介護」 旅行に行ったり、外食に行ったりと 車椅子の生活になっても、アクティブに行動し 笑いの絶えない介護生活の話に 大絶賛を頂いた。 「ラコさんの話を聞いて、私も親の介護は絶対自分でしようと思いました。また、看護の仕事も一生続けたいと思います」 とか 「うちの母も車椅子の生活で、生活環境が悪いと医師から言われている。ぜひとも、旅行に、温泉に連れて行ってあげたい」との嬉しい言葉も聞かれた。 また「こんな介護生活が実現可能なんですね」という嬉しい言葉も・・・ どこで聞いていたのか、講師の先生。 最後の講評で、「みうちの事例を発表した人がいました」 と。 「自分の身内のことを、みんなの前で発表することはとても、勇気がいることです。でも、みんなから絶賛されていました。とても、いい経験をされていて、介護保険の利用者の立場も十分わかる。」と、やはり絶賛して下さっていました。 介護生活は、10人10色だし、状況の変化によってはどうなるかもしれないけど 私の経験談によって、自分の介護感が暗いもの、大変なものでなく 楽しくしていくものに変れば嬉しいのですが。 暗い話題の多い介護の話の中、ちょっとした明るい介護の話題が みんなに又新たな意識を植えたようで、とても充実した気持ちで帰途につきました。 しかしながら、うちの班のメンバーは 皆さんとってもまっすぐで熱心。 もう、話題が次から次へと尽きることがなく 何でも本音で話し合える。 なんだか、研修が終わってサヨナラというには 名残惜しいメンバーたちである。 こういう人たちが、医療や介護の現場を担っていることはとっても嬉しい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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