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テーマ:食べ物あれこれ(50345)
カテゴリ:話題
ニガウリを初めて食べたのは十数年前のこと。九州育ちの友人が作ってくれたゴーヤーチャンプルーだった。
「こうすると苦みが減るんだ」と言いながら、彼はゴーヤーの表面を直火で焼いた。ニンニク、豚肉、豆腐、卵入りのゴーヤーチャンプルーは苦かったとはいうものの、不思議な旨味(うまみ)のある衝撃的な食べ物であった。そのとき彼からゴーヤーとはニガウリのことだと教えてもらったのである。 子供の頃(ころ)、祖母の口からニガウリという言葉を聞いた記憶はあるけれど、見たことも食べたこともなかった。若い頃、結核を患っていたという祖母は健康にイイとされる食物にとりわけ敏感だったので、ニガウリは祖母だけが口に運ぶクスリのような食物、子供には無縁なものだったのかもしれない。 ゴーヤーチャンプルー初体験をきっかけに、私は苦みという味の世界へと船出したのである。とはいうものの始まりは、彼に教わったようにイボイボを焼いてみたり、塩を塗ってまな板でこすってみたり、スライスしたものを塩もみしてみたり、なんとか苦みを軽減しようとあれこれやっていたのである。 がしかし、ある日頭の中に浮かんだのである。「苦くておいしいと思いながら、なぜそれを消そうとしているのか」と。苦いからこそニガウリなのだ……その日以来私はニガウリの苦みを消す作業を中止することにした。 とはいえ、ワタと種が苦さの根幹……相変わらず、漫然とそう思っていたのでワタと種を取り除くという作業はそのまま続行。しかし先日、不意に脳裏をかすめたのは「本当にワタと種は激しく苦いのだろうか? 確かめもせずに何故(なぜ)そう言い切れる?」という疑問。 ニガウリを縦に切り、種もワタも果肉と一緒にスライスして、豚肉と一緒に炒めてみたところ、苦みが増していなかっただけではなく、ワタも種も果肉と同じようにおいしかった。ことに種にはローストしたカボチャの種と似た深い味わいがあったのである。 (2005年7月28日 読売新聞様より) 沖縄旅行の時に始めて食べたのは5~6年前だったか・・・でも今じゃ首都圏のスーパーのど定番商品になりましたね。まだ家でゴーヤチャンブルーなるものは作ったことがありませんが・・というよりそこまでして食べたいとは正直、思いませんでした。でも栄養価は非常に高いし、なんと言ってもあの沖縄の長寿食のひとつですから、考えを新たにして今度、家での料理にチャレンジしてみることにします。 加工食品もこんなに豊富!⇒ゴーヤ加工食品特集 お父ちゃんの為なら⇒中年オヤジの若返り@ドットコム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 31, 2005 05:52:14 PM
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