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カテゴリ:アメリカの商品
もともとこってり味が好きな私は、ほんの一口でRanch dressing(ランチ・ドレッシング)のとりこになってしまった。
それからというもの、レストランで食べるにしろ、家で食べるにしろ、野菜サラダとホットウィングには必ずランチ・ドレッシングと決めている。 アメリカに来たての頃は、LとRの発音さえ聞き分ける事が出来ず、また「ラ」の微妙な発音の違いも聞き取れなかった為、当時はランチ・ドレッシングの事をずっとLunch(昼食)ドレッシングだと思い込んでいた。 気恥ずかしい話ではあるが、実際には農場、牧場、農園などという意味のランチ(Ranch)である。 なんでも、Hidden Valley Ranch(ヒドゥンバレー ランチ)という大牧場がその発祥地らしく、それがそのままドレッシングの名に反映されているという訳だ。 観光牧場として人気を集め、週末は大学生達などで賑わっていたというHidden Valley Ranchの食事メニューの中には、オリジナルのランチ・ドレッシングたっぷりのサラダも振舞われていたそうである。 当時(1950年代後半)のランチ・ドレッシングは、マヨネーズとバターミルク、そしてドライミックスフォーミュラ(ドライ・ハーブとスパイスの混合物)を混ぜたものだったらしいが、これが宿泊客にも大変好評で、家へ手土産として持ちかえる人も多かったという。 その後、パウダー状のミックスをメールオーダーにて売り出し、このミックスにバターミルクとマヨネーズ、もしくはサワークリームを混ぜるだけで、手軽に家庭でもランチ・ドレッシングを味わうことが出来るようになった。 そして、80年代にはクリーミータイプのボトル製品が誕生し、現在ではアメリカで人気ナンバー1を誇るドレッシングとして名を馳せるようになったのだ。 Hidden Valleyという牧場の名は、今もメーカーの名称として残されており、他メーカーが競ってランチ・ドレッシングを販売するようになった今日でも、ランチ・ドレッシングの元祖としてより一層親しまれている。 私の冷蔵庫には色々なメーカーのランチ・ドレッシングが常にあるが、個人的にはHidden Valleyの方が好みだ。 味も確かにいいのだが、やはり「元祖」と言われると、ついつい買ってしまうのである。 まあ、そんな話はさて置き、、、。 今日の晩御飯のメニューは、野菜サラダにホットウィング。 いかにも、ランチ・ドレッシングが食べたかったかのようなメニューなのだが、決してランチ・ドレッシングが今晩のメインにならないようにしなくちゃ、なんて思うのである。 参考HP: ランチ・ドレッシング元祖、Hidden Valleyの公式サイト http://www.hiddenvalley.com/home.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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