メキシカン・アメリカンな暮らし

ハローウィンも感謝祭もまだ終わっていないのだが、アメリカのデパートなどではもう既にクリスマスツリー用のオーナメントなどがちょこちょこと商品棚に並んでいる。

そんなクリスマス用品を横目に『まだ早いよね～。』と思ったとは言え、実は家へ帰って来てすぐにインターネットでクリスマスのプレゼントを探し始めた。
普通ならクリスマスのプレゼントなんて用意する必要が無いのだが（うちでは特に祝わない。）、今年のクリスマスはお姑ごんのお家で過ごす事になったので、お舅ごんとお姑ごんへのプレゼントを探さなければならないのだ。

未だアイディアは漠然としているものの、色々探した中で今のところ第一候補に挙がっているのはLenox（レノックス）の陶磁器である。
温かみのある象牙色の、格式高いLenoxの陶磁器が、お姑ごんのハートを掴むのは間違い無しだろう。



～Lenoxの歴史～

アメリカの陶磁器メーカーとして有名なLenoxの創業は、今から114年も前の1889年の事だったそうだ。
それでも、ヨーロッパの代表的陶磁器メーカーらに比べると歴史が浅く、昔のアメリカの陶器は全体的に粗悪なものばかりだったという。

実際、ヨーロッパの商品を模倣しただけの品質の悪いアメリカの陶磁器に対し、セオドア・ルーズベルト大統領が嘆いたという話もあるほどだ。
そんな中、Walter Scott Lenox(ウォルター・スコット・レノックス)は、ヨーロッパの陶磁器に負けないような、そして世界で優位を争うほどに素晴らしい陶磁器を作り上げる事を目標に、The Ceramic Art Companyを創立した。

そして1894年には会社をLenoxに改名し、その約20年後には当時のファーストレディーであったEdith Wilson（大統領はウッドロー・ウィルソン）に賞賛され、ホワイトハウスから注文を受けた事でその名はたちまち有名になったのだそうだ。

Lenoxはアメリカ陶磁器ブランドで初めての、そして唯一のホワイトハウスご用達のメーカーであり、Franklin Roosevelt（フランクリン・ルーズベルト）、 Harry S. Truman (ハリー・トルーマン)、 Ronald Reagan (ロナルド・レーガン)、 Bill Clinton (ビル・クリントン)大統領らにも愛用された事で知られているが、Lenoxの創業者Walter Scott Lenoxの情熱と苦労が実った証拠である。

世界に通じる陶磁器を作り上げただけでなく、アメリカの陶磁器のレベルを挙げた点でも、Walter Scott Lenoxはアメリカの陶磁器に多大なる影響を与えたと言っても過言ではないだろう。

現在Lenoxは陶磁器だけではなく、クリスタルガラス製品、リネン製品、ジュエリー、ギフト商品、キャラクター商品（スヌーピー、ミッキーマウスなど）などをも取り扱い、ますます活躍の世界を広げている。
個人的には陶磁器における活躍を期待したい所だが、今後またどんな代表作品を提供してくれるか楽しみだ。



紹介ＨＰ：

＊Lenoxの代表作といわれるAutumn®
http://www.lenox.com/pattern/index.cfm?fuseaction=main_pattern&id=737&i1=0&i2=0&i3=0&i4=0&kf=1


参考ＨＰ：

＊Lenox at the White House（ページ右側に画像（6枚）があります。一番上の画像はブッシュ大統領に送られたクリスタルボウル。残りの5枚はホワイトハウスで使われた食器デザインなどです。）
http://www.lenox.com/about/index.cfm?fuseaction=white_house

＊Lenox History
http://www.lenox.com/about/index.cfm?fuseaction=history

＊THE HISTORY OF LENOX BRANDS
http://www.roadsidechina.com/lenox_history.htm