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カテゴリ:アメリカの商品
アメリカには世界でも有名なお菓子が数々あるが、Twinkie(トゥインキー)ほど、アメリカの代表的と言えるスナック菓子はないだろうと思う。
映画の中でもTwinkieが登場し、どんな小さな店でも必ず見かける、黄色い楕円形ケーキのTwinkie、、、。 元職場で何故かTwinkieの話になり、私が『Twinkie、まだ食べた事が無い。』と口を開くや否や、皆に『アメリカにTwinkie末体験の人が居るなんて!?』と息を呑まれた時には、改めてTwinkieの偉大な(?)存在感に気付かされたものだ。 意識的に無視し続けていた訳ではないのだが、これを機に先日やっと初めてあのTwinkieを口にしたのである。 ~Twinkieの歴史~ Twinkieが誕生したのは1930年代(1930年、1931年、1933年説がある)、、、。 シカゴ近郊のとあるベーカリーのマネージャー、James Dewar(ジェームズ・デュワー)氏がTwinkieの生みの親である。 当初、ストロベリーショートケーキに使用するスポンジケーキのみを生産していたそうだが、James Dewar氏は苺のシーズンが終わってからも商品を販売出来るようにと、バナナクリームを中に注入して売り出したそうだ。 それがTwinkieの元祖であるという。 その時はTwinkieという名前ではなく、 little short cake fingers(リトル ショートケーキ フィンガーズ)という単純な名前だったそうだが、James Dewar氏は、セントルイスに商用で訪れた際に見かけた広告版の文字“Twinkle Toe Shoe Co.(トゥインクル トウシューズ カンパニー)” からヒントを得て、Twinkie fingers(トゥインキー フィンガーズ)という名前に変え、後にTwinkieにしたのだとか、、、。 どうやら、変化したのは名前だけではなかったようで、第二次世界大戦の影響でバナナの輸入が規制されたお陰で、バナナクリームが普通のクリームに取って代わるようになり、それからはそのままクリーム入りのTwinkieになったのだそうだ。 ~Twinkieにまつわる色々な話~ Twinkieと言ってまず思い出すのは、やはり“Twinkie defense(トゥインキー ディフェンス)”だろうか、、、。 日本語では「ジャンクフードの抗弁」と訳される事が多いが、これはMayor George Moscone(サンフランシスコ市長・ジョージ・モスコーニ)と Harvey Milk(ハーヴェイ・ミルク)氏殺害事件の裁判が行われた時に生まれた言葉である。 その裁判での証言によれば、なんでも殺人犯は精神に損傷があり、事件時は判断能力が損なわれていた状態にあったそうで、それはTwinkiesなどのスナック菓子やコカコーラなどの清涼飲料、すなわちジャンクフードの食べ過ぎによる悪影響があったからだという。 何とも馬鹿げた話に聞こえるが、その証言が通らなかったとは言われているものの、犯人は懲役6年で済んだのそうだ。 この公正でない裁判に多くの人々が抗議し、議論を呼んだそうで、“Twinkie defense”という言葉は瞬く間に有名になったという。 この話の他にも、Twinkieの発明者はTwinkieを1日に最低2個食べていたという逸話やTwinkieの70歳の誕生日(!)にはTwinkie2万個を使ってバースデーケーキが作られた話、そしてほんの数年前に話題になったニュースではFried Twinkie(揚げTwinkie)がアメリカ東海岸を中心に流行ったという話などがあるが、身近な話でこんな愉快な話も、、、。 ●ハワイのあまぁ~いお話● by Hawaiileiさん http://plaza.rakuten.co.jp/hannahlei/002002 (私の友人にもこんな方がいたので、大笑い。) 皆さんにTwinkieがどんなものか分かって頂けたら幸いだが、後程、私が体験したFried Twinkie(揚げTwinkie)についても書いてみたいと思う。 、、、Special thanks to Hawaiileiさん! 参考HP: *Boasberg Wheeler: Twinkies 70th Birthday Celebration (Twinkie2万個を使って作られたバースデーケーキの画像があります。英語。) http://www.bwcom.com/twinkies70th.html *The History of The Twinkie(英語) http://www.kitchenproject.com/history/twinkie.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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