メキシカン・アメリカンな暮らし

Asahi Weekly（アサヒウィークリー）に掲載中の『カタカナ英語クリニック 』（レッドベター・マーク氏　筆）の中で、アメリカ人の駐車方法についても少し触れられていたのだが、そこを読んだ途端、そういえば私もここに来たばかりの頃は駐車方法まで違うことに気付かされたものだ、とふと思い出した。


～アメリカの一般的な駐車の仕方～

レッドベター・マーク氏が指摘するように、アメリカでは殆どの人が前進駐車をする。
スーパーの駐車場を見回しても、家々のガレージの前にしても、恐らく90％以上は前方駐車されていると思うくらいだ。

アメリカに来た頃、私は日本式を貫き通すのよといわんばかりに、スーパーの駐車場でもデパートの駐車場でもどこでも構わずバックで駐車していたものだが、大抵は、後続の運転者に『何してるのよ！』の顔でジロジロ見られたり、夫に『何やっているんだ！！ここの人はバックして駐車する人に慣れていないから、君のしていることを誤解してぶつかってくる可能性だってあるんだよ！』などと叫ばれたりする始末であった。
それくらいアメリカでは前進駐車が一般的なのである。

では、なぜアメリカで前進駐車が一般的なのか、その理由を私なりに考えてみたのだが、

１、車が入りやすいように駐車場が斜めになっている事が多い。（斜めになっているので出やすい。寧ろ、後進駐車の必要性は全く感じられない。）

２、日本に比べて、一つ一つの駐車スペースが広く、道路も広い。（広いから出やすいので、出る時の事を心配しないでもよい。）

、、、などが妥当ではないだろうかと思う。

また、レッドベター・マーク氏が述べた論、『日本人は未来にそなえる。アメリカ人は今一番ラクな方法を考える』も頷ける部分はあると思うのだ。



～後進禁止！？～

後進が得意な人は居ると思うが、実はアメリカには後進駐車禁止の場所が結構あったりする。

私が『後進駐車禁止』の看板を見かけたのはある公園の駐車場であったが、公園を管理している人によれば、駐車場のすぐ側にある歩道を歩いている人々や歩道近くに植えた木々を排気ガスから守る為だそうだ。

それから、後進駐車とは少し異なるが、多くの学校の前の車道脇では後進する事が禁止されている事もある。
なんでも、死角に入りやすい子ども達を事故から守る為だそうだ。

アメリカでは良く、子ども達を迎えに来た親御さん達の車が学校前の車道脇にずらっと縦列に駐車する事があるが、学校の門から親の車を探しに一斉に歩道に出てくる子ども達をみれば、後進を禁止にするのも納得である。

但し、後進や後進駐車が禁止されているのは全ての公園や学校ではなく、またそれ以外の場所でもありえるので、サインや看板に注意を払いたいものだ。


さて、ここに着たばかりの頃は「後進駐車野郎」だった私も今や前進駐車しかしないのだが、日本に帰った時に後進駐車が出来るかちょっと不安というのが本音だったりする。

皆さんが好きな駐車方法は前進駐車、後進駐車、それとも縦列駐車、どちらだろうか？
何はともあれ、安全駐車を、、、！


参考資料：

Asahi Weekly， February 01， 2004『オープンカーで迎えに行くよ！』 レッドベター・マーク氏、レッドベター・千賀子（訳）