メキシカン・アメリカンな暮らし

アメリカだけでなく何処でもそうなのだが、予防注射と飼犬登録はなるべくしておきたい事項である。


～予防注射～

Puppy（パピー：子犬）ともなると、注射の回数も成犬と比べて多くなることもあるが、生まれながらに持っている免疫抗体が成長するにつれて消えていく為、人工的免疫抗体としてタイミングよく予防接種するのがいいのだそうだ。

生後6～８週間辺りから受けることが出来、３週間に１回の割合で生後16週まで受けた方がいいらしく、医者と話し合いをした後、うちの飼い犬1号（当時、生後7週間余り）にも5種混合ワクチンを打つことにした。

5種混合ワクチンはfive in one（ファイブ　イン　ワン：5 in 1）、もしくは5way puppy shots （ファイブウェイ　パピー　ショッツ）と呼ばれ、2回目の接種からはbooster（ブースター）で通じる。
5種混合ワクチンに含まれているワクチンは以下の通りだ。


＊Distemper（ディステンパー：ジステンパー）

＊Adenovirus type2（アデルノウィルス2型）＝アデノウィルス1型（伝染性肝炎）とアデノウィルス2型（伝染性喉頭気管炎）の二つの伝染症を予防する事が出来る。

＊Parvovirus（パルヴォウィルス）

＊Parainfuluenza（パラインフルエンザ）

書類やレシートにはDA2P-CPVと書かれたりするが、DはDistemper、A2はAdenovirus type2、PはParainfluenza、CPVは Canine parvovirusを意味している。

参考までに、私の町のペット病院では、サービスでうってくれたCoronavirus（コロナウィルス）ワクチンつきで＄25くらいであった。（健診料は別。健診を無料で提供してくれる所もあるが、そうでない所もあるので注意。）


混合ワクチンにも色々あるらしく、DHLPPC と言われている混合ワクチンなんていうのもある。
DはDistemper（ジステンパー）、HはHepatitis〔へパティティス：この場合はInfectious hepatitis（伝染性肝炎）〕、LはLeptospirosis（レプトスピロシス）, PはParainfluenza（パラインフルエンザ）で, もう１つのPはParvovirus（パルヴォウィルス）, そしてCは Coronavirus（コロナウィルス）を表しているのだそうだ。
Leptospirosisはアメリカ合衆国では滅多に見られないらしく、地域によってはLeptospirosis予防の注射は不要とされることもある。

また、注射後の副作用の主な原因はLeptospirosisのワクチンと考える医師もおり、特に子犬の時にはLeptospirosisを勧めない場合もあったりする。
このように、医者によっても意見が違うこともあるし、地域によっても必要な注射の種類が異なってくるので、詳しくは担当医に相談した方がいいだろう。



～狂犬病予防注射と登録～

アメリカで義務付けられているRabies（レイビーズ：狂犬病予防注射）は生後３、４ヵ月後くらいには受けられるそうだ。

私の飼っている犬の場合、とりあえず最初は１年有効の注射を打ってもらったが、１歳になった後からは３年有効の注射を打ってもらっている。（参考までに、私の町での相場は大体＄7.5～＄8ほどであった。）

注射後、主治医サイン入りのvaccination certificate（ヴァクシネーション　サティフィケイト：注射済み証明書）を発行してもらうと、最寄のAnimal shelter（アニマルシェルター）などで飼犬登録が可能である。
私の町では、vaccination certificateを見せ、飼い主の名前、住所、電話番号、犬の種類、名前、性別、色、誕生日などを書き込むだけで、登録する事が出来た。
ライセンス番号つきのタグ（鑑札）をもらい、早速飼い犬1号の首輪に取り付けたが、これでいざ迷い子になっても見つかる可能性は高くなったという訳だ。
ちなみに、登録有効期間は狂犬病注射を打った日から１年で、登録費は去勢済みだと＄7、去勢をしていないと＄17であった。
（これも州や町によって違ってくるので、実際に問い合わせてみることを勧める。）

これから犬を飼おうと考えている方や犬を飼おうかどうか迷っている方は、こういった諸費用の事も検討の材料にしてもいいのではないかと思う。



後記：

注射を受けて数日間は、ちょっと熱が出たり、ご飯を食べなくなったりすることもあるらしいです。
一種の軽い副作用と考えられる場合はいいのですが、下痢、嘔吐、息切れなどの症状が見られたり、注射した箇所の腫れがずっとひかない場合は、医者に連絡をすることが必要だそうです。
こうした副作用のことも含めて、注射前に医師に相談するということはとても大切なことです。