メキシカン・アメリカンな暮らし

「Otakuオタク」、「Tofuトーフ」、「Sakeサケ」、「Shiatsuシアツ」、「Bonsaiボンサイ」などといった、いわゆる英語化した日本語に耳も慣れてきたのだが、私が住んでいる片田舎のスーパーで「Shiratakiシラタキ」という言葉を聞いたときには、さすがに驚いてしまった。

なんでも、しらたきは特にLow-carb（ローカーブ：低炭水化物）ダイエットに関心のある人や糖尿病を患っている人、そしてセリアック病（たんぱく質のグルテンに対する遺伝性の不耐症）を患っている人には知られているようで、パスタの代替品として受け入れられているという。

しらたきがShirataki noodle（シラタキヌードル）として知られるようになったのもほんの数年前のことらしく、約1年前には、巷で流行っている物やハリウッド情報を紹介するテレビ番組『Extra TV（エクストラ　テレビ）』でも、Shiratakiが取り上げられていたそうだ。
しかも、『Extra TV』に登場していたShiratakiは、『Tofu-Shirataki（トーフシラタキ）』という名の、豆腐が材料のしらたきで、ハウス食品から発売されているものである。

私が知る限りでは、日本では豆腐しらたきなんて商品はなかったはず、、、。
幾分躊躇しつつも、普通のしらたきを差しおき、この『Tofu-Shirataki』なるものを買ってみることにした。


House Foods America Corporation - Tofu Shirataki公式サイトより



～ミラクルヌードルのShirataki～

Tofu-Shiratakiのパッケージを見ると、『No cholesterol（ノンコレステロール）』、『No sugar（無糖）』などと、多くのアメリカ人が好む言葉が書かれており、さらには使用例として、「すき焼きや鍋に」の他に、「パスタ料理に」、「スープに」と書かれている。
しらたきと言えばやっぱり、すき焼き、鍋、肉じゃがだろうと思ってしまうのだが、しらたきをパスタ感覚で売り込むというアイディアは、アメリカでは最適なのかもしれない。
実際、Tofu-ShiratakiにはNoodle shaped（ヌードル状）と Fettuccine shaped（フェットチーネ形状）があり、豆腐を材料に使っているせいか、色も白く、一見パスタに見える。

例の『Extra TV』では、Tofu-Shiratakiとパスタを比較しながら、いかにTofu-Shiratakiが低カロリー、低脂肪、低炭水化物であるかなどと紹介した上で、Tofu-Shiratakiが入ったチキンスープやTofu-Shiratakiで作ったパスタサラダも紹介していた。

Tofu-Shiratakiのレシピをインターネットで調べてみたが、Tofu-Shiratakiを味噌汁に加えるだけのレシピからアルフレッド風Tofu-Shirataki、さらにはTofu-Shirataki入りパンケーキまでと幅広く、しらたきの使い道の広さに感心させられたほどである
。
味の評価も、『しらたき独特の臭いが気になる。』、『歯ごたえがゴムみたい。』から『味が淡白なお陰か、色々アレンジ出来て便利。ダイエット食って余り美味しくないけれど、Tofu-Shiratakiは美味しい。』までと様々な意見がみられた。


私が今回購入したのは、Noodle shaped（ヌードル状）の方で、形も普通のしらたきそのものあったが、味の方はというと、舌触りが滑らかかな～？と微妙な違いを感じた程度で、普通のしらたきとは何ら変わりはないようにも思えた。
ただ、豆腐の魅力を知り始めたアメリカ人にとっては、普通のしらたきよりも、あくまでも「Noodle shaped tofu（麺状の豆腐）」としてのTofu-Shiratakiの方がとっつきやすいのではないだろうかと思う。

結局、買ってきたTofu-Shiratakiも、私の手にかかれば、普通にすき焼きの具となってしまったのだが、どんなにダイエット中でも、私にはパスタを使ったパスタ料理を諦める自信もなく、アメリカ風しらたきレシピを試す気になるまでは、Tofu-Shiratakiはあくまでもしらたきとして使っていきたいと思ったりする。




参考HP：

・House Foods America Corporation - Tofu Shirataki
http://www.tofushirataki.com/


・ExtraTV.com-Shirataki:Guilt-free pasta for health-conscious
http://telepixtvcgi.warnerbros.com/v2/news/0106/20/3/text.html