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2007.02.28
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Bye bye Bye bye Bye bye
風の音が  鳥の声が  別れの歌に聞こえる

「僕らの音」より

後ろの席の男子は、卒業式の予行練習中だというのに、
楽しく隣の奴とおしゃべりをしている。
俺は別に気に障ることはない。
左の方には、残業で疲れた先生が自らの肩を叩いている。
別にこれと言って気に障ることはない。

ドアが開く。
卒業生が入場する。
音楽が鳴る。

体育館に差し込む日の光に、
俺はしばらく見入ってしまった。
風が小さく体育館の壁を叩く。
鳥の声が卒業式の訪れを待っている。
その日の光が差し込む体育館に、
音が鳴り響く。

聞きなれていない音楽・・・
波長が正しすぎる音楽・・・
俺の耳をくすぐる音楽・・・

俺の耳には、雑音など全く入っては来なかった。
俺の耳には、吸い込まれるように卒業式の感傷的な音楽が流れていく。
バックの吹奏楽部は、どんな気持ちでこれを演奏してるのだろう。
自分の感情を押し殺して、
卒業生に音楽を捧げているのだろうか。
言葉の代わりに、音楽で気持ちを伝えているのだろうか。

それは「ありがとう」なの?
それとも「さよなら」なの?

俺は目を瞑ってしばらく音楽の波に浸っていた。
自分を音楽の中に投げ出して、聞いていた。
別に旋律などどうでもよかった。
そんなものは、風の音や鳥の声が掻き消してくれる。
ただ俺は、この気持ちを失いたくなかった。

この気持ちはなんだろう?
悲しくもないのに涙が溢れてきて
嬉しくもないのに微笑みたくなる
この気持ちはなんだろう?
行って欲しくないものが行ってしまい、
それを追いかけることも出来ずに
もどかしい思いと共に佇んでいる
この気持ちはなんだろう?
素直になってしまうのは
自然が音楽をベースに
最高の旅立ちのステージを作っているからか?

ただ素直な気持ちだった。
今の自分なら、大切な人に気持ちを伝えられるような、
喧嘩した友達に「ごめんね」を言えるような、
そんな気持ちだった。
そんな気持ちにしてくれたのは、
他でもない。君たちなのかもしれない。
吹奏楽部、音楽、自然、そして、卒業生。

卒業式、別れはもう明日になってしまいましたね。
今まで色々あったでしょう。
何度も別れを経験してきたことでしょう。
でも
この「高校卒業」という節目だけは、
皆にとっても特別だと思います。
人生で最大の別れだと思います。
だから今夜、俺は君たち、卒業生諸君にエールを送ります。
本当に旅立つ君たちに、エールを。
「頑張れ」と。

俺は勇気のない男だから、
面と向かっては言えないけれど、
今ここで君たちに伝えるべきことは、
溶けていきそうなほどの感動の音楽に乗せて、
伝えるべきことは、ただ1つ。
「ありがとう」これだけ。

俺が感動した音楽は、
うちの学校の伝統的な卒業式音楽だそうです。
その昔、たくさんの人が、この音に送られて行ったのだろうな。
だからこれが、僕らの音。
だからこれが、みんなの音楽。

今日、部活の卒業生に色紙を書いた。
俺は手が震えた。
気がおかしくなりそうだった。
やっぱり、春っていたずらな季節だ。
どうやってでも俺を泣かせようとしている。
それでも俺は、ペンを握って、
皆は「卒業おめでとうございます」って書いたけど、
一生懸命考えて、俺は俺に似合う方法でありがとうを言いました。
卒業生達、あの色紙を見て、
俺の言葉を受け取ってくれるかなぁ。
それともすぐに捨ててしまうのかなぁ。

でも、それでもいい。
読んでくれれば、それでいい。
感動してくれなくても、
俺の思いが伝わってくれれば、それでいい。
では彼らに、贈る言葉。贈る歌。




Dear ・・・

こんな紙切れだけじゃ伝えきれないけど、
僕の想いは素直になったし、
僕は僕のやり方で、
手紙を書くことにします。



ねぇ、未来
この日の景色は、君の目にどう映るの?
今の僕はどう見えるの?

ねぇ、未来
この気持ちを上手く言葉に出来なくて、涙が溢れてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい?

よかったことだけ思い出して
冷たい心が温かくなる
とは言え春の風が僕に運んできた
素直な気持ちと 涙と 笑顔と サヨナラが
いつか思い出の1つとして笑えたらなぁ
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃ行けないよね
進もう  君の示す道の上へ   (Fine)

2007年2月28日   パドル

詩:「くるみ」より桜井和寿/パドル



言葉の代わりに、歌を贈ります。
この日が、あなたにとって特別な日でありますように。

今夜、これまで起こったことを、
大切にしまってあった思い出を、
引き出しから3年間のアルバムを取り出すように、
もう一度振り返ってみてください。



「もう、春なんだなぁ」
俺はバス停で呟いた。





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Last updated  2007.02.28 20:23:25
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