「本多勝一の こんなものを食べてきた!」
本多勝一さん。1931年生まれのおじいさん。有名なジャーナリストらしい。この本は、本多勝一さんの子供の頃の食べ物に関する記憶と日記をもとに、マンガにしたものです。子どもの頃の記憶ってすごいですね。当時の村の様子、家業のお店の様子や両親の働きぶりが克明に描かれています。そして何より、野山を舞台に幼馴染と遊んだり食べたりする、楽しそうな様子!食べるものが乏しい時代だったということもあるでしょうが、当時の子供たちは、山の動植物のことを本当によく知っていた。そして、野山は今と比べ物にならないくらい豊かだったということがわかります。草花はもちろんのこと、木の葉、木の実、木の花、虫、幼虫、虫の卵、キノコ、何でもかんでも食べる食べる食べる・・・わたしの年でも、読んでいてわかるものもいくつかありましたが、名前も姿も見たことのないものがほとんどでした。じゃ、何がおもしろかったの?って言われそうですが、この本は、ただ昔の子どもが食べたものの記憶にとどまらない魅力があるのです。それは、環境問題を考えながら読んでも面白いと思うし、生物学的にも意味があると思う。それに、教育書としても読めるからです。書いたのは、1956年生まれの漫画家、堀田あきおさんと、その奥さんです。ちょうど親子ぐらいの年齢差でしょう?そうなんです。実は、ぱぐらはこの堀田あきおさんと同世代で、父は本多勝一さんと同世代なんです。ぱぐらの父は80代で、元は字を読んだり書いたりする職業の人でしたが、今ではすっかり年を取り、ストーリーの入り組んだ小説は読めなくなったそうです。マンガぐらいがちょうどいい。それも、あまりストーリーを追う必要のない、抒情的なマンガがいい。ということを聞いていたので、さっそくこの本をプレゼントしましたよ。懐かしいと思って読んでくれているでしょうか。【中古】 本多勝一のこんなものを食べてきた! 小学生の頃 小学生の頃 /堀田あきお(著者),堀田佳代(著者),本多勝一(その他) 【中古】afb