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カテゴリ:民族舞踊 民族衣装
モラヴィア民謡には、どのような歌が多いのでしょうか。 のどかなもの、ご機嫌なもの、哀愁のあるもの、情熱的なもの・・・ 歌詞はいろいろありますけれど、 白ワインが歌われるものが多いように思います。 :::::::::::::::::: というのも、モラヴィア地方は(特に)白ワインの産地として 有名だから! なんですね もう1杯ワインをくれ とか ワインを飲む時間はまだあるじゃないか なんて歌詞がよくみられます。 :::::::::::::::::: 今日の写真・・・左に立っている方は、 ワインを自家生産しているとのこと。 お店にはおろさないというワインを馳走になりましたが、 それはフルーティーで・・・ :::::::::::::::::: さて、その他によく出てくる歌詞や単語は、街の名前:○○街 ~ そして フライアルカ という言葉・・・ これは 「彼女」 を意味するものです。 このフライアルカという単語は、例えば日本語が、ちいさい、ちっちゃい、ちっこい・・・ などと変化するのと同じように、語尾が変わったりして・・・ :::::::::::::::::: きっと、意味合いも少しずつ違ってくるのでしょうね。 チェコ語と日本語は、ともに微妙なニュアンスを帯びた言葉だと思います。 このフライアルカという単語は古いもので、現代の子供は普通知らないとのこと。 フライアルカって何?と大人に聞くのだそうです。 :::::::::::::::::: ○○街・・・ここに彼女は住んでいた・・・でももうここにはいない 遠いところへ行ってしまったんだ・・・おかみさんワインをくれ・・・ とか ○○街・・・ここから僕は徴兵される・・・行きたくないなあ 帰ってこられるかなあ・・・ 最後のワインを・・・ :::::::::::::::::: 要約するとですが、こんな感じの歌詞が、のどかな調子の長調で歌われるのを聴くと・・・ なんていうのでしょうね・・・ 感情移入しつつ、なぐさめられます。 男性1人で、男性2人で あるいは男声合唱で、または男女のデュエットで・・・ どんなヴァージョンもありなのですが、心はいつも引き寄せられ・・・ :::::::::::::::::: チェコ語の歌ですから、歌詞の意味が手に取るようにわかるわけではなく・・・ でも、きっと誰が聴いても(歌詞はそっちのけで)いいなあと思ってもらえると思います。 “昔はあった でも今はない ” というテーマが、こうした歌には共通している・・・ というような説明を受けましたが・・・ ちょっと切ないですね。 :::::::::::::::::: いま例に挙げたモラヴィア民謡は、割合と男社会!な感じなのですが、 乙女心の歌も もちろんあり・・・ そして陽気に騒げ騒げとか、踊れ踊れという実に あっけらかん!としたものもあります。 そしてそこには、やはりワインや他のお酒の名前がよく登場 ということが多いようです。 :::::::::::::::::: さてここで、このモラヴィア地方の歌と踊りシリーズ 『その2』 に掲載した写真を もう1度ご覧いただけたらと思います。 ヤクブさんのとなりでワインの瓶をもっている女性・・・素敵な笑顔ですよね! 彼女は、ヤクブさんの 彼女 (フライアルカ) なんです。 :::::::::::::::::: 彼のそばにいられるということが本当に幸せそうで・・・ そして、みなさんに (気づかれないような) やさしい気遣いをしていました。 素敵なカップルだなあと・・・ 2人を見ていると・・・ 歌と踊りで盛り上がっているさなか、違う感動を覚えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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