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カテゴリ:ショパン
りんごの木の描かれた景色が数多くあります。 チェコに暮らすようになって、りんごの花の美しさに気づき、 その上でラダの描いた絵を眺めていると・・・ りんごの花咲く田園風景・・・そこでの人々の様子が・・・ 何か、かけがえのないもののように思えてきます。 :::::::::::::::: りんごのあるヨーロッパの景色というと、 ドイツロマンチック街道をイメージされる方もいらっしゃるのでは?と思います。 よく手入れされたお庭に、整然と植えられたりんごの木があるおうち。 そんなお宅が街道沿いに続く様子は、おとぎの国のようなのですが・・・ うちの近辺の野原に自生しているりんごは・・・ ドイツメルヘンから遠ざかり、スラヴ情緒を漂わせています。 :::::::::::::::: 「スラヴ情緒」 と書きましたが、これはどういうものなのでしょうか? きっと、スラヴ系の人でも一生かけても説明しきれないものがあると思いますが・・・ りんごの花のつぼみ、そのつぼみは開くに従い淡くピンクに、そしてその繊細な花びらは、 一瞬白く輝いたかと思うと、そよ風と共に音もなく散っていく・・・ こんな感じでりんごの花を見つめることが、スラヴ情緒の一端かも知れません。 それは、散る花を風流なことと思うよりも、淡くナイーブな感じ方をすることでしょうか。 :::::::::::::::: さて、ショパンのマズルカには、花びらがはらはらと散っていくような そんな風情が感じられる曲があると思います。 その散り方は、あっぱれめでたい! ものでも 淋しいものでもなく・・・ 感情や感性という枠を超えて・・・ 無限の時の流れのほんのひと時をひそやかに詠じているような・・・ そんな印象を受けることがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月13日 08時00分26秒
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