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カテゴリ:花と自然
秋 マロニエの葉は、秋になると突然茶色くなって落ちてしまう場合が殆どです。 あまり紅葉しないんですね。 でも、この落ち葉には趣が感じられ・・・ だから拾って来て部屋に飾ってみたりします。 フローリングの床にそのまま置いてもいいのですが、 ろうそくの明かりと共に、そして小さなパンをつまみながら・・・ すると、いろいろな思い出が、ある時は色鮮やかに、 ある時は遠くにかすんでいるかのようにと蘇ってきます。 ショパンの生家のこと、ベートーヴェンの散歩道、ウィーンのリンク沿いのマロニエたち、 うちの近所のマロニエやお友達の家のマロニエ・・・ ザルツブルグで最初に住んでいたアパートの中庭にあったマロニエ。 あれは、本当に大きくて、3階のフロアからもはるかに見上げるような大木でした。 とこのような感じで・・・ お知り合いの方との何気ない会話や旅先での思い出も浮かんでは消えていきます。 冬 暖炉のある部屋には頂き物の マロニエの薪 があります。 もう4年くらいここに置いてあるのではないでしょうか。 すっかり乾燥してぼろぼろになっているので、いずれは燃料になるのですが、 もったいなくて・・・ と言う訳で、貰って以来ずっとインテリアとして飾ってあります。 これは ここにある というだけで嬉しいものなのです。 また、マロニエの落ち葉も沢山集めてきてあって、 これは、飾るだけではなくて、燻製用にも時々使っています。 マロニエの葉が燻製するのに適しているとはあまり思わないのですが、 それなりに煙が出ます。 ほんのちょっとチーズに煙を当ててみたり、 気長に座り込みながら、スモークサーモンを作ったり・・・ このスモークサーモンは、どなたさまからも大好評で、 だからやはりマロニエの葉は、スモーク用にいいのかも知れません。 うっすらと赤い炭の上にマロニエの葉を重ねていくと、 枯葉はしなりながら静かに燃えていきます。 その動きと音にかすかな願いや祈りを込めて・・・ 安らぎとは、こうしたところにあるのかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月02日 06時25分39秒
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