木根尚登「いつか逢える日に」
友人から借りていたハードカバーの小説「いつか逢える日に」を読みました。著者はTMNの木根尚登氏。いつも大量に借りる本の中にハードカバーの木根尚登の本が2冊入っており、1冊はTMN解散の日になるまでの話みたいなもの。TMNの歌は好きだけど、特に歌っている人達にまで興味が無いので流し読みしたので正直内容は詳しく覚えていない。そんなわけで、この小説も解散の話とか個人的な活動の話なんだろうと思っていて、読まずに放置していた物。何となく本を開くと…全然TMNなんかとは無関係の小説でビックリ。主人公はデブでチビでニート(ニートじゃなかったかもしれないけど本が手元にないので少々あやふや)ハンバーガーショップの店員に惚れて毎日ハンバーガー食べに来て、食べたら帰るという微妙にストーカーな…。バーガーショップではロックスターの行方不明を告げるニュースが流れる中、主人公は事務的にハンバーガーを流し込みながら新聞を読む。そこに「一発逆転 人生を変えてみませんか?」というようなアルバイト募集の広告に目を止める。アルバイト先に行くと絵のモデルの仕事で、面接中に出されたコーヒーを飲むと眠気が襲ってくる。目覚めて、外に出てショーウィンドウにうつった自分の姿を見ると…背が高く、カッコ良く変わっており、その姿はニュースで行方不明となっていたロックスターそのものだった!普通に厳しい目で読んでしまうと、内容に「え?」というようなところもあるけど、気軽な気持ちで読む分には、わかり易くて読みやすかったので、なかなか面白かったです。「主人公は元に戻れるのかな?」「どうなるんだろう?」と先が気になったりする展開だったので、珍しくサックリと読んでしまいました。「読む本が無いよー」って方はちょっと手にとって見て下さい