パンダの奥さん日記

昼から、パンダの友達が２人遊びに来た。

友達といっても、女の人。

中国に一緒に留学してた子で、学科長とも友達。

でも、バリバリの学科長とは、全然タイプが違う。

控えめだし、すごく気を遣ってくれるし、

物の言い方も表情も柔らかい。
　　　
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はっきり、言っちゃえ！

韓国人らしくないのだよ。


わたしのことも、名前で呼んでくれるので、

なんかうれしい。


ソウルから２時間もかかって、来てくれた。

本当は、西海に出て、お刺身でも食べようかと思ってたんだけど、

そうなると、またバスで小一時間かかってしまう。

久しぶりにおしゃべりしたいし、お昼を食べた後、海はキャンセルして、

我が家で、お茶の時間　


ちょうど、メロンパンも残ってたので、出したら、へソンさんが


｢わたしもね、ケーキとかパンとか、習ってみたいの～。

　友達んち行くとき、手作りのケーキ持って、なんて、素敵だと思う～。｣


おおお～～～、韓国にもこんな人がいたなんて！！！

すると、パンダ


｢じゃあ、奥さんと一緒に作ってみたら？今日。｣


｢うん、いいよ、やってみるぅ～？｣


｢ええ～？いいの～？いいの～？？｣


と、いうわけで、急遽、


｢奥さん　３０分　クッキング｣


チャララッチャ・チャッチャッチャ♪

チャララッチャ・チャッチャッチャ・・・


けれど、３階には、パンダ父もいらっさるし、キッチンはバタバタだし、

さささっと、レンジや火を使う作業だけ、上で済ませて、

それから、残りの作業を、２階で、へソンさんとやることにした。

へソンさん、卵白の泡立ても初めてだったそうで、

ぶわーっと、クリーム状になった、卵白を見て


｢シンギハダ～～～～！！！｣
　(不思議～～～～！！！)

の連発。ふふふ。

おかげで、とってもふんわり、しっとりの生地が焼けた。

でも、中に入れるクリームが、柔らかすぎて、うまく巻けなくて、失敗～～～。


その後、ロールケーキを冷やしている間、おしゃべりに花を咲かせ、

夕方、一緒に市場に買出しにいって、屋上で焼肉。

もう一人の女の子、ロゼさんは、自宅で甥っ子や姪っ子と暮らしてるので、

小さい子と遊ぶのがとっても上手で、

はじめは恥ずかしがってた子パンダも、焼肉食べて満腹になった頃には、

歌って踊って、大サービスだった。


ロゼさんは、韓国の人には珍しく小柄で、花にたとえたらスミレって感じ。

おっとりしていて、本当に可愛い人。

わたしが、男だったら、こんな人をお嫁さんにしたいなあと、

わたしはずっと思っていた。



二人とも、本当にいい人なの。

人の悪口や陰口も言わない。

苦労してる人や、苦しんでいる人には、特に優しい。

が、いまだに独身。


韓国では、控えめで優しいというのは、美徳でもなんでもないのだろうか？

顔だけきれいに整形して、言いたいこと言って、やりたいことやって、ずかずか進む女だけが、

ほしいもの、ほしい男を手に入れるのだろうか。
　　　　　
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そんなことを考え出すと、また腹が立ってくるので、やめやめ。

今日は楽しく食べるのだ～。



焼肉の後、もう満腹～～～～　

だったのだけど、どうしてもわたしは、ロールケーキがひとくち食べたくて、


｢あ！そういえば、ケーキ・・・｣


などと、白々しい演技で、ロールケーキを催促。

ひとくちだけいただいて、残りはお土産に持って帰ってもらった。

とっても美味しかった～～～。



韓国来て、こんな人やだなあ、って人ばっかりで

韓国人の友達もいなくて、

悪妻さんの日記にたまに登場する｢河さん｣という

控えめなお友達の話を読むたびに、

わたしにもこんな韓国人の友達がいたらなあ・・・


と、思っていたのだけど、やだ、奥さんたら

ちゃんといるんじゃないの～～～！！！



へソンさんと、ロゼさんが、わたしの女ともだちでした。

じゃ、次は男ともだちに続きます・・・