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カテゴリ:食べたもの
昨日の、ナムヤンジュの祭りの後、そこで知り合った地元の方が、
「うちでご飯食べてってください~」 と、誘ってくださった。 7時ごろ、同じブースにいたパンダの仲間と、ぞろぞろとお邪魔したお宅は、 こっちじゃ珍しく、大きなログハウス風。 中には、暖炉があって、どかんとテーブルがあって、 庭も、パンダ家が丸ごとすっぽり入るのではないか、ってくらい広かったよ。 それから、ご主人は骨董が趣味なのか、とにかく、骨董だらけ。 ちょっと、苦手なのよね、この手のお宅・・・ と、はじめは敬遠してたんだけど、わたしが日本人だと知ると、 「いや~、日本人の奥さん、最高じゃないですか~!」 と、パンダに話しかけて、パンダが 「いいえ、そんなこと・・・」 と、話し終わらないうちに、 「『はい、かしこまりました』ってこうやってね~!!! もう、素晴らしいですよ!」 と、三つ指ついて、かしこまっちゃったよ、親日アジョシ。 アジョシの頭の中のイメージ画像 そ、それは・・・どこぞの奥さんではなくて、 割烹とか料理屋で目にした話じゃないのかい? パンダも 「いや~、昔は、そうだったのかもしれませんが、今は・・・」 と、また言い終わらないうちに、奥さんの目が光ったので、 モゴモゴとその後の言葉を飲み込んだ。 親日アジョシは、日本の電気会社に勤めていて、東京に暮らしていたそうだよ。 だから、日本語も上手だし、とっても日本人贔屓で、 「もうね~、日本人の礼儀とかマナーは世界一だと思う。」 「韓国ももっと学ばなくちゃね~!」 と、今まで、在韓1年半のわたしが、耳にしたことのない台詞がボンボン出てきたわ。 いいぞ~、アジョシ~~~!!! もっと言って~~~!!! ああ、でも、韓国でこんなに親切にしてもらうと、 かえって怪しく思ってしまう哀しい癖がついてしまったわたし・・・ こないだのホイップクリームを売ってくれた牛乳屋さんも、疑ってごめんなさい、 ちゃんとしたクリームでした。 数少ない経験からだけど、 「わたしは若い頃日本で働いてました」 っていうおじさんやおじいさんで、日本(日本人)が嫌いという人は少ないように思うよ。 この親日アジョシもそうで、日本に暮らしてた頃のこと、とても懐かしそうだった。 先月は、北海道旅行に行ってきたんだって。 お刺身も、お肉もビールも美味しかったって~~~。 うゎ~ん、わたし行ったことないのよ~~~。 パンダは注がれるがままに、お酒は飲み放題だし、わたしも気分がよいので、 珍しく、いっぱい飲んじゃったわ。 気分が良いのは、アジョシも同じだったらしく、寝起きでちょっとご機嫌悪かった娘に 「う~ん、うちには、おもちゃがないから・・・そうだ、これあげる~!!」 と、棚からこんなものを、くださったよ。 餅の型なんだけど、これ、クッキーとからくがんにも使えるよね~? とっても嬉しい。(使っていいのか?) それから、パンダ家が同居だと知ると、アジョシはとても感激した面持ちで、わたしの手を握って 「同居するって、いうことはねぇ~・・・」 と、語り出した。 わたしは、その後に 「育ててもらった親に孝行するのは、当然のこと」 「子供は親に仕えて当たり前」 とかいう、儒教臭いお説教が続いたら、どうしようかと、一瞬、身構えたけれど、 説教は説教だったんだけど、わたしにではなくて、 なんと、アジョシは、 パンダに向かって、こう言ったんだよ。 「お嫁さんが同居してる、っていうのは、どういうことかっていうと、 旦那さんを愛してるってことですよ。 それをちゃんとわかってあげないと!」 きゃ~!アジョシ~~~!!! もっと言うたってくれ!!! ちょっと、奥さん、泣きそうになっちゃった。 いや、ほんと、愛してるだの、愛されてるだの、そんなの毎日毎秒は思ってられないし、 わしら夫婦にはラテンの血は混ざってないから、 盆と正月くらいでいいんだけど、 でも、ほんと、嘘でも錯覚でもいいから 「愛がある」 と思ってないと、やってられない時だってあると思いますよ。 アジョシはますますノッてきた。 「同居と聞いて、こりゃ、贈り物のひとつでも・・・」 と、骨董コレクションの中から、壷を取り出したよ。 「ヘジュ(北朝鮮)の壷だよ。こっち(韓国)じゃ残ってないね。」 いいんですかぁ~~~~~?! ネコに小判。 奥さんに壷。 これ・・・ヨガン(しびん)でも、蒸し器でもないですよね? 韓国にも「なんでも鑑定団」と同じような番組で 「珍品・名品」ってのをやってるけど、 どうせなら、次に里帰りする時に、またお江戸見物のついでに この方に見ていただきたいものだわ・・・ 「奥さん、5千万でわたしに売って!」 てなことになったら、いいんだけどなあ~^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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