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カテゴリ:里帰り
1年半ぶりの日本。
いつ帰ろう、いつ帰れるかな?と思いつつ、 なかなか言い出すことができずにいたら、 11月の終わりに、パンダの義姉の旦那さんが、 職場の研修で名古屋に行くことになったんだけど・・・ と切り出した。 なんでも、大きな会議があって、それに顔出して、現場で証拠写真さえ撮ったら、 後は自由に観光していればいいのだと言う。 義姉の旦那さんは何度か日本に旅行したこともあるし、 その他のメンバーは初めてなので、頼りにされているらしい。 ところが、その、 その他のメンバーが、若い女性3人だと知った義姉が、 「そんなとこにあなた一人をやれないわ! 奥!あんたもついてって!」 と、わたしが監視係券ガイド役に抜擢されたのであった。 義姉の旦那さんは、旅行会社に現地ガイドを頼む手間も省け、 わたしはわたしで、これならパンダ母にも気兼ねなく里帰りできるとあって、 双方都合よく、しゃんしゃんと日本行きが決まった。 が、ただより高いものはないというが、 本当に苦労したよ。 チケット代浮くから、二つ返事で引き受けたけど、 まあ、お客さんらのわがままなこと、わがままなこと。 何を食べても、文句たれまくりだし、 面白いとことかショッピングも楽しみたいと思ってるわたしや若いお嬢さんと、 神社仏閣だけでいいという義姉旦那とは全く合わないし。 せっかくだから、神戸の美味しいケーキを食べ歩き~~~ と思っていたら、それもかなわなかった。 毎日2万歩以上歩く、小学生の秋の遠足のような旅行だった。。。 「あの~、これ、職場でみなさんで食べてください。 神戸でお茶する時間とれなかったから。」 と、わたしが (ここのは、すんごい美味しいのよ! お願いだから、ぎゃふんと言ってくれ!!) と、焼き菓子の詰め合わせをお土産に渡すと、 ホテルで同室だった女性は、すごく感激していた。 この時点では、どっちかっていうと 神戸でお茶できなかった、申し訳ない < ぎゃふんと言わせたい 一心だったのよ。 そうして翌朝、最後に余った時間くらい、アメリカ村かそれかデパートでも・・・ と思っていたのに、義姉旦那(※この人、大の歴史好き)が 「大阪に来たからには、大阪城に行かなくては!!」 と、結局雨の中、大阪城に向かい、だらだら~と見学して、そんで終了。 関空について、まだ時間があるので、軽く食事をとって、 女の子ばっかでぶらぶらしてると、最年長の女性が 「奥さん、こういうトランクどうかな?」 と、黒いかばんを指差した。 「ああ、いいんじゃないですか~?」 と、適当に返事をすると、 「メーカーは?どう?」 「あ?ああ、大丈夫だと思いますよ、ここのなら。」 「大きさとかどうかな~?」 「3,4泊くらいまで大丈夫じゃないですか? カートでもいいし、リュックにもなるし、いいと思いますよ~。」 答えているうちに、だんだんわたしまでほしくなってきたよ。ははは。 すると、彼女が 「じゃ、これにしますね。」 とレジに持っていく。 え?今お買い上げなんですか??そんなに気に入ったの?? とびっくりしていたら、もっと驚いたことに、女の子3人から 「はい。これ。奥さんの旅行かばん、だいぶくたびれてたから。 あれ、捨てて、これ使ってください。」 と、その買ったばかりのかばんをプレゼントしてくれたんだよね。 もう、嬉しくて嬉しくて。 ま、「あれ、捨てて」ってはっきり言い切るとこが韓国ちっくだけどさ~。 あれこれ、わがまま放題だったけど、けど、これだから、 韓国の人も付き合ってみないとわからないんだよね。。。。。 この時点で ちゃんとガイドできなくてごめんなさい > ぎゃふんと言わせたい と気持ちが逆転し、人の好い、反省好きな大和なでしこは涙ぐみさえするのであった。 あ・・・けど、これはあくまでも女の子たち3人からのプレゼントなんだよね? ガイド料、これでチャラ、ってことじゃないんだよね? ね? そして、この後、特急はるかのチケットを求めて窓口に並んだわたしに、 義姉旦那が、 「これ・・・」 と、なにやら折りたたんだ紙を渡してきた。 一応、 「いえ、いいんです。あの、たいしたガイドもできなかったし。。。」 と、お返ししたら、 「いや、ちょっとだけだから。。。」 と、渡されたので、もう断らずに(笑)さっといただいたんだけど、 みんなと別れた後に、こっそり見てみたら、 おいおい、 これじゃ、特急に乗れないんだよ! お客さん~!!! ってな金額だった。 出発前にパンダと予想した計算が 1日のガイド料 1万円× 6日間= 6万円 だったんだけど、やっぱりこれはパンダの皮算用に終わった。 そして、 この皮算用を大きく下回るバイト代が、 わたしの脳を沸騰させた。 忘れかけていた観光旅行中に言われたあれこれ。 それどころか、韓国暮らしで、 この2年半言われたあれやこれやが、 どば~~~~~っと吹き出てきてしまった。 なんともさもしい話。 自分でも、人としてどうかと思うけど(笑) でも、なんかなあ~。 この夜、わたしは久々の実家とあり、 怒りと興奮でなかなか寝付けず、 翌日やっと連絡がとれたパンダに、 「もう韓国には帰りたくないっ!!!」 と、朝っぱらから遠距離喧嘩を売るのだった。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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