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テーマ:韓国!(17287)
カテゴリ:パンだのお菓子だの
土砂降りの日曜日。
ワイパー最速。 ジンさんの車で、朝早く天安市のはずれにある畜産大学に向かった。 製菓製パン技能士の実技試験の日なのだよ。 8時半までに入室完了しなくてはいけないの。 って言っても、筆記試験の時は、こんな感じで、 誰も時間守ってなかったんだけど・・・ けど、実技試験はさすがに違ってたわ。 一番乗りだと思っていたら、すでに2,3人ロビーにいて、 しかも、もう白衣姿なのよ。 負けちゃいられない!と、わたしも白衣を取り出した。 そしてびっくり!サイズが M 男女兼用のMサイズだったので、なんとかボタンははまったわ。 ほっ 午前中は製菓の試験。 どうか、シュークリームとか、ダックワーズとか、手作業の品目が出題されますように・・・ だってさ、ずっと教室に通ってたって、でっかいミキサーで作業するやつ、 例えば、スポンジケーキとか、ロールケーキとかって、 たいていアジュンマたちが我さきにと、ミキサーに群がっていて、 いつもわたしは傍観者だったんだよね~。 いまだに、ギアの入れ方もたどたどしいのよ。。。 さて、まず待機室という教室に入って、10分間は、配合表の作成。 レシピね、レシピ。 材料のパーセントだけ記入されてるので、割り返して計算して、 粉が何g、砂糖が何g・・・と必要量を記入していくの。 記入し終わったら、またちょっと休憩。 このときの、試験監督官が、前回同様、食いついてきたね~。 「奥さんは、韓国に来て何年?」 「3年です。」 「ビザは何ビザ?」 「マルゲリータ・・・あ、違います。配偶者ビザです。」 「・・・ってことは、旦那さんが韓国人?」 「はい。」 「私ね、去年、日本に行ったの。」 「へぇ~、そうですか?どちらに?」 「*&%$##@」 「・・・・・」 「・・・あ、日本も広いですからね・・・えっと、温泉がいっぱいでしたよ。」 「どこかなあ・・・???」 「あ、そうそう!『●●と○○』の舞台になったとこです!!!」 ごめん、その『●●と○○』自体知らないんですが・・・ 「皆さん知らなかったでしょう? 元々、『●●と○○』は日本の小説が原作だったんですよ!!」 だから、その『●●と○○』自体知らんっつーの・・・ ジェネレーションギャップのためか、受験生の反応なっしんぐ。 けど、日本が舞台、原作と聞いて、興味津々の奥さん。 え~?なんだろう?なんだろう??? そこへ、おじいちゃん監督官、すっくと立ち上がり、 「有名なシーンがあるでしょ? ほら、こんなやつ!!!」 そこに、貫一がいた。 が、喜んでブンブンうなずいていたのは、わたしだけだった。。。 その後、おじいちゃん監督官は、前回の監督官同様、 「今のうちに、トイレ行きたい人は行っといてください~。」 すると、20人の受験生のうち、8割が一斉に起立。 というのも、レシピを見れば、出題品目がわかったも同然なので、 トイレに駆け込み、携帯で友人知人に、 「○○ケーキの作り方は?温度は?何分焼くの??」 などと教えてもらえるから、らしい。 一言で言えば、 カンニング そう、 不正 なのであるよ。 あまりにも、ぞろぞろと立ち上がるので、ジンさんもわたしも、 なんだか、トイレに行かないと損みたいな気分になってきた・・・ そして、どんくさく、最後のそろりそろりと席を立ったその時、 おばさん監督官が、駆け込んできた。 「ちょっと、ちょっと、皆どこに行くのよ?!」 「あ・・・トイレ・・・」 おばさん監督官、キッとおじいちゃん監督官を睨みつけ、 「配合表記入し終わってから、トイレに行かせちゃダメですっ!」 おばさん監督官、ダッシュでトイレに猛進。 ふぅ~。。。 そして、ぞろぞろとトイレから連れ戻された受験生たちは、 また待機室で出番待ち。 しばらくして、2組に分かれて、調理実習室に入室。 わたしは15分遅れの第2組で入室。 これはラッキー なぜなら、先に作業を始めた第1組の受験生たちを見ながら作業できるのだよ。 同じ作業台を、第1組の受験生と半分ずつで使用。 出題された品目は、 うっふっふ 栗まんじゅうですがな、栗まんじゅう。 先月、リクエストがあって、作りましたがな ところが、ところが。 生地・・・どうやって作ったっけ??? キョロキョロしないように、道具や材料を取り出す振りして、 教室中、見渡してみた。 そしたら、皆さん、ボウルにお湯はって、湯煎で卵と砂糖溶かしてらっしゃる。 じゃ、真似っこさせてもらいますね~。 しゃかしゃかしゃかしゃか・・・ 後は、もう適当にバターやら粉混ぜて、ひとかたまりにしたらOK。 「生地できた人は前に持ってきて下さい~~~!!!」 え?何?なんで? さっきの厳しそうなおばさん監督官に差し出すと、 おばさん、胸ポケットから、温度計を取り出し、 ズクッ!!!! 生地の温度を確認。 えっと、えっと確か、20℃だっけ?24℃だっけ・・・? とか思いながら、デジタルの数字を見つめていたら、 カチャリ、カチャリと、どんどこ数字が進んでいくじゃないの!! ひぃ~~~~っ 30℃!!!! 止まれ!止まれ!!止まらんかいっ!!! 奥さん、念を送ってみたけど、数字は34℃でようやくストップ あ~、でもドンマイ。 冷蔵庫で休ませてやればいいんだから。 で、冷蔵庫から取り出して、また思考も手も停止。 はて・・・ まんじゅう一個の皮って何g? あんこって何g? そこへ天使が舞い降りた。 目の前には、わたしよりも15分先を行く男がいるじゃないか!!! 年はハタチくらい。長身、男前さん。 んなことはどうでもいいんだけど、 その受験生、すでに生地もあんこも分割し終えて、 ひとつひとつ丸い団子状にしているのよ。 奥さん、スケールに、ひょいと乗っけてみた。 男前受験生の丸めた生地を。 22gなり。 男前、ぽかぁぁぁぁぁぁぁん。。。。 男前が正気に戻る前に、奥さんすかさず、彼のあんこ玉も量ってみた。 44gなり。 よし、さ、次の作業いってみよう~! 男前さんのおかげで、生地もあんこも分割できた。 生地はもともと、配合表の1/2だけを作ればいいので、 出来上がりの生地の半量は、おばさん監督官に提出した。 が、あんこは、なんでか、余りが出てしまい、 仕方なく、監督官の目を盗んで、 食ってやった。 良かった、甘党で。。。 こうして、他人様のお力を借りながら、 なんとか焼き上がったわ。 イメージ画像 問題は、午後のパンの部だったのよ・・・ 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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