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カテゴリ:わはは
ご無沙汰しておりました。
ついにタイトルが「わたしの8月」 月刊化決定でしょうか?? 8月も色々てんこ盛りだったけど、 これだけは書いておかないと! ってネタだけ忘れないうちにアップしておきますね。 まあ、奥さんのボケ防止だと思って読み流して下さいまし。 8月初めに、サザエ姉のとこの上の娘が遊びに来てくれた。 わたしにとって、初めての姪っ子S。 下の子が生まれて、大人たちの関心がおちびに集まるので、 「Sちゃん、こんなのできるようになったよ~」 と、でんぐり返ししまくって、アピールしてたS。 「Sちゃん、もう3歳になったから、今日から『奥姉ちゃん』じゃなくて 『奥ちゃん』って呼ぶね。」 と、ずっと「叔母さん」ではなく「奥ちゃん」と呼んでくれるS。 あんな小さかったSがソウルに一人旅だなんて、奥ちゃん感激だ。 ここは一つ、良い叔母っぷりを発揮せねばと、 奥さんガイドブックやらネットやらで、あれこれ検索。 どこ見よう、何食べよう・・・と探していたら、Sから 「予定表作ってみたから見てみて。全部回れるかなあ?」 とのメール 見ると、3泊4日のスケジュールがびっしりで、 ところどころに 「クーポン使用で20%オフ」 「送迎なしだと○○サービス」 とか細かい情報が書き込まれていて、下手な旅行代理店のプランよりもよく出来ている。 ごめん、奥さん叔母バカ? Sの予定表に沿って、あちこち予約を入れたり、チケット取ったりは順調だったのだ。 が、一つだけパンダ夫婦では、ちょっと案内できないかも、 というコースが出てきた。 「クラブに行ってみたいんだけど。」 Sはずっとダンスやってるから、韓国のクラブがどんなんか覗いてみたいそうだよ。 クラブといっても、部活とか同好会とかじゃなくて、 クラブである。 縁がないよ、縁が~~~。 どうしよう、どうしようと慌てていたら、ちょうどパンダが教えてる学生さんが 「よく知ってます。」 クラブの集まる弘大(ホンデ)のあたりでバイトもしてたことがあり、 クラブも通ってたというのだ。 そこで、その学生さんにお願いして、金曜の夜に連れて行ってもらうことにしたが、 学生さんいわく 「第3金曜日は1万5千ウォン(約1200円)でクラブ回り放題だから 全国から人がやってきて、すごい人だから止めたほうがいいですよ。」 で、土曜日の夜に行くことに。 たまたま土曜日は子パンダの習い事のために、昼の間はソウル観光に付き合えないわたし。 それを知った優しいひなオンマさんが 「いいですよ~、私土曜日ソウルご一緒しますよ~」 と日中の案内を引き受けてくださったので、ついでに 「じゃ、その日はひなオンマさんもソウルに泊まりましょうよ。 一緒にクラブ行ってみませんか??」 とお誘いしてみた。 「きゃ~行ってみたいです~。ブログのネタに~。 あはは、けど、年齢制限あったりして~~~」 と笑っていたら、その直後パンダから連絡があり、 「クラブは30歳以下の人しか入場できないそうです。 だから、奥さんとひなオンマさんはオフィステルで留守番してて下さい。」 ぎゃ~~~冗談も言えね~~~~ とっくに30越してますがな。奥さん・・・ というわけで、クラブに入るのはあきらめたものの、 どんなとこなのかは一目見て帰ろうと、ダンサーSの後に、 ぞろぞろ続くアラフォー3人+子パンダ。 「もうすぐ来ると思うよ。」 と、弘大駅で学生さんを待つパンダ。 パンダが言うには 「背も高くて男前さん。モデルやってたこともある。」 えええ~~~~、それでクラブ通い・・・??? 大丈夫かなあ???すごいチャラ男だったら嫌だわ・・・ と心配してたとこに現れたのは、リュック担いだ好青年。 開口一番、 「私のお名前はクォンさんです。」 はい、よくできました~。 「お名前」の「お」は要りません そしてパンダにはぼそぼそと 「すんません、こんな格好で・・・ ちょっと田舎に行って来て、そのまま上京したから・・・」 とか謝っている。クラブ通いのモデルにしては、超地味でいい感じだ。 クォンさんに案内されて、クラブが集まってる界隈に出たのだけど、 どのお店もすごい人で入れない。 しばらく、店の近くのカフェで待ちながら、自己紹介などしあう若い二人と アラフォー3人+子パンダ。 クォンさんは書道を専攻してるので、漢字で筆談すればある程度意思の疎通は可能なのだ。 若い二人は、クラブの音楽で何が好きかとか、東京には行った事あるとかないとか、 適当に盛り上がっている。 若いっていいなあ~と、奥さんが微笑ましく思っていたその時だ。 なんかの話のはずみで、クォンさんが自分の携帯をダンサーSに見せた。 「サムソンね。」 素朴なクォンさんとしては、別に自慢ではなく、単に「知ってるでしょ?」 くらいの意味合いだったと思うよ。 そう言われたはいいが、正直がとりえのS。 「サムソンってどこのメーカー???」 キョトンとしたSよりももっとキョトンとしたのが好青年クォンさん。 「へっ?・・・サムソン知らないの?」 そうだろうな、韓国ではサムソンって一流企業だからね。 「うん・・・知らない。」 クォンさんの開いた口が塞がらない。 そこにもってきて、ひなオンマがにっこり微笑んで、若者をバッサリ。 「うん、サムソンってね、日本じゃあんまり有名じゃないから。」 クォンさんの表情がキョトンから、驚愕へと変わる。 「先生・・・ほんとなんですか?」 すがるように問う教え子にパンダが答える。 「う・・・あ・・・うん・・・そうだな・・・もごもごもご。。。」 キレのない返答に比べ、ひなオンマの切れ味は冴えている。 「韓国じゃサムソンって一流だけど、 日本では知ってる人あまりいないと思う。」 バッサ~~~~~~~ッ 奥さんの理想像ひなオンマ 見事だ。 パンダがぼそぼそと 「いや、けど、最近じゃソニーよりも上だって話も聞く・・・」 全て言い終わらないうちに、奥さんが 「それは無いわ!」 バキューン パンダは傷心のクォンさんを慰めようと、また 「いや、ソニーよりは有名なんだよ、世界じゃ。」 とクォンさんにささやくが、それも再び 「だから、それはありませんってば!!!」 と、奥さんの声にかき消されるのであった。 結局その夜は、どこのクラブもいっぱいで、 どこぞのバーでおしゃべりして過ごしたのだそうだ。 クォンさんはよほどショックだったのか、 わたしたちと別れた後も、Sに 「ほんとにサムソンを知らないのか?」 「ほんとに日本じゃサムソンって有名じゃないのか?」 と、質問してきたそうだ。泣かせる話だ。 酷なことをしてしまったのだろうか? けれど、奥さんは思う。 鉄は熱いうちに打て。 人は若いうちに世界を知れ。 クォン君はこれでウリナラマンセーの人にはならないと思う。 きっといいことしたんだよ、わたしたち。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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