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カテゴリ:なんだこりゃ
子パンダのハーモニカが海を越えてやってきて
一週間が過ぎた。 毎日宿題はハーモニカの練習だ。 ハルモニ(おばあちゃん)先生の意気込みを感じるわ。 子パンダも結構機嫌よく練習している。 が、本人よりもご機嫌なのが、それを聞いてるパンダ母である。 「いいね~子パンダの先生、いい先生に当たったね~。」 「なんでですか?」 「ハーモニカ吹けるなんて、かっこいいじゃないか! 頭いいじゃないか~!!」 「・・・・日本じゃ1年生から音楽の時間で、全員やりましたよ。」 奥さんも5年近い同居でようやく、これくらい言えるようになった。 でも、奥さんがドキドキしながらガツンと言ったつもりでも、 そういう自分に都合の悪いセリフは、パンダ母の耳はスルー。 さっと、視線をまた子パンダのハーモニカに戻すと、 「吹きにくそうだね~、なめらかじゃないね~。」 そりゃ低学年の子に2段ハーモニカは難しいんですってば。 「口に油塗って吹いたらどうだい?」 はいはい、ハーモニカも口も壊れますから止めてくださいね。 奥さんの耳もスルーね、スルー。 一週間経って、音もだんだん上手に出るようになってきた。 そのことを褒めると、突然子パンダが 「ママ、先生がね、こうやって吹きなさいって。」 と、ハーモニカの側面を叩きながら吹き始めた。 そ・・・それって トレモロ?!! え~っと、え~っと・・・ 2年生なのに、2段ハーモニカで24穴で、 今ならもれなくトレモロもついてくるのね? でも楽譜はないのね??? 週末の参観日で発言しちゃおうかな。 「先生、楽譜読めるようにしてやってください~~~!!!」 もうね、はっきり言って、無理。 1段だけのハーモニカだけでも、小さい子は2つ3つまとめて音が出ちゃうでしょ? 2段だから倍になって4つくらい音が出ちゃうでしょ? そこにもってきて、底とか側面叩きながら吹くもんだから、 音が6つくらいいっぺんに出てるのよ!!!! 子パンダ一人でそれなんだよ。 30人合奏になったら、いったいどんな そして、おとといの事。 子パンダを迎えに行ったはいいけど、終業時間20分過ぎても出てこない。 30分遅れて出てきた子パンダに 「あれ?今日掃除当番だったっけ?」 と聞くと、 「ううん。 先生ね、今日からハーモニカ持ってきた子に教えるのに忙しくて、 他の子は、子パンダが教えてたの。」 「・・・・」 え~っと、え~っと、もう一回いいかな? 「今日から持ってきた子がいるって、 今までハーモニカ、クラス全員揃ってたわけじゃないの?」 「うん。まだ持ってきてない子のほうが多いよ。」 すげー見切り発進。 いや、それなら個人でバラバラに買わせないで、学校で団体注文して 団体割引してもらってくれないかな??? それで、全員ハーモニカが揃ったところで、練習始めない?? 「そ、そう・・・で、子パンダが教える係になったの?」 「うん。だって、みんなリズムが合ってないから。」 そうだよね~そうだよね~音符じゃなくて、ハングルでドレミ書いた紙だけじゃ リズム合わせられないよね~~~ それは子供たちのせいじゃないよ、ハルモニ先生がおかしいんだよ。 でも、家に帰ると相変わらずパンダ母にはハルモニ先生の評判はすこぶる良い。 ハーモニカの音が割れていようが、だぶって5つも6つも音が出ようが 「子パンダの先生は頭いいねえ~。」 いや、全然っ!!! 本当に頭良くて、学芸会できちんと発表したいのなら、 楽譜プリントして、音符説明して、 ハーモニカは1段、15穴を準備させると思うけどな。 なんなんだろうな、一体・・・ あ~でも悪い風にばかり考えてると、ハゲそうだからやめよう。 きっと先生は、学芸会には#や♭も入ってる難しい曲をマスターさせるおつもりなのだ。 そうだ、そうだ、きっとそうだ。 「ねえ、先週は『野バラ』練習してたでしょ? 今は『お花畑』だよね? 本番は何やるのかね~?もうちょっと難しい曲かもね。」 「ううん。学芸会も『お花畑』をやるんだって。」 「へぇ~、そう?じゃ、学芸会も近いのかな? いつやるの??」 「えっとね、12月。」 じゅ・・・ 12月~~??? 集中力とぎれるわっ!!! どうなっとんじゃいっ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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