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テーマ:障害児と生きる日常(4429)
カテゴリ:kana
kanaの学校の連絡帳は、朝の様子として、体温、朝食食べたかどうか、体調、排便の有無、
前日の帰宅時~朝までの様子・・・と、簡単に私が書き込むようになってます。 で、先生方には一日の様子を簡潔にではありますが、私が判る様に記入して頂いています。 kanaのクラスは、毎朝一時間目はランニングをします。 体力作りの意味もあるし、朝一に体を動かすことで脳も体も目覚めさせて、一日スムーズに 動けるように。 毎朝決まったことをすることで、学校生活のスタートってことも取り込みやすいようです。 今日の一時間目の欄にあった、先生からの連絡・・ ランニングはとても速く走っていました。 終わってから服を着替えに行く途中で、ピタッと動きが止まってしまったので Mちゃん(クラスメイト)が「行くよ」と声をかけたところ、Mちゃんを少しゴンと 叩いてしまいました。 Mちゃんが泣いているのを見て、何度も何度も手を合わせて 「ごめん」 と 頭を下げていました。 「叩くの、ダメ」と、自分で言っていました。 (↑ 叩く身振り&親指を立てて「ダメ」の手話) 動きがピタッと止まってしまったのには何らかの理由があって、Mちゃんの呼びかけは kanaには不快だったんだろうとは思います。 その時に、ゴンとなってしまうのがkanaの大きな課題・・。 神経の連絡が上手くいかない・・・制御が利かない。んなこた理由になりません。 4月のことなんですが、連絡帳に朝っぱらから長々とこんな事を書いた日があります。 新学期が始まって間もない頃ですが、2度ほどお友達をドンとやってしまってました・・。 朝、私が朝食の用意をし終えた時に、横に立ってじっと見ていたkanaが いきなり大激怒。 自傷ではあったものの、「朝っぱらからそんな勢いで一日どうすんねん!!?」・・な、 凄さでした。 しばらくは、激しくドカドカする度に私はkanaをじっと見て、目で「やめる」と サインを出していましたが、目が合えば一瞬止まるものの、どんどん激しくなり・・・ 久しぶりに、私が怒りました。 「ドンドン、ガンガン(するならば)、学校、行かないっ!!」 「Mちゃん、Sちゃん、ドン 叩いたやろ!」 「ドン、ダメ。叩く、ダメ。 kana、ドンドンしてる。学校、Sちゃん、Mちゃん ドン 叩く。 kana ドンドン、ガンガン・・今日は、学校行かないっ!!!!!」 この間、大泣きして私を見てたkanaが、最後に思わず自分で 泣きながら 『わかった!』として、ビックリしました。 2回 『わかった。わかった。』 見ていた双子が、・・今、わかったっ!て、したよな!?・・と言った位、ピッタリなタイミング。 泣きながら朝食を済ませた後、お皿をちゃんと片付け、神妙な顔と態度で私の前に直立。 めちゃ良い姿勢・・・。 私 「何?」 kana 『なに・・(おうむ返し)。・・・・(しばらく動かない) (頭を)ドンドン (太もも)ドンドン ダメ。 ごめんなさい。』 (両手を合わせ、深ーーーーくお辞儀) で、私をじっと見る。 一連の動きに朝っぱらから驚いて感動してウルウルした母です。 「わかった。学校、行く。服を着替えて。」 そこから、すごくおとなしく準備をしているkanaです。 色んなことが身に沁みた母です。 ちなみに、ドンドンとかガンガンとか、全部身振りです。 横で見てたら、怖い顔で腕を振り上げたり下ろしたりの繰り返しで、おかしな踊りをしている みたいな感じかも・・・^^; 「わかった」は、手の平で胸の真ん中をポンポンと二度軽く叩きます。 心に物事を取り込んだって感じ。 この朝の出来事は、とても胸に残っています。 きっと、怒り出したのには何か理由があって、言いたい事が言えずイラついたのでしょう。 そういう言いたくて言えない場合の表出の仕方、とても難しいのです。 けど、暴れたいだけ暴れるのを放っておくのは、kanaの将来を考えた時、最も辛くて 困るのは、kanaです・・。 こういう生きにくさを、少しでもいいから減らしておく事が、社会に出て行く時に、 きっと大切になるはずなんです。 その後も、先生とは事あるごとに自傷、他傷について話し合っています。 家庭訪問でも話題に出ましたし。 kanaは、以前に比べれば、人の痛みが少しだけ判って来ている様な気がしています。 とっても難しい課題なんですけども、今日、kanaは泣いている友達に、自分から「ごめん」 って頭を下げていた・・。 この神妙さが、「ごめん」=許される=OK に変わってしまわないように、根気強く 接していかなくちゃいけないのですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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