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南の島物語

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2014.05.15
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先日だがフェイスブック上に、友人でスタジオオーシャンマークの社長である大塚氏が、一つの意見としてこう述べている。

「私の住む関東では、青物喰ったらお祭りしちゃうのでスロータックルお断り的な話が出ます…。素晴らしい釣法なのに誤解されており非常に残念です。タックルを選択するに当たりSHOPさんやアングラーにも原因の一端が.

そして、様々なアングラーの意見などから、
「皆さん勝手すぎます。そのフィールドの魚種やサイズ、自分の技量やレベルをしっかりと考えて、タックルを組たてましょう。テスターさん達の自分のテクなど中心で話すので混乱も多い、其処で乱暴ですが、判りやすく方程式を作っちゃいました。

*狙う魚の重量(キロ)×0.1を基本号数に
*マグロ類×1.25
*根ずれフィールド×2
*スローピッチ系×0.75
*自分のファイトテク!俺は上手い×0.75、普通は×1、ビギナーは×2

答えを四捨五入すると結構良いチョイスになると思います。
絶対に正しいではないので、誤解の無いように、参考程度に。」



確かにチョイ乱暴な意見ではあるが、非常に判り易く、明快な意見だと思います。ただ、これに対し異論がある方も居られるでしょうから、ある程度の個人的な見解も交え、これに捕捉したいと思う。


彼は、スタジオオーシャンマークでは多くの製品を作り出している設計者でもり、素晴らしいアングラーでもあります。その為に、スタジオオーシャンマーク製品は、彼のアングラーとしての技量に裏付けされ、一般のアングラー側から見ても、非常に使い勝手の良い、高品質のモノ作り出しているでしょうか。

私は、スタジオオーシャンマークの数ある製品の中で、ベイトリール「ブルーヘブン」のテスターとして、その商品開発を長きに渡って見てきた。それは、その開発に関して、あくまでも綿密であり、社長自らが納得のいくまでテストを繰り返し、その情熱には敬服するほどだ。当然、そこには大きな自負とプライドを持つのは当然のことだろうか。

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今回、彼のスロージギングに関しての意見は、私と同じブルーヘブンのテスターでもある西本氏と一緒にテスト釣行を繰り返し、その意見と実践を繰り返した確信からだろう。私の友人アングラーには、このスロージギングの使い手も数多くいて、彼らも確りした理論をもとに、私などよりは余程の立派な釣果を得ている。

このスロージギングには諸処の意見はあるだろうが、もはや確立されたものであり、日本のジギングシーンでは欠かせないフィッシングメソッドであることは、もはや疑いの余地はない。

このフェイスブック上での意見に対し、永井誠一氏も「特に乗合船の場合は、と言うか乗合船前提のお話ですかね?、気心の知れた同じスタイルの仲間でチャーターの場合は問題ないと考えます。それでも細糸で長時間ファイトとなれば他の仲間に待機してもらわない場合も出て来るので釣った人は一回休むとかの少しの配慮も要りますね。細い糸が良い悪いではなくアングラーとしての気配りが重要では?」と述べている。

此処で、私の意見として併記すると、それは、1人1人の、アングラーの資質の問題であり、他の釣り人に配慮のできるアングラーであれば、そのような問題が起きる事は少ないと考える。

ただ、八丈島などは殆どが仕立て船であるところは、仲間内での釣りなので、その辺りは許される範囲かも知れません。ただ、島の遊漁船の間でも、食うサイズを選べない島なので、細いラインでブレークの連発は、例え1尾ぐらいの大型が釣れ上がったとしても、見過ごす事のできるものではない。「パパ~、あの釣りは中止させよう」と云う話も持ち上がっている。その辺りは、やはり程度の問題なのだろう。

釣りをする場合、釣り方の制限は、法律的な規則、そして地域ごとの漁場調整による規制、そして社会通念によるマナーと別れるだろうか。この中で、一番難しいのはマナーだ。其処には、それぞれの考え方によるグレーゾーンが存在し、釣り規則みたいなものでも、商業的な理由とか、その時々の時流などによって変わってしまう。

要するに、今までダメだった釣りが、数年経つと可になったり、その逆もあると云う事で(JGFAのルールでさえ修正を繰り返される部分もある)、その根拠が曖昧なので難しいところだ。

釣りはスポーツ的なレジャーである。高々、遊びなのだ。確かにマナーの問題は重要であり、あくまでも社会の中で常識的な範中で楽しむものだ。余程に酷いと云うものでない限り、目くじらを立てるほどの問題はない。

ただ、そんな中でも、私は、釣りをよりスポーツと考えてみたい。一般のジギングとスローのジギングを種目が違うと考えた場合、例えば100メートル競走と100メートル障害、砲丸投げと円盤投げの違いみたいに区別して、その評価と整合性を考えるのは、如何にも乱暴だろうか?。

確かに何の釣りも楽しいし、私も多くの釣りを楽しむ。ただ、自分が心を入れたジギングでは、大型のジグを使い、一本のフックのみで全身全霊で打ち込むものと考えている。

それは、釣れやすい釣りを目指すのが、私の釣りではないと考えているからで、当然にジンパルやハーネス等、体を補助する器具は使わず、体を痛め、小細工なしで大型魚と向き合いたいのだ(これは自分の主義であり、ジンパルやハーネスを否定するものでは全くありません)。

ただ、自分の哲学、人生観に拘り、こんな余計な事を述べるのも、大いに我儘だろうか。それは大した技術の持ち合わせもなく、キャリアだけで、70歳に近くまでやって来たご褒美と考え許して頂きたい。

先日もスロージギングでアカハタを釣りたいと言う、4人のお客様がやって来た。「1人10尾ほど、あとはスローでも大型カンパチを狙ってください」と言い、私はフロントフック1本のみで一緒に出掛ける事にした。

それは、メンバーの中に、フロントに4本、リアに4本、細いアシストを付けたビギナーのお客様がいて、それを、止めろとは言う理由が見つからなかったので、「私のように、フックを1本と決め、歯止めなくフックの数を増やすさない、そんな釣りがある事を知らせる必要」それを感じたからだ。

やはり、釣りは夢を広げ想像を膨らませる。しかし、精神、社会性、それらが熟成しなければ、人によっては勘違いの方向に向く。そんなビギナーアングラーには、判りやすく方程式で示すことも大事だろうか。

社会に様々な気配りが要るように、自然にも、釣りにも、人の心にも、配慮が必要と云う事になる。

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(今日作ったアシストフック。私は、こんな大型のフック1本に拘った釣りに固執する)





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最終更新日  2014.05.16 15:29:18
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