カテゴリ:音楽と旅と釣り
明けまして、おめでとうございます。
75歳になって迎える新年、あまり振り返ることをしない私だが、新しい年に向かっては、過去を振り返り反省もする。 音楽活動は、20代、30台、40代の頃は、日々の生活に追われ、その時々の仕事(音楽)を消化していく事に精一杯だったろうか。ただ、その中で気持的には、食うための音楽と目指す音楽とのギャップに苦しみ、音楽的評価を得たいと思う気持ちと、その中で、焦りと満たされない部分も多くあった気がする。 しかし、若造だった頃、生意気盛りの頃は、自信が過信を生む。自信は己を高めるが、過信は過ぎるほどに精神が病む。私の場合は、そんな狭間を生きて来たのかも知れない。 べつに、其処から抜け出したいとかの気持ちはなかったが、息抜きで、たまに島に釣りに来ると、そりゃ気持ちは安らぐ。いっそ、こんな楽しいことを仕事として、ライフワークとして持てたら…、そんな気持ちから今の島暮らしを始めた訳だ。 釣りが好きだが、それを商売とすると半端な気持ちではなれない。「初心に帰った努力を」それが、音楽生活を20年間も中断させる事になる。 まあ、釣りと釣り宿業、それと僅かばかりの執筆業で、何とか食えるようになり、再び音楽を始めたとき、既に年齢は70歳を超えた。そして、普通ならばアマチュアで仲間同士の楽しむバンドで良いのだが、昨年あたりから、それなりの向上心がわいてくる。中途半端はしたくない、プロ意識を持って挑みたい。そんな気持ちを持てるようになってきた。 まず、昔のようにメンバーの育成、音楽の理論的な教育から始める。幸いに沖山芳樹という良き仲間にも巡り合えた。教育というと口幅ったい言い方になる、皆と相談しながら、向上心を持ってこれからの音楽活動を、レベルの高いものに押し上げたい。 ただ、75歳という年齢は残りの時間が決して多くない。短い時間の中で、何を残すかだろう。その中で、この島の生活、空気、風、匂い、そして文化、それらが私のアイディンティティーと上手く調和が出来、新たな音を創り出せれば、それが私の存在意義として、一つの島の文化の端に加えられるだろうか。 昨年の末から、狛江市のFMラジオのパーソナリティーにミュージシャンとして加えて頂いた。FMラジオの利点は、限られた電波範囲とはいえ、地方の文化、音楽、産業などを伝えることは勿論、地域防災、過疎地のコミュニケーション、など多くの利点とその可能性がある。 私の中には、この八丈島のFM放送局の必要性は勿論、これが伊豆七島、例えば大島、神津島、三宅島、御蔵島、青ヶ島、小笠原と連携することにより、海難事故、防災、さらには産業、観光など多くの面で寄与すると思う(昨年の台風以来、神津島や青ヶ島では未だに通信被害が続いている)。その手始めとして、今年からの私たちの活動は、一つの起点にはなると考えている。 確かに、先の見えている人生で、音楽での目標を持つことは焦りも生む。しかし、身の丈を考えながら、まずは島の空気を感じるような音を残していく、それが今年の私の目標だろうか。 島でのライブ、東京でのライブ告知なども。 音楽ジャンルは、JAZZ、R&B、島唄、オリジナルソング。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.01.04 11:30:56
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