男って・・・
なんちゃってテニスに出入りしているKさんというおじさんがいる。隣の市の人で板前をされている。それくらいしか知らない。最近、違う場所でもよく顔を合わせるようになった。あんまり話しはしなかったのだが、私に親近感をもったせいかよく話しかけてくるようになった。その時、たまたま独身E子チャンといっしょだった。練習前の準備のネット張りをしていたのだ。「縁起のいいカレンダー、あげようか?」は?「今度、持ってきてあげるよ。」なんなの?そのあと、E子チャンがKさんにいろいろ話しかけた。そして質問が嬉しいのかKさんは楽しそうに答える。別に私は何も聞きたいことはない。「え~、お孫さんがいらっしゃるんですか~?」E子チャン、驚きのリアクション。まあ、若く見えてるってことでKさんも悪い気はしないようだ。そのうち、みせてくれとも言ってないのに携帯の写真で家族をみせる。家族の集合写真まで・・・そこまではよかった。そのあと・・・「ほら、この人、かわいいと思わない?」E子ちゃんと頭をつきあわせてのぞくと・・・私くらいの微妙な年齢の女性が写っていた。「奥さんですか~?」とE子チャン。「えっと・・・・奥さんはこの人ね!」品のあるおばさまって感じの人。「娘さん?!」「ちがうちがう~。」別に興味ないんだから、そこまでじらすなよ!!っていうか、どうでもいいんですけど~「僕のいい人。」E子ちゃんと顔を見合わせてしまった。「歳はね~38歳だったかな。」なんだよ!私より若いのかい。「私くらいですね。」「え~。うそ。同じくらい~?」どうせ、私はおばさんだよ!ふん。別にいいけど、なんだか気持ち悪い。「○○(飲食店)で働いてて仲良くなったの。」もう、聞きたくありませんっ!!なんでそんなことを自慢するんだろ。わからん!そのことは他の誰にも話していない。何を考えているんだか。私がさばけた人だとでも思っているのだろうか・・・さりげなく自慢したかったのかね。奥さんに内緒にするのがせめてもの愛情だろう。人の口から口に伝わって耳に入るってこともあるだろう。ちょっと幻滅だ。奥さんの立場である私に言って欲しくないものである。そして、昨日は喫茶のバイトの日。これまで始まって以来の暇な日。おかげで掃除にはりきった。その日のお客さんはオーナーの親戚の人、お店にだす商品の打ち合わせに来た人、そして私の友人。あとは仲むつまじい中年夫婦。いいよね~「あのふたり、常連さんですか?」奥さん(オーナー婦人)にきいてた。「実は、ここのお店の電気工事をしてくれたのよ。」「ああ~、そうなんですか~。」「今日も、仕事が終わって来てくれたんだわ、きっと。」そう言えば、作業服っぽいよね。「奥さんはいつもホットサンド、ダンナさんはパスタなのよ。」そう、その時もそうだった。「でもね・・・」と奥さん。なんだ?「あのダンナさん、前に違う女の人と来たのよね・・・」「いや・・・でも、お友達とか?!」「うう~ん、奥さんには内緒にしてくれって口止めされたの・・・」あんなに真面目そうな寡黙な人が・・・・「だから、hossyさんも気をつけてね。違う女性ときても、そのことにはふれないでね。」はぁ・・・それは言いませんよ。言わないけど・・・・口止めして奥さんにばれないようにっていう気持はまだ良いにしても・・・「同じ場所に来ないのが普通でしょ?」と私。「うーん。でも、ここに連れてきてあげたかったんだって・・・」お店は癒し空間である。贅沢な席のとり方をしているので店内が騒がしいということはあまりない。お客さんはそれが癖になっているようだ。お店に来てもらえるのは嬉しいが複雑ではある。いろいろあるのね・・・うちの夫もそんなこと、なさそうで・・・・ないだろ。どう考えてもない。もてないもんな~。いや、そう思わせているだけ?あれでもてていたとしたら夫よ!主演男優賞ものだ!世の中の人は影でよろしくやっているのだねぇ・・・・まあ、もしかしたらお茶するだけの関係かもしれんが。まあ、私も若者とテニスして遊んでる姿を見られれば、どうとられているかもわからない。若者達は完璧に自分の親に近い人としか思っていないだろうが・・・異性の対象なんてありえない!私なんて女性あつかいなどされていない。いつも言うがおっさん。もしくは・・・怪獣。楽しいことは人によって差があるのねぇ。奥さん、ある身ならこっそり楽しんで欲しいと思ってしまう。そういう問題ではないのか・・・そして今、私の手元には・・・Kさんからもらった縁起の良いカレンダーとやらがある。少し宗教がからんでいるような匂いがする。どうしたものか・・・だれも引き取り手がなかったので家に持ち帰ったが・・・ものには罪がないが、なんだか喜べない。どーすっかな。今、カレンダーの置き場所に困っておりやす。