月夜に舞う紅い蝶

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• 書き込みのマナー

  このサイトを立ち上げてようやく１ヶ月が過ぎたところですが最近気になることがあります。それはブログを読む側、管理する側のマナー。うちのサイトは書き込みが僅少なのでまだ、困るような事態には陥ってないのですが、様々なサイトを見ていると書き込みについて困っている方も多いようです。書き込み側の問題としてはアラシに始まり、中傷、非難エトセトラ。これはまぁ、「ひとの様々な考え方を認められなくてしかも口に出していわないと気がすまないおせっかいで暇なひとたち」とでも思ってさくっと削除すればよろしいのではないでしょうか。それでも削除する側にも問題がないとはいえません。上に書いた括弧の部分の「ひとの様々な考えを認められなくて」という部分がそっくり当てはまるような削除の仕方がたまに認められるからです。管理人としてはやっぱり変な書き込みやあからさまな反対意見が出てきたらそりゃあ削除したくもなるでしょう。でも安易な削除はその行為そのものが管理人の品位を下げます。だって書き込みはやっぱりひとつの意見なわけで、それを全く無視するってのはひととしての姿勢に問題があるんじゃないでしょうか。せっかくのブログ、楽しめるようマナーが随所で徹底されるといいですね。しかし。一回くらいは書き込みで困ってみたい・・・

  Oct 26, 2004

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• 別れの理由

  友達が今日、悲しそうな、疲れたような顔をして学校に来ました。理由を聞いたところ「彼が仕事で疲れていて不機嫌だったから」と彼女は答えました。別に悪く言おうとするわけじゃないのですが近々彼女は別れるんじゃないかな、と予感したひと言でした。まぁ、彼女の恋愛にどうのこうの言う筋合いは全くないのですけれど。それにしても最近耳にする別れの理由って納得がいかないものが多いですよね。（体験談ではありません。念のため。笑）たとえば「他に好きな子ができた」実はこれ、酷いように見えて一番誠実な答え方じゃないかな、と思います。だって嘘はつかずにいてくれたわけでしょう。嘘をつくくらいなら、ありのままの真実を言う。結構、素敵。だってこれって元のパートナーを一番傷つけない方法だと思いませんか？多分、人間関係までは壊したくないという気持ちが別れを切り出す側にあるからこそなせるワザなのでしょう。そこには元のパートナーへの人間的な愛情が窺えないこともない（笑）それに比べて。「君のことは好きだ。でも君の～はどうしても許せないんだ」っていう人いると思います。これ、最悪。だって好きならその許せない部分を許容する努力、相手を変える努力すればよいのです。それをせずに誰かと付き合おうなんてきれいなアクセサリーや高級車を持つのと一緒。ステータスにはなっても実にはなりません。というか、それ以下。アクセサリーや高級車はカスタマイズできます。ではなぜ自分を、相手をカスタマイズしようとしないのでしょう。しかもカスタマイズすることによって二人の関係はより育っていくのではないかと思うのです。それは関係をよりよいものとする意思です。育てようとする意思です。別れの理由から見えてくる二人の関係性と個人の意思。面白いですね。

  Oct 25, 2004

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• 強く生きるということ

  強く生きたい。誰だってそう願うだろう。私も強くありたい。強さとは何か。それはおそらく優しさであり広さだと私は思う。以前の日記にも書いたけれど相手のことを思う想像力（If I were him的な考え方ができること）があったなら、ひとは他人に優しくできる。それは取りも直さず相手を受け止める強さのことだ。しかしながら。ただ他人を受け入れ、理解することが強いのではない。自分が自分であることを貫けるからこそ優しさは強みとなる。ところでたいていの中年のおじさんは忌避される。たいていの人が避けて通る。これはこういうおじさんが過去や権威やそういったものに取りすがって生きていることを皆、知っているからだ。要するに狭量なひとの代表、である。（ちなみにこんな風ではない中年男性はおじさまと呼ぶ）新しいものに触れて新しいものを柔軟に取り込めないからこういうことになる。それは取りも直さず弱い、ということではなかろうか。昨日の自分と明日の自分は別な自分。これを受け入れないといつまでたっても過去にしがみつく意固地なにんげんとなりはてる。意固地な人間は弱い。守るものが過去しかないから。そしてその過去はもう、いつまで経っても不変なのです。時間は常に更新されていくというのに。果たして上のふたつは矛盾しているでしょうか。自分を貫くこと、と新しいことに柔軟であること、とは。私は矛盾しているとは思わない。だってそれが強さだから。あぁ、それから。こんなのを読んでどっちもムリ、と思う人もいるでしょう。「私は強い人間じゃないから」と。それはただの言い訳ですよ。強く生きたい。せめて私の周囲にいるひとが悲しまないように、つらくならないように。

  Oct 24, 2004

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• 不倫否定のその先に

  昨夜の日記に続いて不倫の話です。意外と不倫から考えることって多いのです。不倫そのものに限らず。私は不倫を否定します。別に結婚後に誰かを好きになってしまうことまで否定はしません。同じように相手のいる異性を好きになってしまうことも否定しません。だって好きになってしまったらしょうがありません。好きに打算も何もある訳ないでしょう。打算でひとと付き合うならば、まともに考えて不倫などするわけがないのです。でなければこんなにも後ろ暗くて将来のない恋など誰がするものですか。少なくとも「好きな人が出来てしまった」という不倫をしている方々の主張は真っ当です。むしろ「好きなものは好き！」と主張できないくらいならそんなの「好き」の範疇に入らないのです。そう、問題はその先。人生にifはありません。恋愛も同じことです。ひとつの選択はあくまでひとつきり、その当時に戻ってやり直すなんてこと絶対に出来ないのです。それにうなずくとしたら、なおさら。どうしてスペア、保険を用意した状態で恋をするのですか。その態度が醜い、美しくないと私は主張しているのです。もはや不倫がどうのという枠を飛び越えて生き方としての是非なのですよ。ifや一縷の望みにすがって生きるなんて美しくない。というか「好き」なものに対して真摯になれないなんてどういうことなのでしょう。好きなものにすら誠実になれないということは何に対しても誠実でないってことじゃないでしょうか。一度しかない人生だものその生き方は（私の場合は）美しくありたい。醜い人生なんてまっぴら！一応補足というか、勘違いされないように。私はあくまで不倫と言う形態を批判しているのであって不倫と言うきっかけを否定しているのではありません。「好き」になった以上は真摯に「好き」であれ、その方が美しいと言っているのです。蛇足ですね。それから本当に関係ないことを。チョコパーティ第７弾、はまりました。第２，３弾のとき以来です。チョコ食べすぎ注意報発令！！

  Oct 23, 2004

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• 不倫はどうして醜いのか

  明るい不倫、なんて言葉聞いたことがない。苦しくない不倫、ってのも聞いたことがない。それはどうして？実際に不倫をしておられるちゃぴ姫さんの日記を読んだ印象から少し日記を書いてみたいと思います。（参考：http://plaza.rakuten.co.jp/6047393396）始めに断っておきたいのは不倫をしている人を批判するとか悪意を持って弾劾する、というのが目的ではないということです。そうなってしまったものは仕方ないといえば、仕方ない。それが不幸で未来がなくてどうしようもないということを一番自覚しているのは本人なんでしょうから。さて本題に戻って。不倫はどうして醜いのか。動物は本能に従っている。自分がより優れている証拠としてより多くの相手と関係を持ちたいのだ。より優れているからこそ相手を多く持てるという事実がある。実際多くの動物は一夫多妻であり、動物の一種である人間だって文化によってはそうなのだ。不倫は本能の表れ、なのだ。だから不倫をしてもいい、というわけではない。はっきり言おう。不倫は裏切りである。元の夫、妻とのつながりがどういう類のものであれそこには確固たる関係性が存在する。それを維持しながら新しい関係を得ようなんて元の夫、妻、新しい彼氏、彼女、誰に対しても誠実でない。初めからある関係性を保険として利用しているのはもはや卑怯、と言ってもいいくらいではないだろうか。しかも傲慢でもある。不倫をしている人たちはおそらく自分たちが不幸であること、後ろ暗いことはわかっている。けれど一時の興奮にかまけて自分と未だ切れることのない関係の人たちがどんな風に思うか考えたことがないのではないだろうか？もしもそうするのを意図的によけているとしたらそれは本当に本当に卑怯だ。もしもそうすることを考えつかないと言うのならそんな想像力の薄い人間に新しい関係が築けるはずがないでしょう。必ず、破綻する。結局のところ、不倫というものは自己中心的な行動の群れから成り立っている。だから美しくない。その行為の裏側に必ず悲しむ顔があるから明るくなんてなりえない。不倫が再婚に発展することがある？それは誠実な恋愛じゃないかって？？不倫は、（浮気もだけど）元の関係性の瓦礫の上を裸足で歩くようなもの。それも疑心暗鬼になりながら。そんな光景美しいかしら？そんなわけで私は不倫を美しいとは思えない。当事者の言葉がどんなに切なかろうと、結局不倫は不倫に他ならない。それでも純愛を主張したいならやっぱりもとの関係性を自分から壊さなくては。そうして築いた新しい関係性ならば美しい、純愛だ、と賞賛される余地はあるでしょう。だってそれは自由恋愛だから。生きるからには美しく生きたいですね。

  Oct 22, 2004

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• 『黒皮の手帖』松本清張

  最近ドラマ化して話題の（？）作品。家にあったのでなんとなく読んでみました。ドラマの方は見ていないので作品の比較は出来ないのだけれど。知らない方のためにあらすじを書いておくことにします。さえない地方の銀行行員であった原口元子は脱税目的の架空口座リストを悪用し、まんまと銀行の金を横領してしまう。それを元手にバーを始めるのだが、果たして。とまぁ、大雑把過ぎるくらいに大雑把に説明するとだいたいこんな感じです。で正直な感想を。松本清張の作品を私は初めて読みました。巨匠、といわれる作家で家に直筆サイン入り全集があるくらい父親はこの作家のことを好きでした。だから、すごい作品を知らず知らずのうちに期待していたわけです。実際、今の水商売にはない成熟した雰囲気や男と女の利権を絡めたやりとりなんかは読んでいて心躍るものがありました。さすがに20年以上も前の作品であるだけの貫禄は充分です。しかしながら話の展開がいまいちキレの悪いものであったことは否めないように思いました。伏線もあまりキレがないといえば、ないような。話のキレのよさなら藤本ひとみ『快楽の伏流～鑑定医シャルル』の方が上ではないでしょうかね。私がシャルルにべた惚れなのを差し引いたとしても。それでも『黒皮の手帖』に読む価値があるのはその中に教訓が含まれているから。人を陥れればその付けは必ず自分に返ってきますよ、という教訓。もちろんそれだけじゃないですけど。秋の夜長に読んでみるのもまた、一興。

  Oct 21, 2004

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• 地学の宿題

  高校１年の夏休みの地学の宿題。「私とは何か」レポート３枚分。雨をぼぅっと見つめていたらそんなことを思い出した。確か私はこのとき「私とは外界との境界線の内側」と書いた。ただし物質的な側面だけを見て。要するに肉体として私が私だと主張したかったんだと思う。なかなか子供じみた答えだと今にして思う。肉体は私である。けれどもそれがすべてではないという視点が抜け落ちている。テープに録音した声がただの空気の振動にすぎなくともそれによって他人を感動させたり不快にさせたりできる。こんな風に書いた日記（文字）だって同じ。もっと言えば思念、思想だって同じことだと思う。肉体から離れても、形がなくとも私は私といえるものが確かに存在するのである。ただ、こう確信できても不思議に思うことはある。それは自分の範囲について。目に見えるものだけが自分でないとすると自分といえる範囲は伸びも縮みもする。自分から意思を持つこと、何かを発信すること等々でますます自分の範囲は広くなる。インターネットなんかを介在させた日には世界中に自分が広がっていくといえなくもない。で、結局。自分とは何もので、どこからどこまでが自分なんでしょうね？

  Oct 20, 2004

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• そういえば、ＨＮの由来。

  そろそろブログを始めて１ヶ月が経つのですがその間全く自分自身について触れなかったな、と思い今夜はこのテーマで日記を書いてみることにしました。もともと私は単純に「蒼月」というＨＮだったのです。ところがあることをきっかけとしてこのＨＮがしっくり感じないようになってしまったのです。何故って「蒼月」は世界であって私でなかったから。主体である私のない名前など価値はないでしょう。だから私とは何か、って考えたんですね。はい。そこで出てきたのが「紅蝶」「紅」は私のシンボルカラー、「蝶」はイメージ上の存在ってのが自分の解釈。それに蝶は枠としての網につかまる存在でもあるってのがこのＨＮを決めた理由でもある。自由とか不自由とかそんな単純な枠でなくとも全く枠に触れもせず生きているものなどありはしないっていう主張でもあったのかもしれない。もっとも今考えると、なのだけれど。・・・ということは、私のＨＮって「私の世界で」舞う「私」？ちょっと可笑しかったかしら。ちなみにモチーフとしての「蒼月」は石川賢治さんという写真家の月光のみで撮る写真の世界にインスピレーションを得たものです。オフィシャルサイトがあったはずなんですけど、見つかりませんでした（汗）大きな本屋さんでは大概置いてあるので写真集立ち読みしてみてくださいね。では今夜はここらへんで失礼致します。

  Oct 19, 2004

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• 豊かであれ

  昨夜に引き続きとあるバーのお話。昨夜はこのバーが好きな理由のひとつめを書いた。今夜はそのふたつめを。このバーのマスターは不思議な人である。何でも自分でこなし、興味のあることは何でもやるといったタイプであるらしい。海外にもよく出かけるようでたくさんの体験談、笑い話、本当に面白い。この間もたくさんの話を聞かせてもらった。もちろん、楽しい話が聞けるだけならただのバーだろうがそうでないからこそここが気に入っている。このマスター、かなりの人生家である。話の流れで趣味の話をしたときのこと。私はマスターに趣味を訪ねた。こんなにもいろいろなことをやっているのだから何かひとつは趣味なのだろうと思って。ところが返ってきた答えはというと「生きることが趣味」これには圧倒されました。マスター曰く「自分の好きで興味のあることをしているのだから仕事でもなんでも全部趣味。だから生きることそのものが趣味。」と。それから「趣味といったらひとつに絞らなければいけないという固定観念があるんだろうな」とも。ねぇ、どうやったらこんなこたえが出るのでしょうね。そもそもマスター、こんなことを言っていました。「何億もの精子から選ばれて生まれたあなたという人間は世界中のどこにもいない。どんなに姿かたち、考え方が似ていたとしてもそれはあなたではない別の人間だ。こんな風に生まれてきた私たちはとてもラッキーで幸せだ。幸せは自分で感じるものであって他の誰かに与えてもらうものではない。」酔っていたせいもあるけれどマスターの言葉がうまく再現できなくて悲しいです。それからこんなことも。「生きている時間の全てがライフスパンであって日々の繰り返しがライフスパンではないと思う。だからお客さんがいるときは何時だって営業時間だし誰かに会って話を聞くことがこの先の人生の何の役に立つかはわからないけれどひとりの人間の話を聞き、自分を豊かにしておかないのは勿体無い。寝るのも重要だけどいつだって寝られるから。」私は物質的には欲しいものが全て手に入るわけじゃない。だけど自分が自分であること、これからいかようにも自分を広げ、高めていけることに対してマスターの言葉を聴いて始めて幸せを感じた。これからは自分を豊かにして行こう。自分が豊かであることはひとに対しても思いやりを持てる。少なくとも誰かを憎むことなどありえなくなる。マスターのようになれるかどうかはともかくマスターの話を聞きに、おいしいお酒を飲みにまたきっとこのバーに足が向く。

  Oct 18, 2004

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• とあるバーで。

  住宅街の真ん中、周囲には公園、スーパーマーケット等が立ち並ぶ場所にそのバーはある。赤レンガ造りの建物群の１階。隣の店はコーヒー豆屋にパッチワークの小物が並ぶようなカントリー調の喫茶店。しかしそのバーはそれとは明らかに一線を画す。・・・南国調なのである。内装は全てマスター手作りという代物。カウンターも棚も全てそうだというから驚きである。表にメニュウなどは一切ない。それでも出来る限りここでお酒を飲みたいと思う。それにはふたつの訳がある。ひとつはお酒がおいしいこと。結構珍しいリキュールが置いてあるのももちろん、どんな加減かマスターの作るカクテルはおいしい。しかも注文が適当でいいというのも嬉しい。昨夜はまず初めに「ライチリキュールで何か」といったらバラの香りのするカクテルが出てきた。名前は知らない。店内は薄暗いのでそのカクテルが何色かなのすらわからないがほのかに香るバラの香り、さっぱりとした甘さが素晴らしい。また飲んでもいいと思う。次は「他の店では飲めないものを」と注文してみる。出てきたものは、なんと。グリーン・パイナップル。いかに照明が暗かろうと暗緑色であるのはわかる。はじめて見たという驚きとともに味わう。まさにパイナップル以外の何ものでもない（笑）結構甘いのだが物珍しさも手伝ってすぐに空けてしまった。今度は明るい光の下で飲んでみたい。それから再び同じ注文を。今度はグリーン・バナナが出てきた。色は青緑。といってもかなり青っぽい。作り物でない海の青さといった感じ。しかしながら本当に面白いものが次から次へと出てくるので嬉しくなってしまう。塊から削りだしたと思しき氷もカクテルの味を邪魔しない。最後はレミィ・レッド。さすがにこれはどこにでもある？　のだろうか。それでも鮮やかな紅色や紅茶のような香りにすっかり魅せられてしまった。出来れば今夜も飲みたかった・・・しかもここ、ノーチャージでなんでもだいたい６００円なのである！そしてこのバーに来るふたつめの理由。それは明日の夜に持ち越すことにしよう。このバーが近くにあったら、と思う反面、近くになくてよかったと思う自分がいる。さすがにこの年で毎夜通い詰めはいけないと思うから。

  Oct 17, 2004

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• とても美しかった

  この家に引っ越して以来使い続けてきた強化ガラス製のグラスを割りました。それも床にたたきつけて。強化ガラスだったのでもちろん、破片はびっくりするくらい細かく、床に散りました。まるで雪の粉のようで呆然と見とれてしまいました。そのガラスの粉を見て、自分が壊したもの壊したことによって創りだしたものをみて忽然としました。とても美しかった。これは比喩ではないつもりだけれどいつの間にか比喩になっている。ひととひととの関係性の。強くて硬い強化ガラスは、それゆえ、壊れるときには徹底的に粉々になる。

  Oct 14, 2004

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• こんなことも書けるんです。

  今日は小さい幸せがたくさんありました。まずは長電話が楽しかったこと。やっぱり生の言葉での戯れ、じゃれあいは楽しいものです。それからコンビニで買ったシューアイス（白桃）がすっごくおいしかったこと。悩んだけれど買ってよかった！最後に小さいながらも最大の幸せ。たまたま使ったマッサージ用バスソルトがすごくよかったこと。感触もよかったし、においもグッド。アロエエキスが入っていたとかで流した後もしっとり。しかもマッサージしていたらあれよあれよという間に時間が経ってトリートメントしていた髪がいつもよりさらさらに。うーん、幸せ。ちなみに今日の幸せのお値段合計５８８円。私ってば安いなぁ・・・ま、こんな小さなことに幸せ感じられる自分でよかったと思うことにしようっと。

  Oct 13, 2004

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• ノンタイトル

  今日の日記ははっきり言ってタイトルにも分類にも困るのだ。何故って私が感じたことをただ書くだけだから。それっていつものことじゃん、ってつっこんだアナタ。正解です。時間の積み重ねが人生であるから、今という時間を大事にしろというようなセリフをつい最近どこかで聞いた気がする。もっともありふれたセリフといえばありふれているので聞いたのか読んだのかさえ本当は定かではないのだけれども。時間の積み重ねが人生だ、という話には納得する。納得は出来るのだけれど、こう思わないではない。なぜ同じだけの時間を持つ（つまりは同世代の）ひとの間でさえ共通の認識がないのか？Ａが話すことをＢが理解できないのはどうしてなのか。積み重ねた時間そのものが違うからか。和は同じだというのに。大してバックグラウンドも違わない人間が何故こんなにも共通理解をもてないのか。理解に苦しむ。

  Oct 12, 2004

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• 信じない人は信じなくてもいい。

  予想通りではあるが、昨日の続きである。昨日の日記を書くに当たって愛について状態という側面から考えてみた。結論は、状態が理由となる極めて特殊なものというところにとりあえずは落ち着いたように思う。実際、昨夜日記を書き終えたその時点では全くそのように思っていたのである。ところが状態が理由となる理由を考え出すとこれがまぁ本当に飛躍していくのである。今日はそこで考えた話を。ここからは少々霊的かつ不可解なので興味のない人は読み飛ばしてもらってもかまわない。人間とは肉体、精神で出来ているものである。肉体と精神をつなぐものが魂であるという認識はなぜか昔から私に深く根付いている。しかしながらこう考えると愛についての考察は実にすんなり進むのである。その考えというのは人間同士のインターフェイスが肉体ではないか、ということである。肉体はもちろん行為そのものや目に見えるつながりなのでそれを見て愛を感じるのはたやすい。何せ愛とは「めでる」ことでもあるのだから。しかし状態そのものとして愛を感じるひとは少ないはずだ。なぜか。愛は精神の状態だからである。精神も肉体も本当は個々の人間に在るものだから最終的にはつながりえない。けれども上に挙げたように肉体同士は行為を介してつながることが出来る。では精神はどのようにつながるのか。おそらくは魂の結びつきによる共鳴である。冗談のような話だが、魂がつながってこそ相思相愛ってのは成立するんじゃないかと思う。愛すると愛されるが同時に成立するということだ。ここに「愛したいか？　それとも愛されたいか？」などという問いを持ち込むことほどナンセンスなことはない。それはどちらも同じことだから。魂の結びつきによる精神の共鳴、それこそが愛だ・・・だからこそ状態が理由になる。そこに量の多少などありはしない。

  Oct 11, 2004

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• 今日はきっと、堂々巡り。

  今日はきっと卵が先か、鶏が先かって話に落ち着くと思う。それでも書かずにはいられないのが性分なのだ。唐突に。愛とは何ぞや？愛してるってどういうことなのだろうか。愛、という言葉は心の状態を表す言葉である。辞書にも「かわいがる、いつくしむ、いとおしむ」というのが第一の意味で載っている。ところが我々は愛を行為として認識する場合が多いように思われる。たとえば、ドラマなどでよく見かける会話がある。「君のことを愛してるんだ」「じゃあ証明して見せて」この会話はちょっと面白い。愛は心の状態、つまり見えないものであるのにその状態の説明として目に見える行為を要求しているのである。これは暗に「愛してるんだったら～ができる（はず）」という共通の認識を示唆してはいないだろうか。愛は状態である。しかしながら行為を伴うらしい。もっとも外国語のほとんどは愛といえば具体的な行為（要するに性行為）を意味するのであるが。ところで、心の状態をあらわす言葉は数多い。喜怒哀楽に始まり、悔しい、快い、等々。しかしながら我々がこの状態にあるとき、我々は外界、この場合は他への積極的な働きかけをしない。というより働きかける動機になりえない。悲しいから泣く、腹が立ったから八つ当たりするなんてのは一見脈絡があるように見えて実はどれもが自己完結的な動きである。そこでふと気付いた。愛は状態であるのにもかかわらず脈絡のない行為に対しても動機になりうるのである。愛してるから抱きしめる、はまだ本能としての脈絡がある。自己完結的でもある。けれども愛してるから優しくなるとか愛してるから何でもしてあげるとかって愛という状態とは全くかけ離れた行為ではなかろうか。少なくとも自己完結的でない。なのに愛という状態であればそれさえも可能になる。状態が他への働きかけの動機となるのは愛以外、ない。そういう特別な状態なのだ。また、（あるいはしかしながら）特別な、例外的な状態であるがゆえに把握しづらいのもまた現状である。何せ心の状態でありながら行為として発現ししかし行為という現象では計り知れないのである。なぜなら行為だけでは愛しているからこんなことをしてくれているのかこんなことをしてくれるのが愛なのかはわからないから。愛とは難しいものだ。あぁやっぱり堂々巡りだ。

  Oct 10, 2004

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• 思ったことをそのままに

  別に告白の話でもダメだしの話でもない。ただの連想話である。台風はひとめ惚れの恋に似ていると思う。突然生じ、すぐに勢力を増し予報円もなんのその。ありとあらゆるものを目のないからだで半ば無理やりなぎ倒す。過ぎ去った青空に残るものといったら踏み荒らされた大地とひとびとへの教訓くらいのものである。もしも教訓さえも残さぬようならはじめからないのと同じようなものである。こういう喩えならば台風は芸能人の人気のようだ、ともいえないことはない。単に私がほとんどテレビというものを見ないので例に引く芸能人が思いつかないだけのことである。とはいえまたしても主観、客観がかかわる話などしてしまった。恋も芸能人も主体と客体とそのそれぞれの主観と客観が同時に成立することなしに、この喩えは通じないだろう。わかる人だけわかればよい。

  Oct 9, 2004

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• 昨日の続き

  昨日の日記では本題に入る前に書くのをやめてしまった。やはり朝のことを考えると冒険はできないようだ。このあたりが昼の人格を反映しているようで可笑しい。昨日の続き、としたが話は関係ないところから入る。ギリシャ神話のナルッキッソスの話をご存知だろうか。いや、話自体は知らなくとも彼から派生した言葉は誰しもが知るものであろう。すなわち「ナルシスト」である。一応知らない方のためにあらすじだけ紹介する。美貌の少年ナルキッソスはある日、池の水鏡に映った自分の姿を見てなんて美しいんだろうと思う。そしてなんと自分の姿に惚れ込んでそれを哀れに思った神様（誰だったかは忘れた）に百合の花に変えられる、というお話である。私はこの話をとても興味深い、と思う。なぜなら彼（この話）から派生したはずのナルシストは現代的な意味でのナルシストでは全くないと思うからだ。もちろん辞書的な意味は変っていないのであろう。現在もナルシストといえば自己陶酔型の人ということになる。このような意味でナルシストと呼ばれる人とナルキッソス的な真のナルシストは完全に全く異なる。何が違うのか。それは外界の視点である。実はこのお話、重要なのは「美貌の」という部分であって「自分に惚れ込んで」という部分ではない。ナルキッソスは誰から見ても美しかった。そして彼も他人がどう思っているかを熟知していた、ということを示唆するこの部分こそ鍵となる。一方現代のナルシストはといえば、自己陶酔はする。ナルキッソスと同じように。ところが彼ら（彼女ら）はそれが他人からどのように見えているかを知らない。だからこそ彼らは醜悪であり、醜悪であることを周囲は無意識的にも感じ取っている。結果、ナルシストといえば侮蔑の言葉になり下がってしまったのである。実に残念なことだ。ひとはナルキッソス的な真のナルシストでなければならない。他者の視点を自分の内に持ち、それを慮ることによって自己を確立できるようなナルシストに。だからこそ駅やコンビニの前で恥ずかしげもなく座り込むような少年少女は年齢特有の魅力はあっても、たとい彼ら彼女らがそれを自負していたとしても、それはただの自己中心主義に過ぎないのである。他人から見える美しさということが塵ほども浮かばない、自分の内の他者性の貧困さ！４歳児ですら持ちうる、というか獲得したはずの他者的視点を自分の内に持たぬひとびとがなんと増えたことか。大いに自分の内に他者を住まわせようではないか。その方が人は愛されやすくなる。

  Oct 8, 2004

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• 自分の内の他人

  人は誰しも自分の内に他者を住まわせている。そんなことはかの有名な心理実験（観察？）からも知れることだ。ちなみにその実験とは３歳児と４歳児にある寸劇を見せて続きを問うものである。あるところにＡちゃんとＢちゃんがいます。Ａちゃんはおもちゃで遊んでいました。Ｂちゃんはそれを見ています。そこでＡちゃんが先生に呼ばれたので遊んでいたおもちゃを箱にしまって別の部屋に行きました。ところでＢちゃんはＡちゃんがいなくなってしまうとＡちゃんのおもちゃを箱から出して別のかごのなかに隠してしまいます。そこにＡちゃんが戻ってきます。さて。Ａちゃんは最初におもちゃを探すのはどこでしょうか？大人なら、４歳児もだが当然ＡちゃんはＢちゃんがおもちゃを隠しなおす場面を見ていないので箱の中を探すと答えるだろう。ところが３歳児ではＡちゃんはかごの中を見ると答えるのである。これはしかし、発達に関する実験でしかない。が何か別なものも示唆されているようにも私には思える。というか、他者性そのものである。私には気がついたときにはすでに私の中に住まう他人がいた。他人といっても多重人格のような別人格ではない。あらゆる顔を持つペルソナ、というかありていに言えば自分の鏡像のような存在のことである。私の妄想癖はこの人格に頼るところが大きいと思う。何しろこのペルソナ、どんな役でも演じられるのである。始めは小説やら漫画のキャラクターをなぞっていた。私を満足させるためだけのペルソナである。あるときには実在の人物（友人だの先生だの）を演じさせ繰り返し彼らとの会話をシュミレートしては現実がその通りにならないことに腹を立てたりしていたものである。また受験のころにはこのペルソナはいつも面接官だった。面接官という役割だけを持ったもの。ある意味で真に自分の鏡像らしいものだと思う。コイツが私が一人になるたびに現れては面接を仕掛けるのである。単に学業的な質問だったり、あらゆる動機であったり様々に。いつも鮮やかな切り返しが出来るまで向き合っていたような気がする。そしてそれが出来るとその場面を繰り返してはその甘さを味わっていたように思う。やれやれ、これじゃまるでマスターベーションじゃないか。もっともこのことによって自分が自分を見つめなおしていたのは言うまでもない。自分を知っているのはあくまで自分である。だからこそ他者というペルソナを借りてはいても誰にも出来ない質問が自分にすることが出来る。そういう他者が私の内にはいる。

  Oct 7, 2004

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• 続・いい女

  昨日の日記でいい女とは、賢い女だ、と書いた。実際そうだと思う。悲しいことにいい女の定義をこれ以上掘り下げることが今の状態では出来ないのだが、醜悪な女について語ることでいい女を探ってみようと思う。最近私が出会った醜悪な女たち。その１。マナーが頭の片隅にもない女。ＴＰＯをわきまえていないだけかもしれないが場所に不釣合いな状態に明らかに気付いていない。あ。こういうのは「女」とは言わなくて「ガキ」なのかもしれない。ちなみにこういう女たちはたいてい群れている。群れていなくては何も出来ないかのように。お前らはメダカかっ！その２。反面教師を口癖にしながら実際は全く学んでいない女。他人の仕草にいちいち口を出すくせに（それはいいとか悪いとか、ひどいときには汚いとか）自分も他人と同じ事をしているなんて醜悪の極みだと思いませんかね？その仕草、動作、たった今あなたが醜悪だとしたものと全く同じです。その３。エスプリがなければ毒は毒でないということを知らない女。単なる嫌味を毒と勘違いしているのがたいていの場合である。むしろ嫌味や当てつけを毒だと思える愚かしさか。ふ。ちなみにその２とその３の女はあまり群れない。というか群れに入れない場合が多い。必要に応じて群れに出入りすることが出来ないのである。群れ側が受け入れてくれないから。ついでに言うと彼女らは小賢しい。自分のできる部分を過大評価しているからである。もっともこれが20代始めの状態だというならまだまだ可愛いものである。30も近くなって（あるいは超えて）この状態はひどすぎる。これで結婚に焦っていようものなら余計滑稽なことだ。どうもいい女とは賢い女であるばかりでなく自分の世界と外界をうまくリンクさせることの出来る女のことらしい。

  Oct 6, 2004

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• 妄想をして遊ぶ

  雨の日は駅まで歩く。私にとって歩く時間は考えるための時間でもある。もっとも純粋に思考だけをしているかというとそれはかなり微妙なのだが。というのもつい妄想をしてしまうからである。妄想は楽しいし、自分に普段とは異なった役割を与えることで得る視点の妙がある。それに実害もない。今日も雨が降っていた。当然駅まで歩く。当然のように妄想をする。いつもは読んだばかりの小説の話に浸ったり、今目の前でこんなことが起きたら、なんてことを考えるのだが今日はふと自分がオミズになる妄想をしていた。そう、オミズに。妄想も今の自分の生活とどう両立させるかなんて他愛のないところから始まる。それがだんだん真剣になってきて、どうやってお客さんを確保するかとか自分の容姿ではトークで勝負をする方がいいとか、そんなことまで考えていた。駅に着くと人がたくさんいるせいか、正気に戻る。さすがに妄想は続けられない。だいたいそうなると妄想について回顧したりするわけなんだけれども。今日は収穫がふたつあった。ひとつめは人との付き合い方について。我を出しすぎずに人とうまくやっていくにはどうすればいいのか。結論は出なかったが考える糸口になったことは確かである。ふたつめはいい女について。いい女は賢い女である。どんなに見た目がよくても、どんなに学業的に優れていても賢くない女は醜い。見た目も学歴も差ほどではない私が、オミズという特殊な世界で大成するには？という妄想から生まれたのが少し可笑しいといえば可笑しいが。意外と妄想って収穫があるし、癒しにもなるものです。現実逃避かもしれないけれど。ささ、みなさまレッツ妄想！　ですよ。意外に楽しめます。

  Oct 5, 2004

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• レッテル

  ある種のひとびとから見ると私は「自分の中に確固たるものがあって、それが他人に受け入れられないとそこに固執する」人間であるらしい。要するに他人を受け入れない人間であるということらしい。ある一面でそれは正しい。私は、私だから。これについて私は２点で反論する。まずひとつめ。私が私であるという根拠を私は私の中に持っているからこそ自分の思うことを貫きたいのである。そんな根拠を持たぬようなひとにはそんなことを指摘される筋合いもない。ふたつめ。そもそもその指摘自体が矛盾している。人と話し、考える態度のどこが自分に対する固執なのか。自分に固執するなら話した話は耳の中をただ通過し私はザルのように（内容が）自分に合うか合わないかを判断しさえすればいい。相手と話し考える姿勢を見ている相手がそんなことを言うのだかららちもない。私にレッテルを貼りたければ大いに貼るがいい。そのこと自体で私を見る目を狭め固めしていることに対して私は何も言うまい。

  Oct 4, 2004

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• 高所恐怖症のようなもの

  高所恐怖症とは単に高いところにいるのが怖いという感覚を指すのではない。高いところにいるとなぜか飛び降りたくなってしまうという人間の動物的本能に対する矛盾への恐怖を感じることである。また繊細なもの、守るべきものを見るとあえて壊してみたくなる衝動に駆られる。本質的には矛盾しているはずなのにものが壊れる瞬間を想像してみると背筋が面白いほどゾクゾクする。ある種の・・・のようなゾクゾク感である。例えば今ここにひとつのガラス細工があるとしよう。ひとつひとつのパーツはごく細いガラスで形作られ、全体としてもいかにも儚げなガラス細工が。それを素手か素足でぐしゃぐしゃに壊す感覚はどんなものだろう？もちろん手から足から血は噴出すだろうし創りあげられたものは壊されていく。それはしかし、うっとりするほどの快感になりうるのではないだろうか。望むと望まないに関わらずその快感を知ってしまったらもう元には戻れない。維持できないと感じた瞬間、それは破壊の対象になる。

  Oct 3, 2004

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• うんざり

  21年も生きて、まだ自分についてこんなにも知らないことがあるのかと思うと心底うんざりする。

  Oct 2, 2004

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• 幸福適齢期

  ある女性向けのファッション雑誌を買ったら幸福適齢期についてのコラムがあった。負け組みだの勝ち組だのといったコラムも下らないが、今回のものは輪をかけて下らない。幸せになりたい、（恋愛相手に）幸せにして欲しいというセリフを本当にまぁいろんな場面で聞くけれどこれってそもそも「幸せ」ってものを勘違いしてるんじゃないのかと思う。私の好きなバーのマスターも言っていたが幸せとは自分で感じるものであって他人に与えられるものでもましてやどこからか降って湧いてくるものでもない。自分が、あくまで自分が、「感じる」ものだと思う。こんなことを書いてもそこらにあるスピリチャル系の本と同じことを言っているように思われるかもしれない。しかし、理解するのとわかるのとは根本的に違う。おそらくそのテの本を（コラムを）読んだ人たちだってそうなのよね～なんて納得はするのだろう。実際新しいものの見方を与えてくれるのだから。そうでなければそんな本が売れるわけもない。もしもその本等をわかったのだとしたら次に出たものに対して反発とまではいかなくても何かがおかしいと感じるのではなかろうか？結局のところ、そういったものたち（今回私が読んだコラム然り）は現状の不満をなだめているだけで根本的な解決になっていないのである。そして幸福適齢期というコラムの中で何人かの有名人が「私の適齢期は○才です（でした）」ということをいけしゃあしゃあと語っていることに私は奇妙な感じがぬぐえない。結婚式で「今が幸せの絶頂です」とかよく言うけれど今が絶頂だったらあとは下っていく一方だというこの言い方にそうして皆嬉しそうに聞き入るのだろうか？同じように適齢期という定義された期間を設けてしまえばそこを過ぎたら幸せではないと自ら定義してしまっていることに誰も気付かないのか？今が現在であるだけで幸せなのだと思うのと同時に少しは不満足な葦でいなければ人間、向上は望めない。

  Sep 30, 2004

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• 自意識について

  自分が思う以上に自分のことを把握している人間は少ない。ということを大学のセミナー（という名の旅行）に行って来たことで感じた。それが他人を批判的な目で見ることで感じたというのだから私もねじくれた人間だ（笑）今回のセミナーは（これを書くと歳ばれするのだが）２年生と３年生の合同で行われ、講座の教官がほとんどやってくるのだ。もちろんセミナーなので工場見学など真面目なこともする。レクリエーションだってある。けれども、おそらくこのセミナーの真の目的は３年生を中心に教官と（呑みつつ）話をし、４年生で所属する研究室を決めることだと思う。とくにもうすぐ進振をする３年生にとって重要な会なんだと私は思っていた。セミナーは隔年しか行われない。だからこそ私も２年だろうがなんだろうが教官と研究はもちろん進路、人生の話を友人が心配するくらい真剣に話していたのである。（実際途中で友人が「面接みたいに見える」といって割って入ってくれたりした。）と、こ、ろ、が。肝心の３年生、結婚話で盛り上がっているのである。もう研究室決めてるんですかねぇ、と皮肉を口に出さなかったほどには酔っていなかったらしいのが自分でも笑える。ワインを赤、白あわせて１Ｌも呑んでたというのに！別に３年生がどうのこうのとは思わないが自分が今すべきこと＝今の状況をどれだけ活用すべきなのか＝自分の現状とは？ってことが全くわかっていないよな、と思わずにはいられない。自意識というととかく過剰だのと非難されがちな言葉であるが薄すぎる自意識は過剰よりかえって悪い。問題が見えていないことは周囲にも迷惑するものだ。もっとも自意識が薄ければこんなにも悩まなくてすむのだろうが。ちなみに３年生と結婚話で盛り上がっていた女性教官の弁によれば結婚の決め手は「声」だそうである。体形が変わっても、性格が変っても、声だけは変らないからだそうである。いやはや・・・

  Sep 29, 2004

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• アルコール

  久しぶりに家でアルコールを摂取した。たかだか７％程度で酔いを感じるとは私も衰えたものだ。たいがいの場合酔いは気分をよくする。気持ちが高揚して普段なら言えないようなことも、口に出来たりする。あるいは行動が大胆になるなども挙げられる。これはみな、アルコールが脳神経の一部を麻痺させいわゆる神経のタガが外れて起こる現象である。ほとんどの場合、抑制のタガが外れる。よい方向に外れれば、上に挙げたような状態になる。当然、悪い方向に外れる場合だってある。抑制が外れたら、考えたくないこと、考えないようにしてきたことも考えてしまうことがたまにある。少しだけ酔っているときにはよく起こる。そういうときほど頭の中はクリアだから、けれども酔っていて行動は大胆だからとんでもないことが、起こる。・・・例えば夜中の模様替えとか。あぅ。

  Sep 26, 2004

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• ニセモノの美学

  ニセモノは本物でないがために本物らしくあろうとする。結果、本物よりも極めて本物らしくなるといったことは珍しくない。女形やニューハーフなんかがわかりやすい例かと思う。果たしてニセモノはニセモノだと断じるか。それとも本物は本物ゆえに怠惰だと思うかは個人の自由である。この書き方では語弊を生じるかもしれない・・・

  Sep 25, 2004

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• 執着

  執着することは良くない、と一般には思われているようだ。確かに固執は良くない。が、執着を亡くした人間ほど魅力のないものはない。執着すべきだ。

  Sep 24, 2004

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• 生きる知恵

  夢よりも現よりもそのはざまが一番生きやすい。「君は君でいるだけで価値がある」「オンリーワン」これらが嘘とまでは言わないが本当にそうだと信じるほどには幼くない。なぜなら私という人間そのものだけでは無価値だということを私は知っているから。

  Sep 23, 2004

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• ことのはは、

  言の葉と書いてことばと読む。なぜ我々はこんなにも不完全な媒体に支配されているのか。逆にこんなにも不完全な媒体でありながら他の手段へ移らないのはなぜか。それはおそらく。過去を過去とするためには、未来を未来としておくためには、まさに最適な道具だからなのだろう。夢見がちな人間様のしそうなことだ。

  Sep 22, 2004

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• はじまりのことばにかえて

  ひとは不自由ないきものだ。自由に憧れながら不自由という名の網によりかかっている。その不自由さをかみしめているくせに、ひとは、そこから離れようとはしない。不自由という網に、枠によりかかって生きることは全くの自由を謳歌するより遥かに簡単なことだからだ。なんと滑稽なことだろう。

  Sep 21, 2004

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