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カテゴリ:本のこと
この間は江戸時代からタイムスリップしてきたらって話だったけど、今度はクロマニョン人とのハーフだったらって話を読みました。
世の中には奇想天外なことを考え付く人がいるものですねえ。 荻原浩の「四度目の氷河期」を読みました。 シングルマザーと男の子の母子家庭。 お母さんは遺伝子系の科学者で、昔は旧ソ連の研究施設に勤めていたらしいのです。 当時は「アイスマン(古代人のミイラ)」が発見されてた。 で、この男の子が自分の父親はこのアイスマンじゃないかと疑うんですよねえ。 自分は人より感性が違うし、運動能力がすごいし、身体の発達も違うし、目の色髪の色もハーフっぽい。 なるほど~、そうかも~と思わせてくれるところがワクワクドキドキでした。 でも小学校高学年から中高校にかけての男の子って、自分が得体も知れないなにものかになっていく怖さみたいなものを多かれ少なかれ持っているんでしょうかねえ。 家には女の子しかいませんでしたから想像ですけどね。 ま、普通におもしろかったです。 もう1冊は浅田次郎の「降霊会の夜」 こっちは浅田次郎ですからねえ、やっぱり深いですよ。 別荘のお屋敷に雨宿りさせた女性に誘われて「降霊会」によばれるお話。 別に信じていたわけではないし、特別逢いたい人もいるわけではないし・・・ でも現れたのは小学生の頃事故で亡くなった友達、その関係者たち。 学生時代の女友達・・・ 自分は心に少しばかりの心残りを持ちながらも記憶の中から消し去っていた人たち。 そんな人たちが次々に現れるんですよねえ。 切ないねえ・・・ でも誰にでもいるんじゃないでしょうかねえ、そんな人たち。 何か言いたそうな眼で見つめられてたことを知りながら、気づかない振りして置き去りにしてきた人たち。 思い出したら「ありがとう」なり「ごめんなさい」なり「さようなら」なり心で念じてみるのも供養なのかなと思うことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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