土手の伊勢屋と、お向かいのお婆
吉原大門の向かいにある有名天婦羅屋の、土手の伊勢屋へ行った。天丼はイ・ロ・ハの3パターンあり、実質、松竹梅なのだが、格付けはしていないとのことでイロハなんだとか。ロ・ハには穴子があり、店外の穴子水槽から朝じめされたものが提供される。明治22年の創業で120年以上の老舗。吉原で遊んだ客がよく足を運んだらしい。関東大震災により全壊し、現在の建物は昭和2年から続くもので、東京大空襲による被害は免れたという。建物は登録有形文化財になっている。2016年2月、店舗改装しリニューアルオープンし、新たに四代目が継いだが、10年前には5代目がいた。????この五代目は2015年に浅草ROX-3Gに「下町天丼秋光」を開店。キャッチに5代目を強調しているが、土手の伊勢屋HPではこうある・・。「土手の伊勢屋」は商標権を有しており系列店はございません。後継ぎ争いでもあったくさい・・雰囲気。土手の伊勢屋へ行ってどうだったかというと、11時開店なので11:15に到着したが、店が閉まっている。定休日でもないし、臨時休業の案内もなかったので疑問だった。後から20代くらいの兄ちゃんが3人ほど来たが、同じようなリアクションだ。通りを挟んだお隣の店のお婆がゴミ出しに出てきたので、開店状況を聞いたら逆鱗に触れたようで、突然激怒された。「閉まってんだから、開いているわけねえだろうが!当たり前のこと聞くんじゃないよ」これが、下町のお婆か・・。アホじゃないんだし、そんな端的なことを聞いているわけではないのだが、どうやら土手の伊勢屋に関してはNGワードのようだと推察した。伊勢屋は行列店だし、お隣同士でいろいろと何かあるのだろう。昼食に困ったが、同行の友人が老舗で食べたいとのことで、下町天丼秋光は却下。お婆の店は論外。というわけで適当な蕎麦屋で済ませた。