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テーマ:小学校での出来事(1644)
カテゴリ:学校での出来事
ひらりの運動会。
彼女は自分で足が遅いって言ってた。 「いいじゃん、そんなんことどうだって。」 私がそういうと、 「そうだよね、どうだっていいや」とひらり。 でも、その言葉にはどうでもよくないって気持ちがある。 ということは私もわかっていた。 ままならない気持ち。もどかしい気持ち。 ひらり、わかってるよ、お母さんは。 ひらりは何でも一生懸命だ。 とにかく、とことんがんばってその頑張りが認められて うれしいということを何度も経験している。 でも、運動会の場合はそうはいかない。 学校の中でのお勉強は競争できることはできるものの、 自分自身が自分の中で一番であればそれでいいことが多い。 だが、運動会は違う。 順番が決まるんだ。 数年前に順番を決めることが生徒をだめにするということで 順番を決めず競争意識をなくすような行動があった。 でも、それでは向上心や張り合いはなくなるだろうと思っていた。 うちの小学校はずばり順番を最後までつけていた。 ひらりは障害走でビリだった。 もう少しで抜けそうだったがだめだった。 後の子を応援するのと自分のビリだった気持ちの混同。 気持ちはよくわかる。わかるよ、ひらり。 お昼ごはんのとき案の定の言葉。 「やっぱ、だめだった。(涙)」 「よくがんばったね。楽しく出来てたじゃない!」 「でも・・・」 悔しい気持ちはよくわかる。 でも、こういう気持ちがあるからこそ、うまく出来たときの 感激やうれしさが倍増するのだ。それを今言うべくもなく 良い経験ができていると私は思った。 ひとつだけ。 「ひらりが走った前後にお友達も走ってるよね? 全部で何レースあったの?」 「8レース」 「うん、8レースか、そっか。 じゃあ、8レースの中に1番の人は何人いたんだろう・・・」 「8レースだから8人。あ、、、そうか。。。」 「なに??」 「1番の人が8人だったらビリの人も8人なんだ。その中の 一人なのね?私。」 「そうなんだよ。ひらりが一番最後だけど、他に7人もビリの 人がいたんだよ。どう思う??同じように7人の人も悔しい 思いをしてるだろうね。」 「なるほどね~~」 それからひらりはけろっとして時間まで寄ってきた友達と きゃっきゃ言いながら遊んでいた。 何でもできるのがいいことじゃないんだな~ 私も参加できた運動会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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