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テーマ:英語で仕事(208)
カテゴリ:私のお仕事
デート・ドラッグというのが時々問題になっています。
一般的なのは「エクスタシー」などで、デート相手の飲み物などにドラッグを混ぜて飲ませてしまい、気を失ったところで盗みやレイプなどの犯罪を働くのです。 ドラッグに正しい使い方もないのですが、合意の上で、ドラッグを使うのは止めようがありませんが、こっそりドラッグを飲ませるというのは命に関わる犯罪です。 カナダでは、ドラッグやマリファナの個人使用は、警察も見てみぬフリをします。違法には違いないのですが、取り締まりきれないのです。 コンパで女の子にたくさんお酒を勧めて、酔っぱらったところをホテルに誘うというのも悪いですが、「無理に飲ませて、酔いつぶれたところをホテルに連れ込む」という段階になっても犯罪として立件するのは難しいことです。 お酒は少量なら健康上、悪いものではありませんが、ドラッグは少量でも大量でも危険なものです。 そのあたりの線引きが若い人の間で、曖昧になっているようで怖いです。 ドラッグの製造、売買、大量所持は警察も黙っていない犯罪です。こっそり人にドラッグを飲ませるなんていうのは、一服毒を盛るのと同じです。それが「女の子にお酒をたくさん勧める」行為と同様に考えられている、犯罪意識が少ないから、デート・レイプなどもできてしまうのでしょう。 実際に高校生がオーバードースで亡くなったりしていますが、場合によっては、自分で飲んだのか、一服盛られたのか警察がハッキリと判断を下せないこともあるようです。 親がいくら「ウチの子供はそんなことをする子供じゃない!」と言ったところで、子供のたいていの悪さは親は知らないものなのです。 同僚のステップ・ドーター(継子)が、このデート・ドラッグにやられました。 まだ、14歳。しかも、教会の若い人向けのイベントでのことです。 参加者は13~15歳だったそうですが、薬を盛った犯人と思われるのは、同席していた友人の兄らしいです。その人だけが18歳くらい、他のメンバーよりも年上だったからという曖昧な情報です。 被害に遭ったこの子供は双子で、双子の片割れの姉娘もその場に居合わせました。姉娘のほうが普段からしっかり者らしく、彼女の証言で犯人と思しき少年も取調べを受けたようですが、立件されなかったようです。 姉妹二人が教会関係のイベントに参加し、子供たちはローティーン。お酒も煙草もドラッグも親たちは心配していなかったはずです。 被害に遭った少女は、救急外来に運ばれましたが、大事には至らず幸いでした。 とはいえ、親心からすれば、意識を失い、痙攣している子供の姿は大ショックで、命に別状がなかったからという理由で捜査がウヤムヤになってしまうのはやりきれない思いでしょう。 ウチの娘はまだ11歳、子供同士で外出することすらできない年齢ですが、子供が独り歩きする年(13歳)になるまでに、親の私たちも今どきの社会の事情を心得ておかなければなりません。 同僚の話を聞くまで、デート・ドラッグというのは、「20代、30代の男女間」、「お酒の席」、「ナンパ」というのが私の頭の中に固定観念としてありましたが、「教会」、「青少年」というデート・ドラッグのイメージとしてはそぐわないことが実際に起きているのだという事を、しっかり頭にたたきこみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.09 18:55:01
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