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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:私のお仕事
いよいよ明日、ロンドン・オリンピックの開会式です。
サッカーは、すでに試合が始まっていてカナダ女子チームは開会式前にすでに「なでしこ」に敗れているという、カナダにとっては幸先悪いスタートです。 今日、男性同僚のRSにギフトを渡しました。 2年半前のバンクーバー・オリンピックの直後から、ロンドン・オリンピックに向けてコツコツと積み立てをして、クリスマスなどの行事ごとに渡していたのですが、これが最後(のつもり)です。 きっかけは、バンクーバー・オリンピックの開会式当日に、RSが娘を招待して一緒に連れて行ってくれたことです。 ここから先は、ロンドン・オリンピックとは無関係の、地元バンクーバーでの冬季オリンピックにまつわる話です。 同僚のRSは、一緒に開会式を観に行く予定だった人が行けないことになり、まわりの友達がその一枚のチケットを巡って争っていたとか。チケット購入からオリンピックまで1年も間があったため、友人関係(あるいは恋人)が変わったのかもしれません。 友達のあいだで「誰を選ぶか」というような険悪なムードになり、子供を連れて行くならどこにも角が立たないだろうと、まだ10歳だったウチの娘を誘ってくれたのでした。 オリンピックのチケットを手に入れるのは大変で、特に開会式のチケットは正規の値段で1枚750ドル。申し込んでも買えなかった私たちがダフ屋で買うとしたら、1枚2000ドルと言われていました。 とっくにあきらめていたチケットでした。どんな成り行きにしても、観に行けるというのは幸運なことです。 RSとは同僚で、何年も一緒に働いているとはいえ、個人的にはそれほど親しくはなく、娘も数回顔を合わせたことがあるだけでした。 当時は娘が年齢的にも何と言っても幼かったので、RSの方が私たち親に気を遣っているくらいでしたが、娘は人見知りしない物怖じしない子どもなので、ただただ大喜びでした。 RSからは招待ということでチケット代は請求されませんでしたが、2000ドルは無理でも本来なら1000ドルくらい払いたいところでした。RSもダフ屋なり、クレイグリストなりで売る気になれば、売ることもできたわけですから。 急でもあり、そんな右から左に動かせる金額でもなく、またRSもおそらく受け取らないだろうということで、その場は小額のお礼を包んだだけで、その後月々積み立ててクリスマスなどにギフトを贈っていました。 昨年のクリスマスは、RSから多額のギフトをお返しとして娘あてに貰ってしまったので、今回はお金ではなくお酒とリカーショップのギフトカードにしました。 開会式のテレビ中継を見ながら、おそらくパーティーでもするのではないかと思ったので。 思い出すと心が温かくなるようなことって時々あるのですが、あの時のオファーは私たち家族は一生忘れないと思います。オリンピックの度に思い出すのではないでしょうか。 外国に住んでいて、周りが日本人ではないからといって殺伐としたことばかりがあるかといえばそうでもなく、日本でもそんなことは今どきそんなことは滅多にないのじゃないかというようなホノボノした事が時折起こります。 RSとは、その後も職場で言葉を交わす程度の付き合いで、個人的に特に親しくなったということもありません。淡い関係ながらも、お互いに何かあれば手を差し伸べあうだろうという感じはあります。 「あの時の借りは返せた」というほどのこともできませんでしたが、とりあえず新しいオリンピックが始まり、区切りはつきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.07.27 19:05:06
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