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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:海外雑感
バンクーバーにいて、日本人同士で話していても日本語が通じているのかな?と疑問になる時があります。
大学生の頃、地元を離れて独り暮らしをし、それこそ全国各地出身の同級生と知り合ったわけですが、関東の大学だったために他の地方から来た人が東京弁や文化に合わせているようなところがありました。 バンクーバーでは、皆が「アウェイ」なのでどこの文化に合わせるということなく、自分たちがそれぞれ日本で喋っていた言葉、自分の育った環境で当たり前だったことを「日本では…」と持ち込んできているわけです。 大げさな事を言っているきっかけはたいしたことではないのです。 知人と話していて話題に「ねこまんま」が出てきました。 「ねこまんま」と聞いて私が思い描くのはご飯にカツオ節と醤油をまぶしたもの。知人の言っているのは「お味噌汁かけご飯」のことでした。 お味噌汁をかけたご飯は、まったく同じではないけれど東京の「深川丼」など、近いものはどこにでもあるはずです。 物自体が珍しいわけではありません。私の知っている限りでは、お味噌汁をかけたご飯のことを「ねこまんま」と呼ぶ人はいませんでした。 地方によって違うらしいですね。 それを実際に猫にあげるかどうかはともかくとして...。 大げさな事を言い始めたのは、そういう違いが実はどれだけあるんだろうと疑問に思ったからです。 「オカカご飯」と「お味噌汁かけご飯」の違いなら、話していて気づくし、気づかなくてもたいした問題があるとは思えませんが、抽象的なことを話す言葉のニュアンスが違っていたら気づくことはなく、「感じの悪い人だ」とか「あの人とは合わない」ということになっていくかもしれません。 外国人の配偶者を持つということで、時々、「いろいろなニュアンスを英語で伝えるのは大変でしょう」と訊かれることがあるのですが、外国人と話す場合には最初からお互いに「こうかな?、ああかな?」と構えているし、誤解がないような言葉を選んで話をします。また、そういった心遣いがニュアンスを産むものなのです。 初対面の人とそういう会話は難しくても、同僚やパートナーは、言葉遣いのクセや普段の性格を加味してくれて、それも私たち外国人が英語を話すときのニュアンスになります。 日本人同士、言葉が100%通じて当たり前と思って会話すると、実は全然通じていないというようなこともあるのじゃないかな? 男性脳・女性脳とか、年代差とか、言葉遣いの間違い、ギョーカイ用語とか、わかりやすい違いの他に、どれだけの違いがあるのだろうかと、気になってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.10 05:59:15
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