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ママのCity Hall日記

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是々非々 リカーマン1号さん

2013.09.27
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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:家族
 夏の里帰り以降、家族の間の溝というか、私としては混乱が深まっています。

 まず、一番に問題なのは母で、もしかしたら老人特有の症状が母にそう言わせているだけで深い意味はないのかもしれないですが、それに振り回されている自分がいます。

 母の言動が怪しいことは同居の妹が以前から気づいていたのですが、私には後になって考えて初めて「そういえば…」というような些細なことでしかありません。また、認知のゆがみの症状と考えるにはそれらのエピソードは弱いというか、ただ単に意味不明の言動という程度の「おかしさ」でしかないのです。

 里帰り前日に母に言われた意味不明の言葉は、娘に「あんまり我儘を言わせないでね」というひと言でしたが、ウチの子は実家滞在中にグズって手を焼かせたようなことは幼い頃からありませんでした。確かに、食事の準備は難しいですが、それも出来合いの食べられそうなものを買ってきたりして母の手を煩わせたことはありません。
 おかしいなぁと思いつつ、里帰りしてすぐに母が入院するようなことになってしまったので、じっくり話す機会もありませんでした。

 今日、実家に電話して母と話したら、私たちが滞在中姉が大学生から小学生の年齢の子どもたち4人を連れて実家に遊びに来た時に、娘が「2階でひとりで遊んでいて、イトコたちとコミュニケーションをとらなかったことで向こうの子どもたちが気を悪くしている」ということでした。
 それは娘がというよりも、その娘の行動を諌めなかった私を責めているのでもあります。

 でも、どうして私が娘を諌められますか?
 飲むでも食べるでもなく、会話ができるわけでもないのに間が持ちません。大人しくしていてくれるならそれでいいじゃないですか。

 私は、実家に滞在中に伯母や姉家族が来るのがあまり好きではありません。
 理由は昼食をはさんでお客さんが来るわけですが、店屋物を取ったり、持ち寄られる料理は娘が食べられるものではなく、その日は娘にはトーストと果物などを食べさせて1日を過ごすわけです。もちろん、お客さんがいれば外に食べに行くわけにもいきません。

 同じ食卓を囲んでこそ会話する可能性もあるかもしれないですが、皆が食事をするのを見ているだけの娘はほどほどの時間を過ごして、2階に割り振られた寝室に去っていきます。

 高校生、大学生の甥姪は非常に優秀な子たちですが、英語をしゃべろうとはしません。ハローも言わないので会話にはなりません。日本語でベラベラしゃべっている5人のイトコたちに娘が英語で割り込んでいくわけもありません。
 会話にならないならそれでいいのですが、それでもそこで皆が話しているのを聞き、皆が食べているのを見ていなければならないのでしょうか。壁になれってことなのでしょうか。

 私としてはろくな食事も与えられずに2階に居てくれる娘に甘えているわけですが、娘もお客さんが来れば多少のお小遣いがもらえる、あるいは私がいい子にしていたご褒美に何かを買ってあげるということは承知しており、とりあえず文句も言わずに大人しくしているわけです。元々、食に関しては欲がないからでもあります。

 イトコたちの不満というのは本当に子どもたちがそう言っているのか、母がウチの娘にたいして「もっと愛想よくすればいいのに」と思って言っているのかよくわかりません。
 老人の言動は怪しいのです。

 滞在中、実家にお客さんが来るときの母の私たちに対する対応は以前から苦々しく思っていました。

 私たちは「客寄せパンダ」みたいなものです。
 まず何月何日に誰が来るというようなことは母が先方と話し合い勝手に決めます。出掛ける足もないし、私たちが滞在中だから来るということがわかっているお客さんを放っておいて出掛けるわけにもいきません。
 もともと両親の家ですから、何月何日に誰かが来るというのを止めるわけにもいきません。
 昼食前から夕方まで1日拘束されますが、昼食メニューは母が決め、時には娘どころか私も食べられないようなメニューになることもあります。事前にわかっている場合には、前日のうちにパンやお弁当を買って自衛します。

 が、客寄せパンダである私たちが母の思うような行動(お客様のそばにいて、愛想よく座っている)をしなければガッカリされるわけです。

 来客が帰った後の夕食も悲惨です。「疲れたね。お昼が重かったから夕飯は簡単なものにしよう」ということでまた娘の食べられないようなものが食卓に並ぶというわけです。これが続いた時には夜遅く家を抜け出して、徒歩20分のコンビニに父母に内緒で往復しました。カップラーメンを買いに行ったのです。

 そこまでしても、まだ不満が上がってくるわけです。
 母との電話でショックを受け、前々から思っていたように次回はホテルに滞在すると言ったら、娘を連れて来なければいい、とか「それじゃ来る意味がない」とか「私が死んでからにして!」などという言葉まで飛び出しました。

 実家が恋しくはなくとも、日本には時々帰りたいです。お金がないわけではないのだから、窮屈で不便な実家に泊まるより快適なホテルで過ごしたいです。旅行をしたり、買い物をしたり、おいしいものを食べたり。
 それは母にとっては意味のないことなのかもしれないですが。
 実家にいれば、私が何をしたいというのは大事ではなく、母が私たちにどうして欲しいかというのが大事なのです。

 姉の義妹(夫の妹)がやはり国際結婚で外国に住んでいて、彼女は頻繁に里帰りし長期滞在するのですが、彼女の場合は日本を去るたびに寂しくて泣くそうです。もう10年以上も外国住まいでも、親と実家が恋しいらしいです。
 …これは母が聞いてきた話なので、事実とは多少違うかもしれません。
 私は日本を去るときに泣くどころか、泣き泣き滞在しているような里帰りで、帰りは心底ホッとします。また、時間を無駄にしてしまった感も半端ではありません。

 日本が恋しい人はやはり実家との関係もよく、実家の居心地もいいのでしょうか。

 身近に他に国際結婚をしている人がいるために、母にとっては私が外国人になってしまったように思えるのでしょうが、先方はまだ若く子どもがいない夫婦です。
 実家の状況も全然違います。いまだに娘時代の部屋が家具付きで温存されている実家に帰るのと、姪の勉強部屋を開放してもらってそこに親子で滞在するのとでは快適度も違います。

 あっちのお嬢さんはそうだからということを私に求められても困ります。母はあっちのご両親の対応は母の対応とは違うという事実には目を瞑っているはずです。

 母はウチの娘が日本語を話せないために、じゅうぶんなコミュニケーションができない、情が湧かないのだと思いますが、ウチの娘には父方に祖父母がいないため、私の両親はたった一人の祖父であり祖母なのです。
 寂しいものですね。

 娘はカナダ側では伯父と伯母が一人ずつ、イトコがふたりいるだけ。きょうだいもいないし家族が少ないのですが、日本の家族は距離が離れているだけでなく縁も薄いようです。
 家族運がない子どもなのかもしれません。

 母は殺し文句のように「私が死んでから…」などということを口にしますが、母ではなく私が死んだら娘にとって日本は何のつながりもない国になると思います。
 今現在、日本に帰る度に繰り返される家族ドラマを見ていると、それもいたしかたないと思います。

 自分が楽しむために「お忍び」で日本に行こうと思っていましたが、娘と楽しい思い出を作るために家族に内緒で日本に行った方がいいかもしれないです。
 家族と憎み合っているわけではないですが、家族を避けた方がうまくいくかもしれないって何なんでしょう。



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最終更新日  2013.10.01 19:25:10
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