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奇   知   外   記

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2021.07.26
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​​​​​​​​「一心不乱、一生懸命」

1973年7月8日
東京教会


 日本は、この二年間に、運命の審判を下さなければならない。

 我々はもう既に刀を抜いている。これをさやに収めることはできないのである。切るか切られるか、いずれかの道を行かなければならない重大時点に立っている。

 日露戦争の時、乃木大将は二〇三高地において、自分の子供を失いながらも、数多くの日本の青年たちに攻撃命令を下した。トンネルを掘り、爆薬を仕掛け、これを爆発させて、勝利の起点を得たと同じように、我々もその道しかないのである。後退するわけにはいかない。死を覚悟して前進しなければならない。今、少なくとも五万人が必要である。七四年まで五万人をもたなければ、統一戦線も後退せざるを得ない。それで、十一月(昨年)に日本を発{た}つ時、皆さんに話したように、我々は七三、七四年を目指して総進軍しなければならない。この七三年も、もう六カ月が過ぎてしまった。きょうは七月八日である。七二年から世界路程を開始して以来、三年期間において準備をしなければならない重大時点は、もう半分が過ぎてしまった。

 この時点において、アメリカを中心としてぶつからなければならない。共産党をして、世界的にぶつかるようになっている。韓国から見ても、日本から見ても、中国から見ても、世界中どこから見てもぶつかるようになっている。そういうような運勢圏にならなければ、これは摂理を中心として勝者と敗者を決定することができない。それを決定しなければ、神の勝利の基準は満たされないから、神はそういう摂理の時点を外的、内的に我々に迎えさせてくれたのである。

 この期間のためにアベルは血を流したし、この期間のためにノアは一二〇年の箱舟の勝利を果たしたし、この期間を求めるために、ヤコブの二十一年が必要であり、この期間を立てるために、イスラエル民族のエジプトにおける四三〇年の苦労の道があった。この期間を残すために、クリスチャンのローマ迫害時代四〇〇年があり、数多くの先祖たちが血を流し、蕩減の道を受け継いでここまでたどりついたのである。この三年間はそういうような、歴史的重大な時点に立っているのである。

  日本が危ない。

 世界的に恐ろしい軍隊があるとしたら、恐ろしいほど訓練された軍隊である。素晴らしい軍隊があるとしたら、素晴らしいほど訓練された軍隊である。それ以外にはない。例外はない。実践には例外がない。奇跡ということは例外の例外であって、それは、一時あった場合には千年の穴があく。我々はそれを知っている。

 訓練が必要である。でたらめな訓練ではない。計画的であり、科学的であり、理論的であり、実践的な計画の訓練が必要である。

 先生が好きなのは、「一心不乱、一生懸命」である。一生懸命、一心不乱に目的に向かって進んだ場合にはどうなるであろう。だから、実践の現場を迎え合った全世界の宗教のうちで、何が宗教界を代表したダビデの任務を果たし得るや。こう考えてみた場合に、いくら考えてみても統一食口以外にないということを、先生はようやく結論するに至りました。もしも神様がいたとするならば、それは先生が考えたそれを、認めざるを得ないでありましょう。

 先生においては、残してきた子供たちから手紙が来る。思いがあったら、わざと切ってしまう。それで今回帰って来る飛行機の中で、初めて済まない心情を精算してきた。七カ月と二十日近いこの期間済まなかった。しかし、仕方ない。子供たちに対していろいろな手紙を、お母様が涙しながら出す時、先生は、「その涙は神に対してで、子供のために流してはいけない」と何回も言っている。会いたいことはお母様も先生も同じ思いである。だからできるだけ写真も見なかった。真を尽くさなければならない。

 先生が言ったことを君たちがやってくれると思ったのに、半年たって、この間の報告を聞いてがっかりした。これではいけない。作戦を変えなければならないし、方向を転換しなければならない緊急事態に入った。再び決意を固めなければならない。目的に向かって突進するような道を満たさなければ日本は危ないのである。先生が言ったとおりの日本の情勢になった。アジア情勢になった。時間がたつごとに、遅くなってしまう。だから準備をなさない者には勝利は得られないじゃないか。準備をなすために、七二年から七三、七四年までに五万人以上の基準を必ず突破しなければならない。

 先生は皆さんに負けない。今も闘っている。先生は今、四十年の闘いの路程を歩んでいる。先生は三十代まで準備時代、四十代まで実践時代、六十までに完成したいと、ちゃんと原理的に組んでいる。一九七七年から一九七八年まで、アメリカに影響する最高の絶頂期と決めている。一人でも行く。君たちが休んでも行く。援助しなくても行く。

 今まで一月に一人伝道してきた者、手を挙げて。――一人もいない。失敗だよ。摂理は人が滅びても、国が滅びても、摂理は残さなければならない。残すために今まで神は働きかけている。一点の家庭基準を、氏族基準を我々は抱えて、先生がそれを保って働きかけている。真剣な問題である。だから一時間が惜しい。この一時間を努力しなかったならば、数千年が飛んでしまう悲惨な運命が生まれてくる。この一時間、この一瞬が危機に瀕している。

 涙ながらに神の摂理に近寄って、神の悲惨なその姿を思ってみた場合に、我々に対して信頼できない神の立場はどんなものであろうか。統一教会が信頼できなかったなら、神は救いを受けることができない。もうおしまいである。それを君たちがいいかげんに考えて、こうでもいいし、ああでもいいと適当なやり方でこれを妨げることがあったとしたら先生は相手にしない。黙っていればいかにたやすいことだろう。しかし、そうはいかない。果たすべき使命を残している以上は、それを果たすために、嫌と言っても、転んでしまっても、落ちてしまっても仕方がない。正義に立って、正当なことを教えて、命令するのが善の指導者であって、天的指導者としての使命だから仕方がない。

  先生は二時間しか休まない

 先生はアメリカで平均二時間しか眠らなかった。十二時にみんなを寝かして、それから三時半、四時半まで勉強した。時間がないから寝ない。疲れる暇がない。七年間は寝なかった。みんなは何時間寝るのだ? 六時間寝るのだったら、そのうちの二時間は先生のために費やせ。神のために費やせ。神はそういうところに近づいてくる。余った余分な力でやっても何の効果もありません。誰でもそれはやる。何の条件にもならない。だからこれからは、実力と実行力をもたない指導者は消えていくよ。邪魔になる。

 原理には三大裁きがある。真理、人格、心情において裁く。堕落は三大要件を犯したんだから。先生は成して、あんたたちに教えているんだよ。復帰の道は成して教えるべきであって、成さないで教えるべきであったら、聖書は六〇〇〇年前にもう既にやってきているよ。なぜか? 原則がある。父母の信仰が立たないから、父母が先に知らなかったから、知るのも父母が先に知らなければならない。父母が先に実行できなかったから、実行するのも父母が先に実行してからこそ、知るようになるのが原則である。だから、原理は先生から、もう成した基準に立っていないと教えられない。

 だから、あなたたちは、原理をパスしなければならない。原理をパスして、原理基準に引っかからないような自分となって、それから実体者となって、原理に適用される。しかし、蕩減原則に適用されるそういう者があった場合には、実体復帰はなされません。そういう条件が残った場合には、サタンがいつも私のものだと引っ張っていく。だから実体基準を勝利するには、サタンを正面的に抱えてやれ。

  八十四の基台

 今、我々は、十カ国を中心として、七七七双の世界的な氏族圏をもっている。どこかに迫害があった場合には、これはみな手を取り合って援助する。イエス様の親族より素晴らしい。我々はイエス様が失った親族、氏族を復帰した基準に立っている。その次には、それを民族と結びつけなければならない。イスラエル民族のモーセを中心として見た場合には、民族と十二支派と七十二門徒がある。聖書には、七十二とか七十になっているが、七十二でなければならない。なぜかといえば、十二の六倍である。七十ならば欠けている。

 七十二家庭を勝利しなければならない。イエス様が天国をつくれなかったのは、十二弟子が一つになれず、七十二門徒が一つになれなかったからである。だからイエス様は七十二人に追われ、十二弟子に追われ、最後には三人の弟子に追われて一人ぼっちで十字架につけられてしまった。父母に追われ、家族に追われ、イスラエル民族と国から追われ、闘ってきた三年間の道は信頼されず、天国はめちゃくちゃになってしまった。それを我々は再編成して、イエス様の実体基準を蕩減復帰してやらなければ、天国は絶対にやってきません。これは原理の骨子である。

 蘇生期は家族であり、氏族である。長成は、十二弟子と七十二門徒がなければ、イスラエルの六十万を動員することはできない。問題は十二弟子と七十二門徒である。

 統一教会においては、我々は父母をもっている。兄弟をもっている。血肉を共に受け継いで生まれたより以上の我々の兄弟をもたなければならない。だから我々は、国を超えて超国家的心情基準を備えている資格ありや? 天国は超国家である。それを果たせない者は天国に入れない。天国をつくり得る者にはなれない。先生はその道を過ぎた。あなたたちは今から十二弟子を組め! 七十二弟子を組まなければ天国はつくれない。それがあなたたちに残されたものである。

 昨年から先生が命令したのは、一月に一人ずつ伝道しなければならない。至上命令だ! やれ! 先生は何の準備なしにあなたたちに言ったのではない。鉄則の基準をあなたたちに教えた。イエス様は三年ないし、三年半に、霊肉ともの基準を一致させようとした。それが失敗した。我々がイエス様と同じ蕩減復帰をするには、霊的三年間以上、肉的三年間以上を費やさなければ、霊肉ともの勝利の基台を結びつけることができない。それで七年間という年月が必要になってきた。七年間は全部がみ旨のためにこの天国をつくらなければならない。七年間に何するか? イエス様が失った十二弟子と七十二弟子を、これを家庭を中心として、蘇生、長成、完成しなければ天国をつくれない。

 七十二と十二は八十四だから、七年間に十二掛けると八十四だ。十二弟子と七十二弟子を我々各自が組み合わさなければ、天国は、イエス様が世界的になし得た天国の橋を造ることができないんだから、我々生涯をかけてこの橋を結びつけなければ天国につながらないという各人の使命がある。一月に一人伝道して、七年かかって初めて八十四人になる。だから最小限度、一月に一人伝道するという結論は、世界的な基準の核心になっている。あなたたちもこういう信念を世界的に武装した場合には、その目的のために全国一致してはっきりさせた場合には、いかばかりサタン史が崩れていくか。

 各自が、一人が一人ずつ一月に伝道するところに、その実績の基台に、天国は社会的に開かれる。これは間違いない原理の原則である。七年間は行かなければならない。一月に一人ずつ伝道すれば七年費やしてこそ、初めて八十四人の条件的な基準がつくられるから、それを至上命令として下したのである。今、初めて詳細に話した。

 死してもこの基準を解決しなければ行く道がないというのが、鉄則となっている。だから先生も、生涯をかけてこの問題に引っかかったよ。イエス様もこの問題に引っかかったよ。神様も六〇〇〇年間、救いのために苦労したのも、この問題のためである。これを解決しない以上は、神様の心情的恨みを解く道はありません。

 この三年間というのは、世界的基準において、霊的ではありながらも、イエス様が三年間に世界的心情基準をなし得なかったその基準を、世界的に再び編成しなければならない。だから各国の青年たちを組ませて、こういう時代において、イエス様が死ぬ時、みな逃げていったのではなくして、死ぬ時に共に死ぬような覚悟をもつ、そのような青年に武装させるための訓練所が、ベルベディアの訓練所である。それを整え、ある軌道に乗るようになるまで、七カ月かかった。満六カ月費やして、そういうことを成して、今帰る時である。

 あなたたちは、天国づくりがどういうようになっているか、はっきり分かりましたね。話では通じない。実績が問題である。霊界に行っても、先生に対して、「天国に行く正しい道を教えなかった」と讒訴できないだろう。今、教えた。

 きょう、一九七三年七月八日は、七数から見て、再出発を数えるそういう日である。アジアの一角、日本において、最初に詳細に説明した。

 あなたたちにすべてがかかっている。今からやらなければならない。今から先生は命令する。十日に一度ずつ自分の親、兄弟に手紙を出せ! 君たちが社会に向けて活動する三分の一の努力があったら、氏族復帰は可能である。天国づくりは氏族基台を中心として、それから社会につながる十二弟子と七十二門徒である。それがなければ、社会を率いることはできない。世界的になりたければ一二〇人を立てよ。先生はそれをやってきた。

 日本の問題として、今残っているのは、数的問題である。もしも日本が、ある期間までやらなかった場合には、先生は日本の使命をほかに回す。世界を救うには仕方がない。そうせざるを得ない。あなたたち、考えてみなさい。一年に死亡率が百分の一だと考えて、百人に一人死ぬと考えてみた場合には、三十六億のうち、三六〇〇万は一日に死んでいく。そうした場合に三六〇〇万人は地獄に行く。神から見た場合に大損害である。サタンから見た場合、大勝利である。一年早ければ、三六〇〇万が救われる。十年早ければ三億六〇〇〇万人である。

 こう考えた場合に、世界にまで早くこれを宣べ伝えるのに、いかに忙しいかということが自然と分かるであろう。もう時間がない。神がいかばかりそれを願っているだろう。




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。
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Last updated  2021.07.26 20:00:35
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