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テーマ:お勧めの本(7364)
カテゴリ:本(小説)の話
先日芥川賞と直木賞の発表がありましたね。
受賞が売り上げにつながるということでは、数ある文学賞の中でもこの二つが突出しています。 文藝春秋 各賞紹介(過去の受賞作も一覧できます。) http://www.bunshun.co.jp/award/index.htm 正式名称は『芥川龍之介賞』と『直木三十五賞』。 芥川龍之介はともかく、『直木三十五』って誰???という感じですよね。 明治生まれの大衆小説作家で、彼を高く評価していた当時文藝春秋社の社長であった菊池寛によって、直木賞が創設されたそうです。 カテゴライズとしては、芥川賞=純文学、直木賞=大衆小説ということになっていますが、こと芥川賞に関しては「この作品、純文学かなあ・・・。」と思うときも・・・。 この有名な二つの賞を始めとした、様々な文学賞について言いたい放題の辛口トークを展開しているのが、『文学賞メッタ斬り!』。 読書オタクの2人(大森望、豊崎 由美)によって繰り広げられるオタクな対談によって構成されています 中には「あんた、何様よ!」と思われるムキもあるかと思いますが、そんなことはわかっていて、あえて自分の好み&辛口トークに徹している(と思われる?)のが面白い。 幅広いジャンルの受賞作、候補作についての書評も満載ですので、読書ガイドとしてもなかなか。 私は「読みたいな」と思った本のタイトルをメモりながら、読みました(笑) 特に興味と共感を持ちながら読んだのが、選考委員に関する章『選考委員をどうにかしろ!』です。 芥川賞の選考委員は池澤夏樹、石原慎太郎、黒井千次、河野多惠子、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美。 直木賞の選考委員は阿刀田高、五木寛之、井上ひさし、北方謙三、津本陽、林真理子、平岩弓枝、宮城谷昌光、渡辺淳一。 原則として1回選考委員になったら、死ぬまで降板しないそうです!びっくり。 中には「この人に決めて欲しくないよ!」と思う人もちらほら・・・??(誰とはイイマセン。都知事様。) 面白いのは、選考委員が必ずしもその賞を受賞してはいないこと。 どんな基準で選ばれるんでしょうね。そこのところは文藝春秋社のみぞ知る・・・のかな。 この対談はそもそもネット発らしく、こちら↓で対談の一部を読むことができます。 『選考委員をどうにかしろ!』も読めますので、興味のある方はのぞいてみてください。 エキサイトブックス 文学賞メッタ斬り! http://media.excite.co.jp/daily/thursday/030612/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 27, 2006 08:46:38 PM
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