生を精一杯生ききる
知り合いのクリスチャンの方が天に召されました。重い病気で、とても具合の悪いときも「風邪の人や悩んでいる人に神様の癒しがありますように」と自分のことより人のことを祈っておられた尊敬する信仰の先輩でした。輝かしい経歴、社会的地位をお持ちの方でしたが、亡くなった後もそういうことよりその方の謙遜さや優しさを思い出します。キリスト教の葬儀では、死者を神仏として祭ったりすることはしません。 葬儀の意義と目的は召天者の生前をしのび、遺族を慰め、参列者すべてが死という厳粛な事実を通して、それを超える神からの希望を知ることにあります。ですから、キリスト教の葬儀は、人に永遠の命をお与えくださる神を仰ぎ見る礼拝の形式をとります。私もいつか時がきて、天に召されるときまでこちらで与えられた生を精一杯生ききりたいと思います。