おっぺけ主婦の事件簿

街へ出掛けたイケネコ

履き物を見つけました。

暫く見ていると、

「これ、歩きやすいかしら？」

と声がした。

ふとその声の主の方に目をやると、ご年配のご婦人が、

私を見ながらニッコリしていた

えっ！？私に言ってる？

普段人に見つからないよう、ひっそりと生きている、

アリエッティ　ならぬ　イケネッティ

また発見されてしまいました。



『どうでしょうね～。歩きやすそうに見えますけどねぇ』

私、店員さんに見えるのかな・・・

いやぁ、こんな可愛い店員さんいないって～　（あくまで本人の感想ですｗｗ）

そこで気付いた。

お店でもよく近くで選んでるお客様に話しかけるお客様っている。

それだ

よくおばさん同士で・・・

おばさん

もしかしておばさんに見えたって事

ｶﾞ━━(;ﾟДﾟ)━━ﾝ!!　店員さんよりありそう・・・

いやいや、たぶん若い人の意見を聞きたかったに違いない。

お孫さんを思い出したとか。うんうん。

「これってどうなのかしらねぇ」

『履き心地は良さそうですよね』

実際それを履いて歩いた事はない。

あくまで見た目で感じた事だけ。

だとしたら・・・

私なんかより、人生経験を積んでこられたそのご婦人の方が

よほど判断できる気がする



暫く二人でショッピングしてる気分でした。

そのご婦人の笑顔があまりにも心地よかったので、

嫌な気は全然しません。



程なくして、店員さん登場。

そのご婦人があれこれ尋ねるので一緒に聞いていると、

情報も得られ、かなり助かった部分があります。



ご婦人は先に買うと私の方をまたニッコリ見て、軽く袋を持ち上げ

「買いましたお先に。」

と去って行きました。



素敵な笑顔と、柔和な態度、

あんな風に歳を重ねられたらと思いました。