カテゴリ:楽しき日々(mumbling)
とある平日の朝。 先日行った出張の帰り道 私は、車の最後部座席で 連日の長時間勤務で疲れていたこともあったけれど その日も、マンハッタンに戻ったら 深夜まで仕事の予定だったので この3時間の移動時間は とても貴重な睡眠時間だったのだ。 途中、なんだか車の速度が遅くなったような気がして マンハッタンについたのかと目を覚ますと 運転手が仕事先の人と、何やら話していた。 「都会もんには、めずらしいだろうから。」 と、運転手が言う。 眠気眼で雨降りの外を見ると 巨大なカボチャがごろごろと転がった カボチャ畑(Pumpkin Patch)が広がっていた。 もうすぐハロウィンだったし 私たちが眺めたいだろうからと 運転手が、わざわざ車を停めてくれたのだ。 日本語で言えば、カボチャ狩りとでもいうのだろうか この手のカボチャ畑は、 ハロウィンの前の土日には、 飾りにするカボチャを買いに来る 親子連れでにぎわうのだろう。 雨降りの平日だったので、 門はしまっていて畑はひっそりとしていたが さすがに飾り用のカボチャだけあって 本当に色鮮やかで、見事なカボチャだった。 2011 Tabitha All rights reserved. ハロウィン用の大きなカボチャは 飾りにするだけで普通は食べない。 中の綿を出して、お化けカボチャを作った後 その種を、炒って食べるくらいである。 私は、カボチャ畑の横を車で通り過ぎたことはあったけれど 畑の前にはりついて、カボチャを眺めたのは初めてだった。 お化けカボチャにするカボチャは いつもその辺のお店や、青空市場でしか 買ったことしかないのだ。 一緒にいた仕事先の人々も、 アメリカ人だというのに、 子供の時にカボチャ狩りをしたことない人ばかりで 皆、カボチャ畑をゆっくり眺めたのは初めてだった。 スーツを着た小さな集団は カボチャ畑の前で、写真を撮ったりして まるで修学旅行の生徒達のように ひとしきりはしゃいだ後 また、雨の中 マンハッタンへと戻っていったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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