テーマ:食べ物あれこれ(50336)
カテゴリ:おいしいもの(delish)
そのお菓子の名前が「紙包蛋?」である と知ったのは、先週のことだった。 アメリカの中国系パン屋さんやケーキ屋さんで 売られているそのお菓子は 1個1ドル前後で 飾り気も何もなく、 ふわふわした エンゼルフードケーキみたいな味の軽いケーキで 甘さもとても控えめなので なんとなく好きで、 見かけると、たまに買っていたけれど 名前なんて知らなかった。 その日、幸運星餅店に寄ったあと 香港生まれのGちゃんは お気に入りのおやつを買いに行こう と言い出した。 どんなおやつかわからないので よく聞いてみると どうやら、私が時々パン屋で買う その紙に包まれたケーキのことらしい。 私もよく買うよ。 と言ったら Gちゃんは そのお店のものはぜんぜん違う と言った。 他のケーキ屋さんで買うような 大量生産のものは 色んなものが入っているので 次の日も膨らんだままだけれど そこのお店のもの手作りで 当日は他と比べ物にならないほどおいしいけれど 色々悪いものが入ってないので 次の日は、しぼんでしまうのだそうだ。 金興コーヒー店というその小さなお店は 幸運星餅店よりも、もっと小さくて もっと目立たない店だった。 知らなかったら 一人では絶対入らないような構えの店である。 他のお菓子も少しだけ売っているけれど 紙包蛋?が専門のお店なので お店に入っていて 欲しい個数の指を立てるだけで 紙包蛋?が出てくる。 (紙包蛋?はショーウィンドウには並んでいない) これは、中国語の発音が不自由な私には とてもありがたい。 必ずおいしいコーヒーを煎れて 一緒に食べてね! 必ず今日中に食べるのよ。 オーブンでちょっと暖めてもおいしいわ。 Gちゃんはそう言って 私に紙包蛋?を2つ買ってくれた。 2011 Tabitha All rights reserved. 金興コーヒー店の紙包蛋?は、 口に入れると、 はらはらと、はかなく溶けて 小さな幸せの味がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おいしいもの(delish)] カテゴリの最新記事
|
|