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[ミステリー] カテゴリの記事

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  「名探偵ポワロ」ＤＶＤコレクション

  先日、テレビを見ているときに、とあるＣＭが流れていましたわたしは別のことに気が散っていて気が付いていなかったのですが、妻はしばらく前からそのＣＭに気が付いていたようです・・・それがコチラ「名探偵ポワロ　ＤＶＤコレクション（DeAGOSTINI社刊）」公式ＨＰ世界的に有名な推理小説作家「アガサ・クリスティー」が生んだ名探偵、「エルキュール・ポワロ」のＴＶシリーズのＤＶＤコレクションです！この作品は、イギリスにおいて制作されたＴＶドラマ「名探偵ポワロ」のシリーズを、ＤＶＤと冊子の２本立てで味わえる代物です１冊に１話ですが、原作が短編であれば約６０分、長編であれば約１２０分の物語となっております。このＴＶシリーズに関しては、日本でもすでに「ＮＨＫ」にて日本語吹き替え版が作成され、地上波やＤＶＤ販売＆レンタルがされていますので、見たことがある人もおられるかと思います。かく言う私もその口で、近所の「ＧＥＯ」に行っては、このシリーズのＤＶＤを借りておりました。本当は、この「ＮＨＫ」版のＤＶＤコレクションを買い揃えたかったのですが、そこそこ高価になる上に、入手が容易ではないという事で断念していたのですが、まさかこのような形で入手の機会を得るとは今日発売という事だったので、さっそく本屋に行って購入してきた次第です予定では、すでにイギリスにて制作済みの６５話まで刊行だそうで、隔週ペースで発売されるようです。値段は、１部１４９０円（創刊号は７９０円）です。ここで、と来たあなた！なかなか良い目を持っていますねきちんとＤＶＤケースまで付いているのにこの値段は安いですよね～もちろん、そこには理由があるわけです・・・これは、最初にＣＭを見たときから何となく気が付いていたことなのですが、実は日本語の吹き替えが、今作品用のオリジナルとなっていますつまり、「ＮＨＫ」版とは違う声なんですねこのことは、英語（＆日本語字幕）で鑑賞する方には、原作と変わらないので問題ないのですが（ただし、おそらく「完全版」でもないので、尺のためのカットはあると思われます）、わたしのように日本語吹き替えで楽しんでいた方には、ちょっと違和感があるかもしれませんね・・・まぁ、同じ映像に複数の吹き替えがあるというのは、ある意味面白いことですので、もうしばらく楽しんでみようと思ってますでも、なんとなく雰囲気の違いが気になって、まだＤＶＤ観れてないんですよね(^^;

  2011.01.27

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  「三角形の第四辺」

  このテーマで書くのは、本当に久しぶりな気がします･･･バックナンバーを遡ってみますと、最後のブックレビューは８月１２日に書いている「リスタデール卿の謎」ですねそれから、ちょうど３ヶ月経った訳ですが、その間に読み終えた本はなんと１冊しかし、これにはもちろん理由があるんですその理由とは・・・これまでわたしは、寝る前に本を読んでいたのですが、その際に使っていたクリップライトを８月の中旬以降から水槽用ライトとして使い始めた為に夜の読書を断念し、発光性能が備わったＤＳやＰＳＰをプレイするようになっていたのです。しかし！それでは逆に寝つきが悪いので、ようやく先週末に新たなクリップライトを購入し、読書を再開した訳ですその結果読み終えたのが、今回紹介する「三角形の第四辺（原題：THE FOURTH SIDE OF THE TRIANGLE）」です。↓　　↓　　↓　　↓（ハヤカワ文庫　ＨＭ２－２４）この作品は、エラリイ・クイーン著の長編小説です。ところで、この作品のタイトルになっている「三角形の第四辺」って何だと思いますか？実は、読み終えた今でも、わたしにはピンと来ないんですよねぇ～物語は、ある有名な実業一家（マッケル家）の一人息子であるデイン・マッケルが、代々引き継いできた家業を自分は継がない決心をしたことを、父親に話すところから始まります。そして実家を出て一人での暮らしをはじめ、作家を志すのですが･･･もし、この本を読まれて、タイトルの意味が理解できた方がおられましたら、ぜひ教えてくださいね

  2008.11.12

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  「リスタデール卿の謎」

  久々の更新はこのテーマです前回紹介した「姑獲鳥（うぶめ）の夏」 から一ヶ月近く経ってしまいましたが、ない暇を縫って少しづつ読んでいた本を昨夜読み終えましたので、また御紹介しますね今回読み終えたのは、アガサ・クリスティー女史の短編集「リスタデール卿の謎（原題：THE LISTERDALE MYSTERY）」です。↓　　↓　　↓　　↓（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－６１）この作品は、ハヤカワ文庫では「短編集１１」となっており、クリスティ－女史の代表的な名探偵（ポアロやマープル）の登場しない１２作の短編が編纂されております。しかも、その大部分がハッピーエンドで終わる、読んでいてホッとする短編集に仕上がってます。中には、「おそらくこの短編が、あの長編の原案なんだろうなぁ」と思えるものもあったりして、そういう視点でも楽しめた一冊でした暑い夏は、少し背筋がヒヤッとするようなホラー物が好まれますが、たまにはこういう作品もいかがですか？

  2008.08.12

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  「姑獲鳥（うぶめ）の夏」

  本当に久しぶりとなる、本の紹介ですいつ以来かと言うと・・・最後の更新が２月９日となってますので、実に５ヶ月以上経ってしまったことになりますねしかし、これは更新をサボっていたわけではないのです。そうではなく、単純に本を読んでなかっただけのお話なんです(>_

  2008.07.16

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  更新その１・・・「本」

  気が付けば、今週も今日で最後となってました・・・ここのところ一日１更新として、「どうぶつの森」テーマで更新したら他の話は後日としてきましたが、今週は出張アリ、新住人アリ、来客アリで色々だったので更新してないネタが溜まってしまってしまった為、今日は一気にいくつかアップしちゃいますまず最初の更新は、実は今週ではなく先週の土曜日に読み終わっていた本のお話です。今回読み終えたのは、前回レビューした「秘密機関」の続編にあたる、アガサ・クリスティー女史の長編「ＮかＭか（原題：N OR M ?）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－４２）さて、先ほど続編と書きましたが、前回読んだ「秘密機関」が第一次世界大戦後だったのに対し、この「ＮかＭか」は第二次世界大戦中ということで２０年以上の間隔が開いております。しかし、これも突然２０年後としてはじまったのではなく、この２冊の長編の間には短編集が１冊あるのですが、そのタイトルを記すと思いっきりネタバレになってしまうので、あえて伏せる事にしました。なので、今回の「ＮかＭか」の内容もどう書いたもんか・・・と悩むわけですが、とりあえずまず続編である事からもお察しのように、この「ＮかＭか」もスパイミステリー小説です。このタイトルにある「Ｎ」と「Ｍ」は、第二次世界大戦中にドイツがイギリスに送り込んだスパイのコードネームなのですが、「Ｎ」が男で「Ｍ」が女という事しか分かっておらず、しかも主人公が送り込まれる《無憂荘（サン・スーシ）》という下宿宿にそのどちらか、もしくはその手下がいるということなのですが、それ以外の情報は一切なしという状態からはじまります。果たして、今回のターゲットはいったい誰なのか？どんな危機に陥り、どんな機転を利かせてそこから脱出するのか？今回もスピーディーな展開に一気に読んじゃいますよ♪出来れば、前巻「秘密機関」から読んでみて下さいねぇ～

  2008.02.09

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  「秘密機関」

  実に久しぶりな気がますが、また一冊読み終えたので報告です今回読んだのは、またまたアガサ・クリスティー女史の長編「秘密機関（原題：THE SECRET ADVERSARY）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－７０）クリスティー女史と言えばミステリー作家として名高いわけですが、実はこの「秘密機関」はジャンルで言うと「スパイ小説」に分類される作品です。主役となる「トーマス・ベレズフォード（トミー）」と「プルーデンス・カウリイ（タペンス）」は幼馴染で、第一次大戦中には傷病兵と看護士として再会し、戦後になってまた偶然に再会したことで「青年冒険家商会」といういかがわしい商売を始めることにした訳ですが・・・ただ「スパイ小説」に分類されるとはいえ、そこはミステリーの女王と呼ばれる「クリスティー女史」ですから、物語は二転三転していくことに果たして、彼らが捜索を依頼された「ジェーン・フィン」という女性はいったい誰なのか？更に、彼らの、というより英国にとって最大の敵「ブラウン氏」の正体とは・・・？？（某赤ヘル軍団の監督ではないですよ）ミステリーテイストを含むスパイ小説も、なかなか読み応えがありますよ♪気になられたら、是非手にとって見てくださいね

  2008.01.30

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  終りなき夜に生れつく

  また１冊の本を読み終えました。今回もアガサ・クリスティー女史の長編「終りなき夜に生れつく（原題：ENDLESS NIGHT）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－２３）この作品は、女史の代表的なキャラクターのエルキュール・ポアロも、ジェーン・マープルも登場しませんが、この文庫の「あとあき」に載っている生前の女史が挙げた自分の作品のＢＥＳＴ１０に入れているお気に入りだそうです。ちなみにそのＢＥＳＴ１０（順位はなし）は、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「予告殺人」「オリエント急行の殺人」「火曜クラブ」「ゼロ時間へ」「終りなき夜に生れつく」「ねじれた家」「無実はさいなむ」「動く指」となってますが、ちょうど今回の「終りなき夜に生れつく」がこの１０作品の中で私が読んだ最後の１冊となりました。こうしてみると、半分近くの作品が名探偵の登場しない作品だという事に気付かされます。つまり、キャラクターの人気に頼らずに書いた作品を、女史は気に入っていたということでしょうねぇ～さて、この「終りなき夜に生れつく」の内容ですが、ある男女が出会って恋に落ち、その出会った場所を買って住みつくのですが、その土地（ジプシーが丘）にはジプシーの呪いがかかっていて、そこに住む人々を不幸にするという伝説があり・・・・という感じなのですが、物語は３部構成になっていて、１部が出会い、２部が結婚生活、そして３部が事件発生後となってます。まぁ、本の裏表紙にある「あらすじ」に書いてあるので隠す必要はないと思いますが、二部での最後で、「ジプシーが丘」で結婚生活を送る夫婦の妻が、乗馬の最中に落馬して死亡するという事件が起きます。ちなみにこの妻は、アメリカで石油王となった大富豪の娘で、しかも両親が既に亡くなっていて唯一の遺産相続人として莫大な財産を抱えていました。その彼女の周りには、生前の父親の再婚相手や、父親の妹の夫など血縁のない親戚が群がっているという状態でした。そんな中で起きた事件の真相とは・・・気になります？

  2007.12.18

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  今日二つ目の更新！

  本日二つ目の更新です滞っている間に実は２冊ほど読破しておりましたので、今度はミステリーのレビューですまず最初の一冊は、あの有名なアーサー・コナン・ドイル氏の「シャーロック・ホームズ」シリーズから「シャーロック・ホームズ最後の挨拶（原題：His Last Bow）」です。（新潮文庫　ﾄ 3 9）新潮文庫から出版されている「シャーロック・ホームズ」シリーズは全部で１０冊ですが、これで９冊目を読み終えました～既に長編の４冊は読み終えているので、最後の一冊も短編集です。しかも既に購入済みなので、近いうちに読み終えてしまう予定です内容については触れませんが、一つ私が注目したポイントは、時代の変化ですかねぇ～この「ホームズ」シリーズが書かれた時代は連絡手段は「電報or手紙」、移動手段は「馬車」でしたが、この作品の中ではホームズの最後の事件とも取れる話があるんですが、そこでは「電話」で連絡し、「自動車」で移動する「ホームズ」が登場します。その頃には、私がよく読んでいるアガサ・クリスティー女史の名探偵「エルキュール・ポアロ」や、アメリカの作家兼探偵の「エラリイ・クイーン」が活躍を始めるわけですよねぇ～何とも感慨深いですさて二冊目は、昨夜読みえたアガサ・クリスティー女史の長編「無実はさいなむ（原題：ORDEAL BY INNOCENCE）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－３０）この作品は、ミステリーですが名探偵ポアロもマープルおばさんも登場しない、女史の作品の中でも珍しい一作です。事件は２年前に起き、母親を殺した罪で息子が逮捕され、その息子も刑務所の中で病死しました。しかし、２年経ってから逮捕された息子には事件当時に確かなアリバイがあることが分かり、そのアリバイを証明したアーサー・キャルガリ氏が残された家族の下へ息子の無罪を伝えにいくところから物語は始まります。この作品のテーマは、探偵の活躍でも、犯罪者の心理でもありません。この事件が起きた一家は、夫婦と５人の子供（３人の娘と２人の息子）、それに長年奉公している家政婦に夫の秘書、更に長女の夫という構成でした。そのうち事件で２人（被害者と加害者）が死にましたが、その死んだ末っ子が無罪だと知らされたため、残りの８人のうち誰かが真犯人という事になるわけですが、その裏を返すと残りの７人は犯罪者ではないという事になります。しかも、自分以外の誰かが犯人という状況がお互いの中に疑心暗鬼が生まれ、無罪であるにも拘らず苦しまなければならない・・・というのが最大のポイントであります。果たして無罪で苦しむ人々はどうやってその苦しみから解放されるのか？誰が味方で、誰が自分を助けてくれる存在なのか・・・？気になる方は、是非読んでみてくださいね

  2007.12.10

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  「第三の女」

  今日は３連休の最終日ですね？私は今回も、もれなく土日が仕事でした・・・そして今日は、いつもどおり定休日なので全く意味のない３連休ですと言う訳で、忙しいわ、やる気ないわで更新を怠っておりましたが、また一冊本を読み終えておりました。今回読んでいたのは、またアガサ・クリスティー女史の長編小説「第三の女（原題：THIRD GIRL）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－２５）確か、金曜の昼飯後に読み終えたんだと記憶しているんですが定かではありませんさて、その内容はといいますと、かの名探偵エルキュール・ポアロのもとにある女性が訪ねてくる。彼女は自分が殺人を犯したかもしれないと言うが、定かではない。しかもその女性は、結局名前も名乗らないうちに、高齢になったポアロを見て失望し、話の途中で帰ってしまう・・・一人残されたポアロは、ショックを受けるわ、でも話の途中だった事件のことが気になるわで、結局今回もアリアドニ・オリヴァ女史に相談して独自に捜査を開始するというものです。徐々に、訪ねてきた女性の素性が分かったり、彼女が犯したかもしれないと考えている殺人の事、しかしなぜその記憶がはっきりしてないのかという事が明らかになってきます。まぁ内容についてはあまり詳しく書くと読む時の楽しみがなくなるのでこの辺にしておきまして、今回は少し違う点について触れてみたいと思います。それは日本訳のタイトルについて！今回の作品は、原題だと「Ｔｈｉｒｄ　Ｇｉｒｌ」になるわけですが、日本語だと「第三の女」となっています。まぁ直訳すると確かに「三番目の女」になるんですが、どうもそう単純ではないようで、そのあたりが今回の事件の謎に絡んでくるわけですが、でもだから日本語にタイトルを訳すときにはネタバレを避ける意味で「第三の女」という直訳をせざる得なかったのでしょう。やはりこのあたりが、翻訳の限界なんですかね？もちろん、この逆の事も起こりえます。例えば、「八つ墓村」や「犬神家の一族」で有名な名探偵・金田一耕助シリーズの長編の中に「白と黒」という長編作品があるのですが、実はこのタイトルの意味する「白」は女性同士の同性愛者のこと、「黒」はその逆で男性同士の同性愛者を意味する隠語なのですが、それを訳してしまうと事件のネタ（事件がおきた理由というか、殺人の動機）が読む前から分かってしまいますもんね。さてではこの作品における「サード・ガール」ってどんな意味があると思います？気になる方は、是非読んでみてくださいね♪

  2007.09.24

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  「動く指」

  先週も朝までかけて一冊読み終えましたが、今朝もまた一冊読み終えました。今度読み終えたのは、またアガサ・クリスティー女史の長編小説「動く指（原題：THE MOVING FINGER）」、ミス・ジェーン・マープルが活躍するお話です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－２７）ミス・マープルものの長編は全部で１２冊書かれているわけですが、今回の「動く指」は私にとって最後の１２冊目となりました。今回の「動く指」では、マープルものの後期の作品でよくあるように、「セント・メアリ・ミード村」ではない別の場所で起きた事件が扱われています。ではどのようにしてマープルが事件に関わる事になったかというと・・・・実はそこが物語のポイントなので是非読んで確かめてくださいね。物語は、ジェリー・バートンという飛行機乗りの軍人が、足を負傷したために退役して、療養のために移り住んだ「リムストック」という田舎村で起きた怪文書を発端にはじまります。ですから、物語の主人公はこのバートン氏になりますが、ストーリーは違和感なく楽しめますよ♪さて犯人は？それにタイトルの「動く指」って何のこと？気になる方は是非読んでみてくださいね！

  2007.09.13

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  チャイナ・オレンジの秘密

  更新はこんな時間になってしまいましたが、実は昨夜から今朝にかけて一冊の本を読み終えました。それがタイトルにもしました「チャイナ・オレンジの秘密（原題：THE CHINESE ORANGE MYSTERY）」、エラリイ・クイーン氏の長編小説です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ２－３１）この作品は、クイーン氏の長編の中でも「国名シリーズ」と呼ばれているシリーズの８作目にあたる作品です。（今までにレビューしてきた「エジプト十字架の秘密」が５作目、「シャム双生児の秘密」が７作目、「日本庭園の秘密」が１０作目にあたります）この作品の中でクイーン氏が語っている事ですが、この事件では現場にあるものがいちいち逆さまになっている特長があることから「あべこべ犯罪」ともいえる不思議な物語です。そして、中国という国の文化も、様々な点で西欧の文化と逆であることから（西欧では挨拶で握手をするが、中国では各自が両手をあわせるとか、西欧では文字をまず横に左から右に書くが、中国ではまず縦に右から左へと書いていくとか・・・）「中国（チャイナ）」が謎を解くポイントとして考えられていきます。その他にも、「ヘブライ語」なども「あべこべ」の要素として出てきたりして（ヘブライ語は、まず横にしかし右から左に向かって書きます）、なかなか面白いです。事件の解決は・・・まぁ是非読んで、自分の目で確かめて下さいね♪ただ残念だったのは、事件の核となるトリックが、文字だけではイメージしにくかった事ですね。きっと映像化されたら分かりやすい気がしますが、逆に現場を見た段階でトリックを見抜いてしまうかもしれませんね

  2007.09.07

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  「鏡は横にひび割れて」

  ようやくまた一冊読み終わりました。今度読み終えたのは、アガサ・クリスティー女史の長編小説「鏡は横にひび割れて（原題：THE MIRROR CRACK'D FROM SIDE TO SIDE）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－１９）実はこの物語も、以前に２時間ドラマで放送されたのを見たことがあるんで、犯人は知っていたんですが、なかなか楽しめました♪事件そのものは非常に単純なんですが、推理小説を読み慣れてると変に勘ぐってしまい犯人が分かりにくくなります。まぁ、事件を解くヒント自体も、出てくるのが終盤ではありますけどね。でも、事件が起きる過程で登場する人物には学ぶべき点が多々ある気がします。殺人を犯す犯人は許されませんしかし、事件はそれだけでは起きないと言うこと（全ての場合に当てはまるわけではないですが）が明らかにされている作品ですので、是非読んでみてくださいね！

  2007.09.03

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  恐怖の谷

  昨日は昼から夕方まで寝てしまったので、夜は眠くならないだろうと思い、本を読んでました。結局、残り２０ページのあたりで意識を失い、朝起きてから読み終えたんですけどね今回読み終えたのは、コナン・ドイル氏の長編「恐怖の谷（原題：THE VALLEY OF FEAR）」あの有名な名探偵シャーロック・ホームズの活躍する４つの長編の、最後の１編です。（新潮文庫　ト　３－８）内容は他の３つの長編のうち、２つと同様に一部、二部構成となっており、一部でホームズが解決する事件の内幕を二部で物語るという展開です。なので、一部はホームズの活躍する推理ものですが、二部は冒険ものという長編シリーズのお約束をしっかり守っておりますまぁ、好みは人それぞれですが、ホームズの解決としてはスカッとしてはいないので、物足りない感はありますね。宿敵モリアティ教授も、存在はほのめかされてますが実際には登場しませんしねぇ・・・ただ、ホームズシリーズは推理ものの基本ですから、やはり抑えておく事をお勧めします興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね♪

  2007.08.18

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  マギンティ夫人は死んだ

  昨日の晩のことですが、寝付く前に一冊読み終えました。明方にはなっていなかったと思いますが、遅かったので翌日にアップしようと思ったままこんな時間になってしまいました・・・今回読み終えたのは、アガサ・クリスティー女史の長編小説で、名探偵エルキュール・ポアロが活躍する「マギンティ夫人は死んだ（原題：MRS.McGINTY'S DEAD）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－６３）意識しての事ではないのですが、ここのところ読んでいるポアロものには、ヘイスティングズの代わりに女流探偵小説作家のアリアドニ・オリヴァが登場してサポート役をしていました。この女性の書く探偵小説も外国人の探偵が主役である事から、クリスティー女史の分身的な存在とも見られています。彼女が始めて登場するのは「ひらいたトランプ」で、その後にも「ハロウィーン・パーティ」、「象は忘れない」と回を重ねるごとにポアロと良いコンビニなって行きますので、つづけて読まれるのも面白いかもしれませんね。この作品自体は、既に有罪で死刑が宣告された事件に対して疑問を持ったスペンス警視が、ポアロに再調査を依頼するという展開で物語は始まります。とは言うものの、ストーリーの流れはエキサイティングではなく、むしろのんびりとした感じで流れるので、そのあたりから評価はあまり高くないようです。まぁ、つまらない物語でもないんですけどね。ちなみにタイトルになっている「マギンティ夫人は死んだ」といのは、イギリスの子供たちの遊びの唄らしいのですが（日本の「あんたがたどこさ」みたいな感じですかね）、日本人にはやはり通じませんよね・・・

  2007.08.03

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  ドルリイ・レーン最後の事件

  ようやくまた一冊読み終えました～今回読み終えたのは、エラリイ・クイーン氏がバーナビーロス名義で書いた、悲劇シリーズと呼ばれている４部作の最終巻、「ドルリイ・レーン最後の事件（原題：Drury Lane's Last Case）」です。（１巻：Ｘの悲劇、２巻：Ｙの悲劇、３巻：Ｚの悲劇）（ハヤカワ文庫　ＨＮ２－４５）この本は、６月の初旬に実家に戻った時に五反田の「ＢＯＯＫ－ＯＦＦ」で発見したもので、そこから数えると一ヶ月近くかかった事になります。まぁ実際は、今週の月曜あたりから本格的に読み始めて、昨日の夜から今朝にかけて一気に読み終えました。確か読み終えたのは７：００過ぎだったような・・・この悲劇シリーズは全体的に長めなんですが、この「最後の事件」も４７８ページとなかなかのボリュームですタイトルにある「ドルリイ・レーン」とは、このシリーズを通して探偵役として活躍する人物で、もともとシェイクスピア劇の有名な俳優だったのが、耳が聞こえなくなったことを機に引退し、趣味で事件の推理をしていました。その推理を警察に手紙に書いて送ったところ、見事に的中で事件が解決したという経緯から、ニューヨーク市警のサム警視と知り合いになり、その縁でシリーズ最初の事件「Ｘの悲劇」が幕開けとなります。そして今回が、彼が活躍する最後の事件として発表されたんですが・・・その内容は、是非手にとって読んでみてくださいねなおこの作品では、シェイクスピアに関することがしょっちゅう出てきますし、事件そのものもシェイクスピアに関わるものですが、シェイクスピアに関する知識は必要とされませんよかく言う私も、シェイクスピアが昔の演劇作家で、「ハムレット」などの作者であるという程度しか知りませんでしたから・・さぁ、これで「悲劇シリーズ」は読破したので、次は何を読もうかなぁ～

  2007.07.18

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  象は忘れない

  相変わらず読むのが遅い日々ですが、ようやくまた一冊読み終えました。今回読んだのは、これで４６冊目となるアガサ・クリスティー女史の長編小説「象は忘れない（原題：ELEPHANTS CAN REMEMBER）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－４４）この作品は、１９７２年、クリスティー女史が８２歳の時に書いた作品で、女史が世に出した名探偵エルキュール・ポアロの作品としては最後のものとなります。（エルキュール・ポアロは、作品的には「カーテン」で探偵としての幕を閉じていますが、その「カーテン」が書かれたのは第二次大戦中と伝えられているので、書かれた順番で行くと「象は忘れない」が最後となるようです）ちなみに私は、その翌年の１９７３年に生まれましたその内容は、女史の後期の作品でよく見られる、過去の事件に遡って行くというもので、今回も過去に起きた出来事が事件だったのか？それとも事故だったのか？。殺人だったのか？心中自殺だったのか？という事を調べるところからはじまっていきます。なおこの作品のタイトルは「象は忘れない」ですが、作品の中に象が出て来る訳ではありませんこの「象は忘れない」という言葉はイギリスに昔からあることわざで、象が記憶がいいことにたとえて記憶力のある人のことを象と呼んでいた事に由来するようです。そしてこの作品でも、過去の事件に遡っていく過程で過去の事を覚えている「象（に譬えられる、過去を覚えている人）」を探していく事から、この「象は忘れない」というタイトルがつけられたんでしょうね♪なお、この作品の締めくくりで、ポアロに調査を依頼したミセズ・オリヴァがつぶやいた言葉を紹介いたします。「（象は忘れない）でも、わたしたちは人間ですからね、ありがたいことに、人間は忘れる事ができるんですよ」・・・深いです

  2007.06.22

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  愛の探偵たち

  今回はアガサ・クリスティー女史の短編集９「愛の探偵たち（原題：THREE BLIND MICE）」を読みました。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－５５）この作品は短編集となっていますが、実は中編が一点だけ入っているのですが、それが原題ではタイトルにもなっている「三匹の盲ねずみ（THREE BLIND MICE）」で、有名な戯曲「ねずみとり」の原作でもある作品です。このハヤカワ文庫のシリーズには「ねずみとり（THE MOUSETRAP）」もラインナップされているんですが、さすがにそちらは戯曲の台本なので買う予定はなかったので、この作品を読めたのは予想外の収穫でした～♪その他の作品は、マープルもの４作、ポアロもの２作、クィンもの１作の計７作ですが、そのうち１作品は、以前にも紹介したＮＨＫのアニメ「名探偵ポアロとマープル」でも映像化されてました。興味のある方は、是非一度、手に取られてはいかがでしょう

  2007.06.01

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  ヒッコリー・ロードの殺人

  先ほどの日記に書いたように昨日は夜中まで寝込んでいたのですが、その腹痛に襲われ、かなり長い時間を個室で過ごしたため、一冊読み終えてしまいましたそれがタイトルにもしましたアガサ・クリスティー女史の「ヒッコリー・ロードの殺人（原題：HICKORY DICKORY DOCK）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－３７）実はこの本にはあるエピソードがあります。といっても、この作品にあるのではなく、いたって個人的な話なんですが、それを分かりやすくお伝えしますと・・・・・↓　　↓　　↓　　↓こういうことです先週の日記で、広島に行ったときに「ＢＯＯＫ　ＯＦＦ」で買い物をしたが、一冊ダブって買ってしまったということをお伝えしましたが、それがこの「ヒッコリー・ロードの殺人」ですしかしこの二冊、まったく同じではないんです。その証拠はほら！裏側が違うんですちなみに右側（クリスティー女史の顔写真付き）は１９９０年９月３０日発刊の２７刷で定価は４４０円（本体価格４２７円）、左側（バーコード付き）は１９９２年１１月３０日発刊の３１刷で定価は４８０円（本体価格４６６円）と、どちらも消費税３％時代の代物です。さてさて、どっちを蔵書に残そうかなぁ・・・肝心の内容は・・・やはり読んでみて下さいね

  2007.05.22

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  Ｘの悲劇

  先週から読み始め、ようやく読み終えた一冊がエラリイ・クイーン著の「Ｘの悲劇（原題：THE TRAGEDY OF X）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ２－４１）読んだ事がある方も多いいであろう有名な作品ですので、名前だけなら聞いた事があるという人も結構いるのでは？この「～の悲劇」シリーズは全部で４作あり、その最初の１冊が今回読んだ「Ｘの悲劇」です。その後、「Ｙの悲劇」「Ｚの悲劇」そして「ドルリイ・レーン最後の事件」が書かれました。ちなみに、角川映画に「Ｗの悲劇」と言う作品がありますが、これはこのシリーズとは関係ありませんこのシリーズの主人公は、最終巻のタイトルにもなっている「ドルリイ・レーン」氏であって、他のエラリイ・クイーン著の作品のように私立探偵の「エラリイ・クイーン」氏ではありません。これだけ聞くと別に不思議な事ではないのですが、実はこの「～の悲劇」シリーズが発表された当初はエラリイ・クイーン名義ではなく、「バーナビー・ロス」と言う名前の著者で発表されたのですまぁこれは、今までと違う作風のものを発表する際には時々あることですね。たとえば、あのアガサ・クリスティー女史も、メアリ・ウェストマコット名義でサスペンスではないロマンス小説を発表してましたし、日本でも色川武大という純文学の作品を書く作家がいますが、もう一つの名「阿佐田哲也」の名は麻雀好きにとっては重要人物の一人ですね！さて、この作品の内容ですが・・・それは是非読んでみてくださいねただ一言いうならば・・・長いです・・・が、そんなにきつくは感じない引き込まれる作品です

  2007.05.17

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  雲をつかむ死

  ＧＷ中、１冊しか読破できなかったと言う情けない成績ですが、とりあえずご報告！今回読んだのは、またまたアガサ・クリスティ女史の長編ミステリー「雲をつかむ死（原題：DEATH IN THE CLOUDS）」です。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－４０）実はこの物語は、少し前にＮＨＫアニメとして放送されていた「名探偵ポアロとマープル」の最終話として放映されたのを見ていたので犯人などは知っていたのですが、改めて活字で読んでもなかなか楽しめました。この物語はトリックにも面白みはあるのですが、マニアックな見方としては日本語訳は「伝送写真」となっているＦＡＸが作品中に登場してまいります！（実際には使用されるのではなく、国際電話の不思議を論じる中で、新技術として紹介されているだけですが・・・）つまり、情報社会の発展に伴い、旧式の探偵が時代の波に押し流されていく事になる前触れが、ここに伏線として示されているように感じました。

  2007.05.06

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• 逆転裁判４、クリア～♪

  １３日に届いた『逆転裁判４』ですが、先ほど最終話をクリアいたしました。おかげで、こんな時間に更新です今回の『逆転裁判４』は、今までのシリーズの主人公だった成歩堂龍一から、新たな主人公・王泥喜法介に世代交代となりましたが、実際に最後まで終えた感想としては・・・「やはり逆転裁判の主人公は成歩堂龍一なんだね？」と言ったところでしょうか。分かる人にしか分からない表現ですが、ガンダムＳＥＥＤ→ガンダム種Ｄみたいな感じです。変わったのは主人公だけでなく、システム面でも様々な要素が加わっているのですが（ＤＳ版１から加わった指紋照合やルミノール反応に加え、足跡検査、Ｘ線非破壊検査などなど）、逆に加え過ぎの感は否めませんでした･･･今回の目玉である「みぬく」も、もう少し使用頻度が高くても良かったのではないかと思います。シナリオ面でも、１～３が「綾里流霊媒道」を軸にしてちょっとづつ謎が解けて行ったのですが、今回はそんな深みがあるのかな？なんか、最終話で完結してしまっている気がするのですが・・・それと、一つ一つが長い！と言っても裁判パートの証人との探り合いが長いのであればいいのですが、先のシナリオでも触れましたが、今回の４話分で一辺に全ての謎を明らかにしようとするが為、自然と会話（というか状況説明）が長くなってしまっている気がします。つまり、遊んでいる感より読んでいる感が強い気がしました、私的な話ですがさてさて、ここまで私的な感想をあまりネタバレしないように書いてきましたが、最終的な結論としては「やっぱり面白い！」です。何しろ「逆転裁判」シリーズの醍醐味は、２回目以降のプレイですからね♪展開、犯人、矛盾、これらを知ってなお楽しめるのが特徴です。さて、今回のこの『逆転裁判４』はリピートも楽しめるのでしょうか？？それはまた、数日後のお楽しみ！と言うことで

  2007.04.17

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• 逆転裁判４、プレイ開始！

  昨日とどいた「逆転裁判４」ですが、昨日は夜はドラマを見（「特急田中３号」と「帰ってきた時効警察」。しかも「帰ってきた時効警察」は、ローカル放送の関係で１時間遅れの０：１５スタート・・・）、その後からもorochiをプレイしていたので（実は嫁さんがＤＳでピクロスをしていたのは秘密…）、ようやくプレイを始めたのは夜中の３時過ぎだったかな？とりあえず、最初の１話目だけでもクリアしようと思ったのですが、意外とこれが長かったそもそも逆転裁判シリーズの１話目は、始めてこのゲームをする人が慣れる為の入門編で、探偵パート（聞き込みをしたり証拠を集めたり…）がなく、ほぼ裁判シーンだけで話が進んで行くので簡単に終ったのですが、今回は違いました。と言っても、入門編的に操作方法を説明してくれたり、ほぼ裁判シーンだけで進む事には変わりないのですが、そのボリュームは今までと違いしっかりと１話分ありますよ！しかも、おまけ的な話でもなく、この『逆転裁判４』の導入に相応しい伏線だらけの話のようですとりあえず昨日は１話目だけを終えて明け方に寝て、今日は起きてから結構忙しかったので暇を見つけては（嫁さんが子供連れて買物に行ったときや、個室に篭って用を足すときや、ドライブに出かけた車中など）２話目を進めて先ほど終えたところです。なかなかの手応えですよ♪今のところつっかえて分からなかった場所はなかったので、ストーリーも十分に楽しめてますさ、またこれから仕事しないと

  2007.04.14

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  おしどり探偵

  やうやくまた一冊読み終えました。今回も長くかかりました・・・読み終えたのはアガサ・クリスティーの短編集「おしどり探偵（原題：PARTNERS IN CRIME）」ハヤカワ・ミステリ文庫の短編集４です。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－３６）クリスティー女史のミステリーと言って思い浮かべるのは名探偵エルキュール・ポアロか、お喋り好きの老婦人ミス・ジェーン・マープルではないかと思います。特に最近は、火曜２１：００～２３：００のドラマ（昔の火曜サスペンス枠）でマープル物を舞台を日本の現代に換えてやっているのでこちらを見ている人もいるかもしれませんね。ジェーン・マープル→馬淵淳子（まぶち　じゅんこ）ですしかし、以前にも書きましたがクリスティ女史の作り出した探偵はそれだけではありません。幻想的なハーリ・クィン氏、心の専門医パーカー・パイン氏、そして今回の若夫婦トミーとタペンスもその一組であります。この夫婦はもともと諜報局の関係の人間でしたが、あるとき探偵事務所を任される事になります。とはいっても探偵としてはど素人な二人がとった方法は、散々読んで来た推理小説に出てくる名探偵の真似をする事つまり、クリスティー女史が過去の作家の真似をするという遊び心で書いた作品です。真似される探偵で私が読んだことがあったのは、アーサー・コナン・ドイル氏の名探偵シャーロック・ホームズと、先ほども紹介したエルキューロ・ポアロの二人のみでした。この真似っこも最後の最後で自身の作り出したエルキュール・ポアルを登場させるあたりが上手い演出であります

  2007.04.11

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  シャム双生児の秘密

  アメリカのミステリー作家、エラリイ・クイーンの長編で、国名シリーズの第７弾にあたる作品『シャム双生児の秘密（原題：THE SIAMESE TWIN MYSTERY）』をようやく読み終えました～（ハヤカワ文庫　ＨＭ２－１７）もともと「シャム双生児（双子が互いの身体が繋がっている双子、別名：結合性双生児）」と言う言葉は聞いたことあったのですが、この「シャム」が国名だということは、これを読んではじめて知りましたなおこのシャムという国は、タイ王国の旧名で１９４９年５月１１日年に改名したそうです。さて肝心の物語は、主人公のエラリイ・クイーン氏が父親のクイーン警視とカナダへ車で旅行に行った帰りに通過しようとした山が火事になっており、なんとか避難できる場所を探して１本道を登りきった所で大きな屋敷に辿り着くところから始まります。山の頂上にある行き止まりの一軒家で、家の裏側は断崖絶壁。しかも、下山する道は全て山火事によって塞がれていると言う絶体絶命の中で事件が起きるという流れなんですが、なんとなく以前にＳＦＣでやりこんだ『かまいたちの夜』を思い出しました。事件の展開や犯人、トリックなどは違うのですが、閉じ込められているので確実に同居人の中に殺人犯がいるという不安、それ以上に山火事という生命の危機、それによって次々に失われていくライフライン（車、電話、食料、空気…）普通なら、依頼者から事件の解明を頼まれたり、自分が巻き込まれたので仕方なく関与していったりするのですが、この作品に関しては「山火事と言う恐怖を忘れる為に、殺人事件の解明に没頭する」というちょっと変わった状況の中で進行します。「例え殺人犯が判ろうとも、みな火事で焼け死ぬんだから関係ない」「いやだからこそ、いま自分に出来ることをしよう！」こんな感じのやり取りの中で、捜査は続けられます・・・「大事（自然災害）の前の小事（殺人事件）」という視点で展開されるサスペンスミステリーもたまにはいかがです？

  2007.02.28

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  葬儀を終えて

  また一冊読み終えました。今回もアガサ・クリスティー著作の長編から『葬儀を終えて（原題：AFTER THE FUNERAL）』を読みました。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－３）少し前に読んだ『ハロウィーン・パーティ』と同様に、今回も１章ごとに違う人に聞き込みをしていくという流れで物語が進んで行くんですが、今回は間延びした感じを受けることなく読み進んで行きました。その一つの理由として考えられるのは、エルキュール・ポアロの登場が最初からじゃないと言う事が挙げられる気がします。物語は、大家族の頭首リチャード・アバネシー氏が病気で亡くなり、その葬儀を終えたあとに発表される遺書とそれに伴う財産分与の問題に端を発します。ですから、最初に主人公として探偵活動をするのは、遺書を託された法律家のエントウイッスル氏であり、彼が調査している間に殺人事件が起こった為、今後の調査をその道のプロであり、彼の友人でらるエルキュール・ポアロに頼むというかたちで主人公の交代がされて行くのです。最後まで読み勧めると、なるほどなるほどと思える作品でした。１９５３年に発表された、クリスティー女史５４冊目の長編です。宜しかったら、読んでみて下さい

  2007.02.15

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  ハロウィーン・パーティ

  また本を一冊読み終えたので紹介いたします。と言っても、実際にこの本を読み終えたのは金曜（２月２日）の夜だったのですが、土曜の朝から緊急の仕事が舞い込んで、いままでかかってしまいました・・・しかもこれで終わりではなく、今までかかったのはあくまでも明日の準備であり、明日丸１日も仕事詰めですおまけに、元々予定していた出張が月→火と泊りがけである為、休む暇なしですまぁでもそう言う仕事なんですけどねさて、話しを本題に戻して今回読み終えた本を紹介しましょう。久しぶりにアガサ・クリスティー女史の長編から「ハロウィーン・パーティ（原題：HALLOWEEN PARTY）」を選びました。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－２６）名探偵エルキュール・ポアロの活躍する作品です。ここのところ短篇集を多く読んで慣れていたからかもしれませんが、正直少し疲れました…作品の内容は申し分ないんですが、事件を彩る情景描写が少し多かった様な気がします。書き方は女史の代表作「オリエント急行の殺人」と似ていて、一人の人の聞きこみに１章づつ割いていますので、犯人を推理しながら読んでるとまどろっこしく感じるのかもしれませんね。ちなみに私は第１印象から犯人当りでした

  2007.02.04

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  メグレと首無し死体

  未だ右上半身の裏側が痛いので、昨夜も本を読んですごしました。今回はフランスの作家、ジョルジュ・シムノン氏によって１９５５年に書かれ、１９７７年に河出文庫から邦訳が出版された「メグレと首無し死体（原題：MAIGRET ET LE CORPS SANS TETE）」を読みました。（河出文庫　シ２－６）以前にも紹介した事がありますが、このメグレ警視シリーズは他の探偵ものと違って公の警察機構に属するメグレ警視が主人公となるため、部下の刑事や上司となる予審判事（検事）も登場し、そこにもドラマが存在するところが魅力となっているように思えます。一応長編に属するのでしょうが、２００ページを少し超えるくらいの量なのでわりと短時間で読める作品です。ただ、かなり入手が困難だと思われます、ハイ

  2007.01.31

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  ポアロ登場

  先ほど日記にも書いたとおり、ＰＳＰ版のＧジェネ「Ｇジェネレーション・ポータブル」がオールクリアとなったので、また休み休みになっていた読書を再開いたしました。読み途中になっていたのは、今回もアガサ・クリスティー女史の短篇集『ポアロ登場（原題：POIROT INVESTIGATES）』です。（ハヤカワ文庫　ＨＮ１－３２）この短篇集が初出版されたのは１９２４年で、クリスティー女史が『スタイルズ荘の怪事件』で１９２０年にデビューしてから少し経っているのですが、実際には１９２１年から１９２４年にかけて雑誌に掲載されたものを集めたの短篇集ですから、デビュー直後に書かれたものであり、ポアロものの短篇としてもはじめてのものなので、このタイトルとなっているのではないでしょううか？もし名探偵ポアロに興味をおもちになられたら、是非お読みになられる事をお薦めします。一冊に１４篇の短篇が入っていますので、一つがだいたい２０ページくらいと短篇としても短めで読み易いのも特徴ですね

  2007.01.30

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  教会で死んだ男

  子供と一緒に暮らすようになってから、さっぱり本が読めなくなりました。これは本だけでなくテレビもそうなんですが、集中して見る、読む、聞くと言う事が現状では不可能なんです…なぜなら、横で子供が泣くからです。ご経験ありの方は、良くわかるのではないでしょうかそんな訳で、本を読めるのは機嫌良く起きている昼間か、寝静まった夜中の３時過ぎあたりからです。そして今日の昼、ようやく一冊読み終えました。読み始めたのがいつだったか忘れましたが、短編集なので内容がわからなくなるという悲惨はありませんでした。今回読み終えたのは、アガサ・クリスティー著作の『教会で死んだ男（原題：SANCTUARY）』です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－７１)この作品は、ハヤカワ文庫ではクリスティー短篇集１２となっており、エルキュール・ポアロもの１０作品、怪奇もの１作品、ミス・ジェーン・マープルもの１作品の計１２篇の短篇からなっております。この中でポアロものの内いくつかは、以前ＮＨＫで放送されていた「名探偵ポアロとマープル」で見たことがあったため、内容を既に知っていたのですが、なかなか楽しめる短篇集でした。何しろ今は、最初に記した状況で長編をじっくり読むというのが難しいものですから、もうしばらく短篇集を選んで読む事にします。

  2007.01.18

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  ２冊連続

  ここ数日の更新停滞の中で、読破した本の紹介も忘れておりましたので、今日読み終えたのと併せて２冊同時に更新です。読んだのはどちらもアガサ・クリスティーの著作で、『パーカー・パイン登場（原題：PARKER PYNE INVESTIGATES）』と『三幕の殺人（原題：THREE ACT TRAGEDY）』です。　（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－３１（左）、ハヤカワ文庫　ＨＭ１－８４（右））先の『パーカー・パイン登場』は１２篇からなる短篇集で（ハヤカワ文庫ではクリスティー短篇集２）、いずれもパーカー・パイン氏なる人物が登場してまいります。１篇づつがそんなに長くなく、割りと読み易い一冊ですね。このパーカー・パイン氏は、有名なエルキュール・ポアロやミス・ジェーン・マープルと違って探偵というよりは悩み相談請負人で、鬼気迫る感じもなく、力を抜いて楽に読み進められますので、ミステリーが好きな人には物足りないかもしれませんが、ちょっと時間つぶしをしたい人には良いかもしれませんね。一方、今日読み終えた方の『三幕の殺人』は、エルキュール・ポアロ物の長編で、３部構成となっております。事件やトリックには、他の長編と比べても独特なものはないのですが、登場人物にはクリスティー女史の作品には珍しい点があります。はっきりと明確にされている訳ではないのですが、おそらくこの作品に登場し、重要な役回りをこなしているサタースウェイト氏は、以前の日記で紹介した『謎のクィン氏』にも主役級の人物としているサタースウェイト氏と同一人物であり、彼はポアロともハーリ・クィン氏とも共に活動した事になります。女史の全ての作品を読んだ訳ではないのでなんとも言えませんが、このサタースウェイト氏のように複数のシリーズに顔を出す人物は少ないのではないでしょうか？そういう意味では、価値のある作品ですね興味のある方は、是非！

  2006.12.26

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  バグダッドの秘密

  先ほど、また一冊読み終えました。今回もクリスティーものから『バグダッドの秘密（原題：THEY CAME TO BAGHDAD）』を選びました。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－５１）ブログ内のカテゴリはミステリーにしましたが、この作品自体は実はミステリーではありません。いわゆるスパイもののアクション小説でした。とは言うものの、やはりクリスティー女史の作品ですから謎解きの要素はある訳で、登場する人物の誰が主人公の味方で、誰が敵なのか分からないあたりがこの作品のポイントではないでしょうかなおこの作品の裏側の豆知識としては、１９２８年に離婚した女史が何となく中東に旅行に出かけ、そこで２年後の１９３０年に再婚する事になる、ウーリー卿の助手をつとめていた考古学者Ｍ・マローワン氏と発掘地で出会った事を挙げておきましょう

  2006.12.06

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  ネメシス

  また一冊読み終えました。まだまだペースは遅いですが、確実に本が読める環境になってきました。（ゲームに支配されてましたからねぇ、しばらく）今回読み終えたのは、アガサ・クリスティーの『復讐の女神（原題：NEMESIS）』ミス・マープル物の長編です。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－５２）クリスティー女史の作品の分け方は人によって様々ですが、私は大きく分けて３つ、ポアロ物、マープル物、その他と分けており、中でもマープル物を読むのが好きです。今回読んだ『復讐の女神』も読み応えのある作品でした。そもそもこの作品は、以前に読破した『カリブ海の秘密』の続編にあたり、当初の予定ではもう一冊の続編が書かれて３部作になる予定のものでした。しかし、タイトルは決まっていたものの、女史の寿命が先に尽きてしまい書かれる事はありませんでした。そう言う意味ではこの『復讐の女神』が、クリスティー女史の書いた最後のマープル物といえるのです。（マープルの最後の事件として1976年に発表されたのは『スリーピング・マーダー』ですが、書かれた順では1971年の『復讐の女神』が後になります）実はこの『復讐の女神』は、私個人としても思い入れのある作品でした。と言っても深いエピソードがあるわけではありませんこの本と始めてであったのは、福山に来て再びクリスティー物を読み始めたばかりの頃でしたが、手に取った時に『カリブ海の秘密』の続編である事を知り、しかしながら『カリブ海の秘密』まだ手に入れていなかったため、購入を見送ったのです。しかしそれは失敗でした…その時にはまだ気づいていなかったのです、ハヤカワ文庫のクリスティー・シリーズが、いかに入手困難になるかということを！結局それを逃してから今回手に入れるまで、２年以上の歳月を費やす事になりました。福山が田舎だからってのもあるとは思いますがね。

  2006.11.28

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  エラリイ・クイーン

  今朝、久しぶりに一冊読み終えました。今回読み終えたのは、エラリイ・クイーンの「日本庭園の秘密（原題：The Door Between）」です。↓実はこの作品、いわく付きの作品だそうで、当初はエラリイ・クイーンの国名シリーズとして書かれたにも関わらずカウントされてないのです。その事は、「The Door Between」という原題から見ても分かります（Japanが入っていない…）その理由については巻末の解説にて説明されていました。そもそもこの作品は「The Japanese Fan Mystery」というタイトルで発表されたのですが、その発表された１９３７年といえば第二次世界大戦のきっかけとなっていった日華事変が起きた年で、日本軍による真珠湾攻撃があった１９４１年の４年前と言う事になります。つまり、クイーンが執筆していたアメリカでは、既にJapanという単語は使いにくい状況にあったのだろうと推測される様です。ですから、先ほど原題としてあげた「The Door Between」に改題した為、タイトルから国名がなくなったので、国名シリーズにはカウントされなかったと言う訳です。しかし、それらの事情を知る訳者が、日本訳のタイトルを敢えて国名を入れて「日本庭園の秘密」としたのが本作と言う事になります。総ページ４００超の大作ですが、展開がスピーディーで読み易いのでお薦めですしっかし、ようやく読書に没頭できるゆとりが出てきました。いつも何かに追われていると、本って読めないんですよね～さて、本も読み終えたし、７０リットルのゴミ７袋出したし、日記も更新したし、もう寝よ

  2006.11.17

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  メグレ警視

  今朝、また一冊の本を読み終えた。今回読んだのは、ジョルジュ・シムノンの「メグレと殺人者たち（原題：Maigret et son mort）」河出文庫　シ2ー1いわゆるメグレ警視シリーズの１冊である。そもそも、私がこのメグレ警視シリーズを知ったのは、西村京太郎氏の名探偵シリーズを知人に紹介されて読んだ事がきっかけでした。少し補足しますと、この西村氏の名探偵シリーズ（講談社文庫で全４刊）は、一時代前の名探偵たち〔アガサ・クリスティー女史の名探偵エルキュール・ポアロ（イギリス）、エラリイ・クイーン氏の犯罪研究家エラリイ・クイーン（アメリカ）、江戸川乱歩氏の明智小五郎（日本）、ジョルジュ・シムノン氏のメグレ警視（フランス）〕が一堂に集まって事件を解決していくというストーリである。この内、メグレ警視以外の探偵は知っていて読んだ事があったのに対し、彼だけは知らなかったので読んでみたいと思っていたのですが、なかなか見つからないのです。そして今回、ようやくそのシリーズ１巻を手に入れました。（今回手に入れたシリーズは、２０００年に新装新版で発行されたもので、現在１１巻まで刊行）このメグレシリーズの最大の特徴は、主人公のメグレ自身が現役の警察官である事。つまり、事件は依頼されるのではなく、発見されるのです。ですから、ポアロものや、クイーンものなどと違って、最初から犯人が物語に登場しているのではなく、徐々に真相が明かになって行くのです。（もちろん、全部が全部そう言う展開ではありませんが…）この、読みながら一緒に捜査して、事実が発見されて行く感は、私立探偵ものでは味わえない感じではないでしょうか？興味のある方は是非、読んでみて下さい。

  2006.09.11

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  Ｚの悲劇

  ようやく、エラリイ・クイーンの長編「Ｚの悲劇（原題：THE TRAGEDY OF Z）」を読み終えました。↓（ハヤカワ文庫　ＨＭ２－４４）４００ページの長編でしたが、最後は気合で一気に２００ページ以上を読破しましたエラリイ・クイーンもので、～の悲劇シリーズ（俗に言う、ドルリイ・レーンもの）を読むのはこれで２冊目ですが、シリーズの順番から言うと３冊目にあたるものです。なぜ、順番に読まないのか？それは、単に古本屋で手に入らないからですいやぁ、本当に手に入らないんですよ、このシリーズ…最初に読んだのは、おそらく一番有名ではないかと思えるシリーズの第２巻「Ｙの悲劇」でした。これはさすがに時々見かけるんですが、第１巻の「Ｘの悲劇」と最終の第４巻「ドルリイ・レーン最後の事件」は未だにお目にかかった事がありません。ただ、出版社の違うのなら見かけるんですが（クイーンものは創元推理文庫が一番数揃えてるかな？）、私の性格上、同じ出版社で揃えたいんですよ安くて、綺麗で、新しい版のが見つかると良いんですが…また探そ

  2006.09.04

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  ビッグ４

  今回読み終えたのは、またしてもアガサ・クリスティーの長編小説「ビッグ４（原題：THE BIG FOUR）」↓（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－７７）さしずめ、日本的な言い方をすれば「四天王」といった感じでしょうか？この作品も、以前紹介した「謎のクィン氏」とも違いますが、いつものポアロもののような探偵推理ものではなく、どちらかというと冒険ものの作品でした。別な見方をすれば、ポアロvsビッグ４の対決の短編集とも言えるのではないでしょうか？

  2006.08.24

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  今日も一冊読破！

  また、一冊読み終えました。今週はなかなか良いペースですまぁ、何しろこの暑さですからね…さて、今回読み終えたのは、またしてもクリスティーの長編「ブラック・コーヒー（原題：BLACK COFFEE）【小説版】」（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－８８）実はこの作品、正確にはクリスティーの著作ではありません。元々この「ブラック・コーヒー」という作品は、クリスティーが戯曲用に書いた作品でありました。（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－７４がそれに該当する）つまり、原作となる小説のないオリジナル戯曲だった訳です。では、なぜこの【小説版】なるものが存在するのか？それは、「戯曲 ブラック・コーヒー」をクリスティーが書いてから７０年近く経った後に、彼女の研究家であったチャールズ・オズボーン氏によって小説として書き起こされたからなのです。ですから、今回私が読んだのは、厳密にはチャールズ・オズボーンの「ブラック・コーヒー」と言う訳ですが、まぁ良しとしましょう（買った時には、気付いていなかったしね）。

  2006.08.19

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  また一冊読破♪

  先ほど、また一冊読み終えました。今回読んでいたのはクリスティーの長編「ポケットにライ麦を（原題：A POCKET FULL OF RYE）」（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－１７）名探偵ポアロと並んで有名なミス・マープルものの長編である。どちらかというと、私は長編のほうが好きである。特に洋書はその傾向が強い。なぜなら・・・名前を覚えるのが大変だからである。長編であれば３００ページくらいで、主要人物はせいぜい２０人くらいであろう。しかし短編ものは、だいたい３０ページくらいの中に５から、多い時は１０人くらい出てくる。それを３００ページに直すと、のべで８０人くらいにはなる計算である。これはしんどい結果、１日に読む量が減ってしまうのである。逆に長編は、話を忘れぬ内にと、或いは話に引き込まれて一気に読んでしまうものである。さ、次は何を読もうかな？（その前に、フリーページの未読を直しておこう）

  2006.08.17

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  やっと読み終えた…

  ここのところ、nintendogsで犬たちの世話をし、どうぶつの森に行っては釣りや虫捕りに明け暮れていたので、とにかく本が読み進まないのです。６月以降になって、電車や高速バスを利用しての出張も減った事も要因の一つでしょう。ただでさえ、未読の本が３０冊以上あるというのに・・・と言う訳で、先ほど１冊読み終えました。今回読み終えたのは、アガサ・クリスティーの「謎のクィン氏（クリスティー短編集５）」（ハヤカワ文庫　ＨＭ１－３９）１２篇の短編からなる一冊でした。内容はネタばれになるので書きませんが、いままで読んできたクリスティーものとは一線を画す作品と感じられました。（サイコ・ミステリーな感じ？？）興味のある方は、読んでみてはいかがでしょうか

  2006.08.15

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• またまたフリーページ作成

  プロフィールにもありますが、私はミステリー小説を読むのが趣味です。それも、一昔前の本格派と呼ばれている作家の書いたものが好みです。いつ頃から好きなのかはよく覚えていませんが、小学生の頃には「マガーク探偵団」等の子供向け探偵物語を読んでおりました。その後、中学に入ってからは活字の本ではなく、テレビゲームで推理物のAdventureゲームを好んでプレイしました。（ファミコンではポートピア連続殺人事件、京都龍の寺殺人事件、さんまの名探偵など。パソコンでは黄金の羅針盤など）一般向けの推理小説を読むようになったのは、大学に入ってからでした。それまではファンタジー小説（角川スニーカー系など）が多かったのですが、当時少年マガジンで連載されていた「金田一少年の事件簿」を読むようになった事をきっかけに、「じっちゃん」の物語を読んでみようと思い、横溝正史の名前は聞いた事のあった「八つ墓村」や「獄門島」を手に取りました。ちなみに最初に読んだのは、「悪魔の手毬唄」でした。そして、みごとにはまったのです。（通学が電車で片道２時間だったのも原因ですが）それから１０年以上経ち、現在では海外のアガサ・クリスティーやエラリ・クイーン、アーサー・コナン・ドイル、ジョルジュ、シムノンなども読むようになり、古本屋に行っては物色しております。今回フリーページに載せたのは、現在所有している小説のリストで、ダブらない様に覚え書きとして作ったものです。（まだ未完成ですが…）もし、どなたかお薦めの推理小説などがありましたら教えていただけると幸いです。（ただし、現在買い溜めして未読が２０冊近くになっているので、すぐには手を出せませんが）

  2006.07.30

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