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テーマ:ガーデンを訪ねて(13)
カテゴリ:Viaggio (旅)
バーンズリー・ハウスといえば 5月から6月にかけて咲くキングサリとアリウムの小道が世界的に有名です。 が・・今の私にはその時期に旅をするのは難しいので 当分見ることはかなわないでしょう。 ですが、まだ多くの宝物の様な風景が待っているはず。 そんなふうに この夏に訪れた時に とても楽しみにしていた景色の一つがこれ。 1962年にフェアフォード・パークからプレゼントされたという 神殿風の東屋 ・・・・そして静かに水をたたえた池の風景。 数年前に初めてこの場の写真を見たときに いつかここに立ってみたい・・ ・・・そう願い続けて来た場所です。 昔読んだ本で ローズマリー・ヴェレイさんが語っていたのですが・・ この素敵な東屋というプレゼントにはちょっとした条件があったそうで その一つは「池の脇の目につくところに据えること」だったそう。。 そしていよいよ東屋が運ばれた時に、 偶然にも池の幅と東屋の幅が同じだったということです。 本で見た時とは違うファニチャーがおいてあり 池の周りの植栽もまた違った趣でしたが それはあくまで流れ行く季節のなかでの一つの風景。 憧れた場所にたどり着けて 言葉もうまくみつけられません。 そしてここから眺める庭の景色も格別に素晴しかったです。 ここに立つと広く長く伸びる庭がよく見えるのです。 向こうには何があるのだろう。 どんな花が どんな木々が植えられているのだろう。 私はどこまで辿りつけるのだろう・・・・ 夏の青い青い空。 生命力そのものと言った木々や花々の緑や色。 時間の流れはいつの間にかどこか別な空間に行ってしまったかのようで・・・ レストランのテラスで楽しげに食事をとる方々の 楽しげな喧騒もここまでは届かずに 静かに そして 幻のような錯覚さえ起こしそうでしたが だけど肌に熱く照りつける日差しだけが 自分がここに来たのだという実感を与えてくれたのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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