カテゴリ:日本の旅
犬を連れて遠出をすると、色々な方によく声を掛けていただける。 彦根城では、お隣の岐阜県より来られた女性に話しかけられた。 ご主人が写真を撮るのが好きで、桜の時期はよく彦根を訪れるらしい。 「うちも犬を飼ってたんだけどねえ、孫のアレルギーのせいで犬を飼えなくなって淋しくて。 息子は私の実家のある富士宮市にいるんですけどね、ほら、帰ってくるときはいつも孫を連れてくるから。」 一面、溢れんばかりに咲き誇る桜の木の下でしばらく会話を続けた。 聞けば、静岡の息子さんから「今日の富士山」の写真が毎日送られてくるという。 「あ、私たちも富士山へ行ったばかりです。」と、今度はうちの母。 「え?どうやって?」 「犬がいるものですから、娘が車を運転して。」 「え?一人で富士山まで運転ですか?」 はい、ここでもちゃんと驚いてもらえた。笑 実は先月下旬、私たちは再び富士山を目指していた。 とはいっても、これで四度目となる富士山行きは、山梨にある馴染みのペンションを基点として伊豆と鎌倉へ足を延ばすためだ。 伊豆は両親の新婚旅行の地であり、鎌倉も母にとって父と旅した想い出の場所。 時間が足りなく駆け足の旅となったが、その間もずっと富士山はわれわれを見守っていてくれた。 11月下旬と比べると、春霞のせいか少し淡く優しい富士山ではあったが、山梨側からは一度も雲に隠れることはなかった。 富士山という共通の話題に話が弾む。 「そうそう、息子が教えてくれたんですけどね、富士山の写真を東から西に向けて飾っておくと災難から守ってくれるんですって。」 「へ~、富士山が」 母は熱心に聞いていた。 私はというと、じゃあ災難は東から来るのか?と心の中でツッコミながらも桜を写真に収めることに懸命だった。 しかし、何事も素直さが大切。 数ある富士山の写真のどれを引き延ばして飾ろうか。 ただ今、検討中である。
2018-03-28 9:22精進湖(山梨県富士河口湖町) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.07 12:46:13
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